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450SX

ロクスンがデイトナ初優勝!

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デイトナで初めてモトクロスが行われたとき、スーパークロスという言葉はまだなかった。マイコ、ブルタコ、CZといったマシンが名を馳せていた時代だ。初開催の1971年と72年はフロリダ・ウィンターAMA、1973年はAMAナショナルとして行われたデイトナ大会は、1974年に創設されたAMAスーパークロスシリーズに組み入れられ、今日まで半世紀に及ぶ歴史に轍を刻んできた。スーパークロス発祥の聖地デイトナは、こうしてステイタスを高めてきたのである。
 トライオーバル型サーキットのホームストレッチとピットレーンの間にある弓形のグリーンは、通常のスタジアムよりも細長いコース用地だが、スピードに乗る直線部分やインとアウトに分かれたスイッチバックなど、面積の広さを生かしたレイアウトになっている。デイトナのコースデザインは、リッキー・カーマイケルが担当して18年目になるが、今年はスタートがピットレーンからグランドスタンドに向かう設定で、短めのストレートの先には右コーナーが待ち構えていた。
 砂混じりの黒土をベースに、乾くと硬く締まる粘土質の赤土や白いビーチサンドを追加した、テクニックとフィジカルタフネスが問われるコース。日中に行われた計時予選でトップだったのは、チェイス・セクストン(KTM/1分17秒938/450SX)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ/1分19秒454/250SX)。今シーズンは転倒が多い2人だが、セクストンはナイトプログラムのヒートレースで、ホールショットを決めながらも単独クラッシュを喫しラストチャンスに回り、ハンプシャーは対照的にヒートレース1位通過を果たした。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)のホールショットで始まった。アーロン・プレシンガー(KTM)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ケン・ロクスン(スズキ)が続いて足場を固めたが、注目のセクストンはスタート12位と出遅れた。4台に絞られたトップグループの中で、アンダーソンの失速とロクスンの躍進が顕著になり、リーダーは4周目にプレシンガー、8周目にはロクスンと入れ替わった。
 ハーフウェイポイントを過ぎる頃には、追い上げてきたセクストンがトップグループに迫り、ポディアムを懸けた争いに加わる。終盤はロクスン、ウェブ、セクストンが接戦を繰り広げたが、各々ミスもあってポジションが確定。ウェブを振り切ったロクスンがトップチェッカーを受け、セクストンに替わってプレシンガーが3位に入った。今回のスターティングラインにはデイトナ優勝経験者がいなかったが、その中から名乗りを上げたロクスンが、初めて表彰台のセンターに立った。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 21:58.169 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +05.049 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +09.111 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +09.478 Dunlop ユーザー
5位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +19.035 Dunlop ユーザー
6位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +19.914 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 168 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 158 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 152 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki 125 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 124 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 122 Dunlop ユーザー

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250SX

初優勝を遂げたハンプシャーがイースト上位にランクイン!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、ポイントリーダーのマックス・アンスティ(ヤマハ)が、好スタートを切った後に2コーナーで転倒。ホールショットのトム・ビアル(KTM)がオープニングラップをリードしたが、2周目にはハンプシャーがトップに躍り出た。2台に続くのは、リーバイ・キッチン(カワサキ)、チャンス・ハイマス(ホンダ)、セス・ハメイカー(カワサキ)。このセカンドグループはビアルに迫る勢いがあったが、5周目にキッチンが大前転を喫したため、レッドフラッグが振られた。
 再スタートにはスタッガード方式が適用され、1コーナー入口を先頭に斜め一列に並んだフォーメーションからグリーンフラッグが振られた。ハンプシャーは、中断前に2.6秒あった蓄えをリセットされたが、再スタート後もビアルを徐々に引き離してセーフティリードを取り戻した。終盤はハンプシャー、ビアル、ハメイカーが単独走行となってフィニッシュへ。ハンプシャーの勝利は、地元フロリダの「世界のレースの中心地」において、初めて実現させた快挙だった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 29:01.911 Dunlop ユーザー
2位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM +02.356 Dunlop ユーザー
3位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +07.004 Dunlop ユーザー
4位 10 C・ハイマス Honda HRC Progressive Honda +10.648 Dunlop ユーザー
5位 92 M・ボーランド Muc-Off FXR Club MX Yamaha +15.957 Dunlop ユーザー
6位 31 M・アンスティ Monster Energy Star Racing Yamaha +18.875 Dunlop ユーザー

250SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 31 M・アンスティ Monster Energy Star Racing Yamaha 63 Dunlop ユーザー
2位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM 57 Dunlop ユーザー
3位 10 C・ハイマス Honda HRC Progressive Honda 50 Dunlop ユーザー
4位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 49 Dunlop ユーザー
5位 41 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha 45 Dunlop ユーザー
6位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 43 Dunlop ユーザー

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