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450SX

今季初優勝のウェブが首位セクストンに並ぶ!

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スーパークロスが1月から5月にかけて開催されるのは、野球とフットボールのシーズンオフにスタジアムを利用しているからだが、真冬の内陸ラウンドは極寒に見舞われるのが常だ。ミネアポリスでは華氏0度(摂氏マイナス17.8度)を下回ることもあるが、今年のデトロイトはまだ「温暖」だった。前戦タンパとは気温差が30度以上あり、金曜は晴れて氷点下となったが、レースが行われる土曜は雪雲に覆われたため0度前後に落ち着いた。
 デトロイトのダウンタウンに位置するフォード・フィールドには、周辺に広いパドックスペースがないため、チームのトランスポーターは通行止めにした道路に駐めるのが精一杯で、テントを張り出すことができない。従ってマシン整備は、トレーラーの中かスタジアム内の地下通路で行うことになる。デトロイトでは同じ理由によって、サイン会などで賑わうファンフェストが行われない。
 フットボール用インドアスタジアムにレイアウトされたコースは、タンパに続いて採用された右に曲がる1コーナー、今年のトレンドであるアールの大きいサンドコーナーなど、テクニカルな要素を含んでいた。小石混じりのハードパックだが、サンドからミディアム路面まで幅広くカバーする、MX34タイプのワイドレンジソフトタイヤを装着するライダーが多かった。
 昨年同様、4時間前倒しされたデイタイムスケジュールにより、朝8時から実施されたプラクティス~クオリファイングセッションでは、チェイス・セクストン(KTM/450SX)=47秒353、リーバイ・キッチン(カワサキ/250SX)=48秒363が最速だった。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、セクストンがゲートに引っかかり、最後尾からスタートするハプニングで始まった。ホールショットのアーロン・プレシンガー(KTM)をかわし、ケン・ロクスン(スズキ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が前に出る。トップグループの間隔は徐々に広がったが、ロクスンとウェブだけは1秒強の差を保ちながら、緊迫感のある周回を刻んでいった。
 ハーフウェイポイントに達する頃には、トップグループが完全に絞られ、一騎打ちの様相を呈してきた。ウェブが並びかけると、ロクスンがこらえる。延々と続くデッドヒートがフォード・フィールドの大観衆を魅了したが、ラスト3周で仕掛けたウェブのアタックでリーダーが逆転。シーズン初優勝を挙げたウェブは、今回3位のセクストンと並び、ランキング同点首位に立った。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 21:01.597 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +00.834 Dunlop ユーザー
3位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +19.415 Dunlop ユーザー
4位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +23.050 Dunlop ユーザー
5位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +23.492 Dunlop ユーザー
6位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +33.006 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 121 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 121 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 105 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki 100 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 95 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 86 Dunlop ユーザー

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250SX

キッチンがシーズン初勝利をゲット!

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250SXのメインレース(15分+1周)は、カーソン・マンフォード(ホンダ)のホールショットで始まった。オープニングの競り合いが落ち着くと、トップグループはマックス・アンスティ(ヤマハ)、リーバイ・キッチン(カワサキ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、そしてマンフォードの順に入れ替わる。開幕ウィナーのアンスティは徐々に後続を引き離し、セーフティリードを蓄えた。
 レース後半になるとアンスティの独走態勢が固まったが、転倒したキャメロン・マカドゥー(カワサキ)を救護するために赤旗が振られ、レースは残り7秒+1周という局面で中断された。1コーナー進入地点を先頭に斜め一列に並ぶ、スタッガードスタートによってレースが再開したが、7秒以上あったアンスティの貯金はほぼゼロとなった。キッチンとハンプシャーを交えた、三つ巴のバトルに敗れたアンスティは2位フィニッシュ。リスタートのギフトを生かしたキッチンが、今季1勝目をゲットした。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー 順位
1位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 26:46.407 Dunlop ユーザー
2位 31 M・アンスティ Monster Energy Star Racing Yamaha +01.951 Dunlop ユーザー
3位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +03.037 Dunlop ユーザー
4位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM +03.878 Dunlop ユーザー
5位 41 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha +06.949 Dunlop ユーザー
6位 10 C・ハイマス Honda HRC Progressive Honda +07.563 Dunlop ユーザー

250SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 31 M・アンスティ Monster Energy Star Racing Yamaha 47 Dunlop ユーザー
2位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 38 Dunlop ユーザー
3位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM 35 Dunlop ユーザー
4位 10 C・ハイマス Honda HRC Progressive Honda 32 Dunlop ユーザー
5位 41 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha 31 Dunlop ユーザー
6位 59 C・パーク Phoenix Racing Honda 26 Dunlop ユーザー

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