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Asia Superbike 1000cc

Race1
第3戦 第1レースはスポーツランドSUGOで最高のスタートを切った。SUGOのインターナショナルレーシングコースは約3.586km。テクニカルであり、標高差も大きく、さながらジェットコースターのようなエキサイティングなレースを目にすることができる。
猛スピードで繰り広げられたAsia Superbike 1000cc 第3戦 第1レースを制したのはYAMAHA GEN BLU Racing Team ASEANのKasmaだった。予選では、埜口遥希(SDG MS Harc-Pro. Honda)が1分27秒610の好タイムを叩き出し、ポールポジションを獲得した。2番手はONEXOX BMW TKKR TeamのMarkus Reiterbergerが1分27秒780、3番手にはTOHO Racingの國峰啄磨が1分27秒972で続いた。
レースが始まると國峰がトップに立ち、2番手に荒川晃大。3番手にはMarkus。國峰の圧倒的なスピードは、1周目で後続に1秒近い差をつけた。マレーシアのAzlanは4番手。後続の村山にプレッシャーをかけられながらも、Azlanは見事なテクニックでポジションをキープした。6番手のKasmaがスピードを上げ、前を行く村山との差を詰めようとしていた。一方、荒川は國峰との差を詰めていく。KasmaはMarkusをかわし、Azlan、荒川を追い抜いた。Markusもスピードを上げ、前を走るAzlanをかわした。
ラップ中盤にさしかかり、Kasmaは徐々に國峰との差を縮め、残り8周の時点でギャップを埋めて、トップに立った。その後方ではMarkusが3番手、埜口が4番手に浮上した。Kasmaが後続を大きく引き離す一方、Markusは國峰に迫り、インから抜き去って、2番手に浮上した。
最終ラップ、Kasmaの勢いは衰えることがなかった。Markusも2番手をキープ。しかし3番手は、前田がAndiをかわし、3位でレースを終えた。Kasmaは29分37秒392を記録。
レースについてKasmaは、「序盤は満足のいく走りができなかったので、まずは先頭グループから離されないことを意識しました。周回数を重ねるにつれて、少しづつ前との差を埋めようと考えました。結果として、うまくいったと思います。今シーズンの初勝利をとても嬉しく思っています。
明日のレースもうまく行けばいいなと思っています。」と語った。
ONEXOX BMW TKKR TeamのMarkus Reiterbergerが20分39秒529で2位。3位にはTeam GYTRの前田恵助が29分42秒993で入った。
Race2
雨に見舞われた昨日のレース1に対して、今日のレース2は天候に恵まれた一日だった。TKKRがASB1000のトップにAsia Superbike 1000ccは、マシンの速さだけでなく、ライディングテクニック、ライダーの駆け引きが勝利のカギを握る。レース2は、ONEXOX BMW TKKR TeamのMarkus Reiterbergerが理想的なレース運びを披露し、見事優勝を飾った。
昨日のレース1をふり返ると、國峰が素晴らしいスタートを切ったものの、タイヤの消耗に苦しんだ。一方で後続のKasmaは徐々にペースを上げ、オーバーテイクのタイミングを虎視眈々と狙っていた。勝負を仕掛けるタイミングを虎視眈々と狙っていた。さらに後ろに続くMarkusは、一度ペースを落としたものの、その後すぐにペースを取り戻した。前田恵助はレース終盤までは全く目立つことはなかったが、最終ラップで突如トップ集団に仲間入りし、3位表彰台を獲得した。
今日のレース2もハイスピードのレースが展開された。レースが始まると、1番手はMarkus、2番手に埜口、3番手に國峰、4番手にAzlan。2周目終了時点で、先頭集団は後続を大きく引き離した。Markusがトップをキープし、埜口と國峰が激しいバトルを繰り広げた。
後方集団をリードしたのは荒川。その後に豊島、Kasmaと続いた。Kasmaが猛烈な追い上げを見せ、4周目を終える前に豊島をかわした。Markusはスピードを上げ、後続との差を1'452秒差に広げた。12周目に差し掛かると、埜口が國峰をパスし、Kasmaが4番手に上がってきた。國峰とKasmaとの差は大きかったが、Kasmaは徐々にそれを縮めつつあった。
残り8周となったところで、埜口が第1コーナーで転倒し、Kasmaが3位に浮上したものの、Kasmaも同じく第1コーナーで転倒した。後続の2人が転倒したことで、Markusは勝利を確かなものとし、後続との差も5’074sに広がった。國峰が2位で続いた。3番手には荒川、4番手にはAndi Farid、5番手にはZaqwanが続いた。AndiとZaqwanが荒川を追い上げるが、荒川もポジションを容易に譲らなかったものの、最後にはAndiが荒川をパスした。Markusはミスを犯さず、トップをキープする作業に集中した。続く2番手の國峰も転倒し、Andiが2番手、Zaqwanが3番手に浮上した。
最終ラップ、順位に変化はなくトップのMarkusが優勝、チームメイトでもあるAndiとZaqwanが2番手と3番手でゴールインした。Markusは後続と17’860sの圧倒的な差をつけて、26分42秒374でゴールインした。
Markusのコメントは以下のとおり「昨日が2位だったことを除けば、完璧なレースウィークだったと思います。昨日ももちろん嬉しかったが、今日以上に素晴らしいレースは想像できないです。事前に計画した通り、レース序盤からプッシュしてレース運びができました。最も速い埜口選手のラップタイムを参考にして、当初の何周かは攻めて、それからタイムを安定させるのが良いと分かりました。本番では計画を実行に移して、うまくいきました。後ろを走るマシンの音が聴こえなくなって、後続との差が広がっていることが分かったので、少しリラックスして走ることができました。マシンを準備してくれたチームに感謝しています。」
チームメイトのHonda Asia-Dream Racing with SHOWAのAndi Farid IzdiharとMd Zaqhwan Zaidiは、それぞれ27分00秒223と27分00秒558で2位と3位を獲得した。
ASB1000クラス RACE1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
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1位 | Kasma Daniel Kasmayuddin | YAMAHA GEN BLU Racing Team ASEAN | YAMAHA | 29’37:392s | |
2位 | Markus Reiterberger | ONEXOX BMW TKKR Team | BMW | 29’39:529s | |
3位 | Keisuke Maeda | Team GYTR | YAMAHA | 29’42:993s | |
4位 | Andi Farid Izdihar | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | HONDA | 29’43:121s | |
5位 | Yuki Ito | YAMAHA GEN BLU Racing Team ASEAN | YAMAHA | 29’44:312s |
ASB1000クラス RACE2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | Markus Reiterberger | ONEXOX BMW TKKR Team | BMW | 26’42:374s | |
2位 | Andi Farid Izdihar | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | HONDA | 27’00:223s | |
3位 | Md Zaqhwan Zaidi | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | HONDA | 27’00:558s | |
4位 | Kota Arakawa | MOTO BUM RACING | HONDA | 27’01:674s | |
5位 | Rei Toshima | DOG FIGHT RACING | YAMAHA | 27’08:973s |