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450SX

11年連続勝利を達成したトマックが首位浮上!

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サンディエゴSXの会場、スナップドラゴン・スタジアムは、2022年にオープンしたばかりのフットボール用施設だ。1980~2014年までスーパークロス開催歴のある、クアルコム・スタジアム(旧称ジャック・マーフィー・スタジアム)の跡地に隣接していることもあり、ファンにとっては懐かしさを覚えるロケーションと言えるだろう。。
 長方形のフィールドに設けられたコースは、長い直線を90度・180度ターンでつないだオーソドックスなレイアウトで、トリッキーだった前戦アナハイムとは趣が異なる。ジャンプが連なるリズムセクションでは、練習走行の段階からダブルやトリプルといった想定を覆し、4個を飛び越すクワッドに成功するライダーが現れた。オープンエアスタジアムの弱点として、昨年は降雨でマディコンディションだったが、今回はドライでハードパック路面となった。
 日中に行われた計時予選で最速だったのは、450SX=チェイス・セクストン(KTM)51秒566、250SX=ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)52秒848。注目の下田丈(ホンダ)は、53秒725を刻んで250SXクラス4位につけたが、2回目のセッション中に誰かのピットボードが左手に当たり、薬指と小指を骨折するアクシデントに見舞われた。下田は負傷を押して出走したヒート1で7位に入り、メインレースに駒を進めた。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、ビンス・フリージー(ホンダ)のホールショットで始まった。セクストンの転倒など、波乱含みのオープニングラップだったが、2周目にはクーパー・ウェブ(ヤマハ)、ケン・ロクスン(スズキ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)がトップスリーを形成。序盤での好位置は勝利へのワンステップではあるが、このレースでは先行しても安泰というわけにはいかなかった。スタート10位だったイーライ・トマック(ヤマハ)が、同じく8位のジェット・ローレンス(ホンダ)をかわしながら、わずか3周のうちにトップスリーの背後まで迫ってきたからだ。
 4周目にトマックが3位、7周目にJ・ローレンスが4位に浮上すると、ウェブとロクスンが徐々に追い詰められる。ハーフウェイポイントを過ぎる頃には、トマックとJ・ローレンスが1~2位に躍り出た。トップ争いは1秒を切る僅差で繰り広げられたが、トマックが逃げてチェッカー。これにより、1シーズンにミニマム1勝を挙げる記録を11年連続で達成したトマックだった。
 開幕戦アナハイムのポディアムには、セクストン、ロクスン、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が登壇したが、今大会サンディエゴの顔ぶれは、トマック、J・ローレンス、ウェブと入れ替わった。混戦模様を暗示するリザルトとともに、トマックが1ポイント差で首位に立っている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 21:05.926 Dunlop ユーザー
2位 1 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +01.518 Dunlop ユーザー
3位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +18.518 Dunlop ユーザー
4位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +19.632 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +21.041 Dunlop ユーザー
6位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +21.631 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 42 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 41 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 40 Dunlop ユーザー
4位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 38 Dunlop ユーザー
5位 1 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 32 Dunlop ユーザー
6位 51 J・バーシア Rockstar Energy Gasgas GASGAS 30 Dunlop ユーザー

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250SX

ボーメアがキャリア初優勝! 負傷を押して出走した下田丈は7位!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、ジョーダン・スミス(トライアンフ)がホールショットを決めたが、すぐにコール・デイビース(ヤマハ)、ジュリアン・ボーメア(KTM)が先行した。骨折を押して出走した下田は1周目10位、SMXディフェンディングチャンピオンのヘイドン・ディーガン(ヤマハ)は、8位と出遅れた。トップを争う2人は、ともに併催アマチュアクラスの250SXフューチャーズで優勝経験があるライバル同士で、ボーメアは昨年から、デイビースは今年からプロに昇格したばかりだ。
 ニュージーランド出身のデイビースは、7周目までリーダーを務めたが、ボーメアに抜かれてからコースアウトして5位に後退。トップに立ったボーメアは、スミスを徐々に引き離してチェッカーを受け、キャリア初優勝を挙げた。スミス、ディーガンに続き、ファイナルラップで4位争いを制したデイビースがフィニッシュ下田は7位で完走を果たし、貴重な15ポイントを加算した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM 16:09.856 Dunlop ユーザー
2位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph +03.087 Dunlop ユーザー
3位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +05.773 Dunlop ユーザー
4位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha +7.949 Dunlop ユーザー
5位 25 R・ディフランセスコ Rockstar Energy Gasgas GASGAS +08.732 Dunlop ユーザー
6位 37 C・ショック Muc-Off FXR Club MX Yamaha +16.374 Dunlop ユーザー

250SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM 47 Dunlop ユーザー
2位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph 42 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 40 Dunlop ユーザー
4位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 37 Dunlop ユーザー
5位 25 R・ディフランセスコ Rockstar Energy Gasgas GASGAS 35 Dunlop ユーザー
6位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha 32 Dunlop ユーザー

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