スーパークロス17戦、アウトドアモトクロス11戦の後に控えるポストシーズン3戦、SMX(スーパーモトクロス)ワールドチャンピオンシップが最終戦を迎えた。開催地はアメリカ中部オザーク高原のテーブルロック湖畔にある、サンダーリッジ・ネイチャー・アリーナ。大自然の中に建てられたアンフィシアター(野外円形劇場)には、従来のスタジアムやスピードウェイとは異なる雰囲気が漂っていて、SMXファイナルに相応しい舞台として新たな可能性を感じさせる。
普段は野外コンサートが行われる場所に設けられたコースは、観客席正面に配置されたジャンプセクションと、ステージ両側の広いスペースを利用したハイスピードエリアの組み合わせ。今年のプレイオフではサッカー競技場内にアウトドア的要素を持ち込んだため、難易度の高くないスーパークロスコースと見る向きもあったが、今大会では両カテゴリーが上手く調和され、1周1分10秒台という程よい長さも実現した。
SMXのレースフォーマットは、20分+1周×2モト制で、総合成績のみがポイント対象となる。第1戦は総合1位=25、2位=22、3位=20…という配点だったが、第2戦ではダブルポイント(50、44、40…)、最終戦はトリプルポイント(75、66、60…)になる。
前戦までのポイントランキング上位者は、450SMX=ホルヘ・プラード(KTM)92、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)76、ハンター・ローレンス(ホンダ)76。250SMX=リーバイ・キッチン(カワサキ)87、ライダー・ディフランセスコ(ハスクバーナ)84、ジュリアン・ボーメア(KTM)71…。ディフェンディングチャンピオンの下田丈(ホンダ)は、55ポイントを保持してファイナルに臨んだ。
450SMXのモト1は、ディーガンのホールショットで幕を開けた。ケン・ロクスン(スズキ)、ローレンス、クーパー・ウェブ(ヤマハ)が後に続く。ポイントリーダーのプラードは出遅れ、コントロールラインを6位でクリアした。トップグループは終始1~2秒間隔だったが、差が出にくいコースレイアウトだったためパッシングには至らず、ディーガン、ロクスン、ローレンスの順でフィニッシュ。プラードは5位でチェッカーを受けた。
450SMXのモト2では、ホールショットを決めたプラードが、ディーガン、ローレンス、ウェブをリードした。プラードは終始1秒強のマージンを保っていたが、終盤になると周遅れの出現によりペースが乱れる。好機をうかがっていたディーガンは、残り1分となった大詰めでブロックパスを敢行したが、プラードが巧みにかわしてポジションを維持。ディーガンの追撃が最後まで続いたが、プラードが振り切りトップチェッカーを受けた。
総合優勝はディーガン(1位/2位)、2位プラード(5位/1位)。この結果、アドバンテージ+第1~3戦の合計ポイントは、プラード=158(22+20+50+66)、ディーガン=151(15+25+36+75)となり、プラードが初のSMXワールドチャンピオンに輝いた。ダンロップはレギュラーシーズンに続いてSMXも制し、4連覇を達成している。
Photo: Feld Motor Sports, Inc.