• 天気:晴れのち雷雨
  • 気温:32度

450SMX

ジェット・ローレンスが雷雨で短縮されたプレイオフで先勝

  • 天気:晴れのち雷雨
  • 気温:32度

一昨年に創設されたSMX(スーパーモトクロス)ワールドチャンピオンシップが、今年もシャーロット・モータースピードウェイを皮切りにスタート。この後に控えるセントルイス、ラスベガスを含めた3ラウンドを通じ、SXとMXの融合をテーマとした統一タイトルを決めるポストシーズンだ。
 出場ライダーは、AMAスーパークロスとAMAプロモトクロスのシリーズポイント合計に基づき、まず1~20位がシードされる。この20人には予めアドバンテージポイントが与えられるのだが、450クラスを例に挙げると、1位ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=25、2位ジェット・ローレンス(ホンダ)=22、3位マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)=20、4位クーパー・ウェブ(ヤマハ)=18…。負傷離脱が多かったチャンピオンより、着実にポイントを積み上げたクーパーが優位に立っていることが今季の特徴だ。

 レギュラーシーズンのポイント合計が21~30位だったライダーには、ワイルドカード(ラストチャンスレース)がある。また31位以下でも、SX優勝またはMX総合優勝という条件をクリアすれば、ワイルドカードへの出走権が与えられる。
 クオリファイングセッションで最速だったのは、450=1分55秒592=チェイス・セクストン(KTM)、250=1分56秒957=タイ・マスタプール(カワサキ)。トップ20にシードされていないライダーがポールポジションを獲得する珍事となったが、マスタプールはワイルドカードを1位で通過し、無事に決勝進出を果たした。

 シャーロット・モータースピードウェイ内のドラッグレース場に作られたコースは、テクニカルなスーパークロスとハイスピードなアウトドアセクションを組み合わせた、SMXならではのレイアウト。二手に分かれてスタートし、2コーナーで合流するスプリットレーンは今年も健在だ。土質はアトランタやシャーロットの名物である赤土だが、木曜夜の降雨の影響が残って路面はソフト。特にアウトドアセクションにはワダチが増えて、サスセッティングが難しいコンディションとなった。
 SMXのレースフォーマットは、20分+1周×2モト制で、ポイントは総合リザルトに対して付与される。総合1位=25点、2位=22点、3位=20点…というプランは、第1戦のみの設定。第2戦はダブルポイント(50、44、40点…)、第3戦はトリプルポイント(75、66、60点…)になるので、下克上の可能性を含むSMXタイトルの行方は最後まで分からない。

 450SMXのモト1は、J・ローレンスのホールショットで始まった。イーライ・トマック(ヤマハ)、ケン・ロクスン(スズキ)、セクストン、ウェブがトップグループを形成。アドバンテージ25点を保持するポイントリーダーとして、レッドプレートを装着して臨んだクーパーは、1コーナーの転倒で最後尾からの挽回を強いられた。
 J・ローレンスは、トマックとセクストンを僅差で従えて周回を重ねたが、16分を経過した9周目にトマックが転倒。これを機に3台の間隔が広がり、J・ローレンス、セクストン、トマックの順にモト1のチェッカーフラッグが振られた。レース終盤から空模様が急変し、やがて雷雨となったためにスケジュール進行が中断。天候の回復を待ったが、約2時間後に残りのレースが中止となり、モト1のリザルトをもって総合成績と見なす決定が発表された。
 アドバンテージポイントに今回の得点を加えたランキングは、1位J・ローレンス=47(22+25)、2位セクストン=38(16+22)、3位クーパー=36(25+11)となっている。
Photo: Feld Motor Sports, Inc.


450SMX Moto1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 23:31.477 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +03.865 Dunlop ユーザー
3位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha +07.531 Dunlop ユーザー
4位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +09.868 Dunlop ユーザー
5位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +25.590 Dunlop ユーザー
6位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +31.054 Dunlop ユーザー

450SMX Moto2 中止


450SMXPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 47 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 38 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 36 Dunlop ユーザー
4位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 35 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 35 Dunlop ユーザー
6位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 33 Dunlop ユーザー


  • 天気:晴れのち雷雨
  • 気温:32度

250SMX

ディーガンがSMX第1戦を制す! 下田丈は2位にランクアップ!

  • 天気:晴れのち雷雨
  • 気温:32度

250SMXのモト1では、セス・ハメイカー(カワサキ)がホールショットを決めた。下田丈(ホンダ)は、4番手スタートから2位に浮上。ハメイカーにトップ争いを挑んだ下田は、3周目にサイドバイサイドとなってコーナーに突入した際、コース脇のタフブロック(クラッシュパッド)に接触して転倒。12位まで後退した。
 2位のポジションは、コール・デイビース(ヤマハ)、オースティン・フォークナー(トライアンフ)と入れ替わった後、5周目からはヘイドン・ディーガン(ヤマハ)に。3位にはリーバイ・キッチン(カワサキ)が浮上した。ハーフウェイポイントでは11秒ビハインドだったディーガンだが、猛然とハメイカーを追い詰め、ラスト2周でトップに躍り出た。

 ディーガン、ハメイカー、キッチン、下田の順でチェッカーを受けたが、上位にペナルティが科されたため、下田の正式リザルトは3位となった。ペナルティの詳細は、ハメイカーとキッチンに対し、レッドクロスジャンピング=5ポイント減算。キッチンに対しては、レッドクロスパッシング=1ポジションダウンも追加された。
 250SMXでも雷雨の影響でモト2が中止となり、モト1の結果がオーバーオールと見なされた。スタート前の持ち点と今回のポイントを合算したランキングは、1位ディーガン=50(25+25)、2位下田=42(22+20)、3位ハメイカー=34(17+22-5)となっている。
Photo: Feld Motor Sports, Inc.


250SMX Moto1Sample

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 23:38.200 Dunlop ユーザー
2位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +03.368 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda +06.767 Dunlop ユーザー
4位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +05.064 Dunlop ユーザー
5位 83 A・フォークナー Triumph Racing Factory Team Triumph +22.989 Dunlop ユーザー
6位 25 R・ディフランセスコ Rockstar Energy Gasgas GASGAS +24.485 Dunlop ユーザー

250SMX Moto2 中止


250SMXPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 50 Dunlop ユーザー
2位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 42 Dunlop ユーザー
3位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 34 Dunlop ユーザー
4位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM 33 Dunlop ユーザー
5位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 29 Dunlop ユーザー
6位 83 A・フォークナー Triumph Racing Factory Team Triumph 25 Dunlop ユーザー