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450SX

トリプルクラウンを制したセクストン(3/3/2)が首位奪回!

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シリーズに変化をもたらす演出として導入されたトリプルクラウンだが、今年はアナハイム2に替わって今大会から適用される。「トリプル」の由来は、このフォーマットが3大会(今年は第4戦グレンデール、第7戦アーリントン、第10戦バーミンハム)に限って用いられることと、各ラウンドで決勝が3レースずつ行われること。通常の形式では、予選ヒート2組、ラストチャンス、メインレースという流れだが、トリプルクラウンでは、450SX決勝(12分+1周)×3、250SX決勝(10分+1周)×3レースという、スプリントが凝縮されたプログラムとなっている。
 フェニックス郊外グレンデールにあるステイトファーム・スタジアムは、NFLアリゾナ・カージナルスの本拠地。通常のフットボール競技場よりもフロア面積が広いので、サンドコーナーやストレートの長さが特徴だ。ハードパックの路面は、朝のコースウォーク時には湿った粘土状だが、プラクティス~クオリファイ、夜のトリプルクラウンレースへと次第に硬化する。このスタジアムでは天然芝を運び出した後、コンクリートのフロアに土を直に盛るため、土の下に合板を敷き詰めるやり方と比べるとリジッドな路面になる。
 クオリファイングセッションでポールポジションを獲得したのは、450SXではジェット・ローレンス(ホンダ)58秒097、250SXではジュリアン・ボーメア(KTM)だけが1分を切り、59秒778を記録した。
 450SXのトリプルクラウンレース1は、クーパー・ウェブ(ヤマハ)のホールショットで始まった。ハンター・ローレンス(ホンダ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)が背後につけたが、2周目にはJ・ローレンスが2位に上がった。ウェブとのトップ争いが延々と続いたが、クーパーが逃げ切りチェッカーを受けた。J・ローレンスを挟んで3位には、スタート7位から追い上げたチェイス・セクストン(KTM)が入った。
 レース2では、ケン・ロクスン(スズキ)がホールショットを獲り、スチュワート、J・ローレンスが後に続いた。3位の座は、序盤ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、中盤からはセクストンと入れ替わる。ハーフウェイポイントを過ぎると、イーライ・トマック(ヤマハ)がセクストンに迫って、接触するほどのバトルを演じた。一時3秒以上のリードを築いたロクスンは、終盤になってJ・ローレンスの追撃を受けたが、逃げ切ってトップフィニッシュを果たした。
 レース3では、2コーナーでJ・ローレンスがリタイアするハプニングがあった。転倒は免れたものの右膝を痛めた様子のJ・ローレンスは、自らコースアウトするとメディカルユニットへ向かった。リーダーはH・ローレンス、セクストンと入れ替わり、2周目から前に出たトマックがリードを広げてチェッカーを受けた。
 3レースの総合によるリザルトは、優勝セクストン(3/3/2)、2位ウェブ(1/5/3)、3位ロクスン(4/1/5)。ハイアベレージを揃えた3人が、トリプルクラウンのポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー 順位
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 3/3/2 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 1/5/3 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 4/1/5 Dunlop ユーザー
4位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 6/4/1 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 5/9/4 Dunlop ユーザー
6位 46 Ju・ヒル Team Tedder KTM 8/10/7 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 84 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 82 Dunlop ユーザー
3位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 75 Dunlop ユーザー
4位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 74 Dunlop ユーザー
5位 1 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 71 Dunlop ユーザー
6位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki 64 Dunlop ユーザー

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250SX

スミス(2/3/1)がトライアンフに初勝利を!

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250SXのトリプルクラウンレース1では、ホールショットのボーメアの転倒に端を発したマルチクラッシュが発生。10台がストップする混乱の中で追突された下田丈(ホンダ)は、ピットインを強いられた。レースは1周目からトップを守ったコール・デイビース(ヤマハ)が、ジョーダン・スミス(トライアンフ)のマークを振り切ってゴールした。
 レース2では、ボーメアが連続ホールショットを決めたが、またしても転倒で自滅。好スタートを切った下田は、オープニングラップ5位につけた。トップに立ったデイビースを追うのは、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)とマイケル・モズマン(ヤマハ)。チームメイト同士によるバトルからモズマンが脱落すると、デイビース、ディーガン、スミスの三つ巴になったが、デイビースの逃げ足が速く連続トップチェッカーを物にした。
 レース3では、モズマン、スミスに次いで、下田が1周目から3位をキープした。3周目からはスミスがリーダーとなり、そのままフィニッシュ。負傷を押して参戦した下田は、ボーメアとディーガンにかわされながらも健闘し、5位でチェッカーを受けた。
 オーバーオール結果は、優勝スミス(2/3/1)、2位ディーガン(3/2/4)、3位デイビース(1/1/8)。スミスがトライアンフに初勝利をもたらした。下田は総合10位(21/6/5)で、12ポイントを獲得した。次週はタンパに移動し、250SXイースト開幕戦が行われる。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー 順位
1位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph 2/3/1 Dunlop ユーザー
2位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 3/2/4 Dunlop ユーザー
3位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha 1/1/8 Dunlop ユーザー
4位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM 4/7/2 Dunlop ユーザー
5位 93 M・モズマン Monster Energy Star Racing Yamaha 6/4/3 Dunlop ユーザー
6位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 5/10/6 Dunlop ユーザー

250SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM 87 Dunlop ユーザー
2位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph 85 Dunlop ユーザー
3位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 84 Dunlop ユーザー
4位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha 72 Dunlop ユーザー
5位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 68 Dunlop ユーザー
6位 37 C・ショック Muc-Off FXR Club MX Yamaha 63 Dunlop ユーザー

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