スーパークロスとアウトドアの2大選手権を締め括る、ポストシーズンのビッグイベント、SMX(スーパーモトクロス)ワールドチャンピオンシップの最終戦が開催された。会場のザ・ストリップ・アット・ラスベガス・モータースピードウェイは、オーバルトラックに隣接するドラッグレース場で、この街の目抜き通りである「ストリップ」にちなんで命名されている。メインスタンド前に凝縮されたテクニカルセクションと、裏手の広いスペースに設けられた高速コースからなるレイアウトは、正に両カテゴリーの融合を謳うプレイオフに相応しいものだった。
SMXのレースフォーマットは、20分+1周×2ヒート制で、ポイントは総合リザルトに対して付与される。第1戦は総合1位=25、2位=22、3位=20…というポイントスケールだったが、第2戦ではダブル(50、44、40…)、この最終戦はトリプル(75、66、60…)という、大逆転の可能性を盛り込んだ賞典となっていた。ジャンプによって分断されたスタートは、左側のゲートを出ると右コーナー、右側のゲートを出ると左コーナーで合流するスプリットレーン。ドラッグレース場の特性を生かした、SMXならではの演出だ。
450SMXのヒート1では、合流地点で前に出たイーライ・トマック(ヤマハ)がホールショットを取った。ジェット・ローレンス(ホンダ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)、アーロン・プレシンガー(KTM)が続く。オープニングラップの混戦の中で、チェイス・セクストン(KTM)が他車と接触するアクシデントが発生。1点ビハインドで首位争い中だった、セクストンがリタイアする波乱の幕開けとなった。レースはトマックとJ・ローレンスの一騎打ちだったが、ラスト3周のスパートによって逆転。J・ローレンスがヒート1を制した。
450SMXのヒート2では、左右に分かれたゲートから好スタートを切ったローレンス兄弟が、1-2フォーメーションでホールショットラインを通過した。その後ろに控えるトマックを含めたトップスリーが、総合優勝の行方を決める三つ巴のバトルを演じる。ハーフウェイポイントを過ぎるとトマックの勢いが衰え、やがてリードを広げたJ・ローレンスが逃げきり、パーフェクトウィンを収めた。
この結果、アドバンテージ+第1~3戦の合計ポイントは、J・ローレンス=156(16+25+40+75)とH・ローレンス=156(22+18+50+66)が同点となったが、優勝回数の多いJ・ローレンスがチャンピオンに決定。ダンロップにとっても、SMXタイトル2連覇となる快勝だった。
Photo: Feld Motor Sports, Inc.