SPORTMAX Q5は、DUNLOPの商品ラインアップの中でレース用を除いて、
もっともグリップ力の高いモデルとして販売しているSPORTMAX Q4の後継モデルです。
![2005年からのSPORTSMAX Qシリーズの年表図](images/history_img_pc.png)
2005 | 「レースタイヤのストリートへの落とし込み」を共通コンセプトに 日米欧グローバルモデルとしてQUALIFIERが誕生 |
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2009 | 米では「Q」を頭文字とし、スポーツタイヤとしてシリーズ化 |
2013 | Qシリーズとして正常進化、基本性能を強化していく |
2017 | ライフ性能を強化した派生モデル「Q3+」を発売 |
2019 | 派生モデルのQ3+が出来たことでQ4はサーキット性能に特化 米での高評価から日本でも上市へ |
2022 | 東京モーターサイクルショーで「SPORTMAX Q5」を発表! |
進化した性能
前作のSPORTMAX Q4同様、公道での走行性能を確保しつつ、
SPORTMAX Q5はサーキットでのポテンシャルをさらに強化。
公道走行可能でありながら、強力なグリップとフィーリングがラップタイム短縮を実現。
01コンパウンド(レース用微粒子カーボン)
さらなるドライグリップ強化とウォームアップ性向上
![ドライグリップ解説図](images/spec01_img1_pc.png)
フロント/リアともにフルカーボンのコンパウンドを採用。
路面に貼り付くようなドライグリップは、レース用タイヤを想わせ、ライダーに安心感を与える。
![コンパウンド解説図](images/spec01_img2_pc.png)
従来品からカーボンブラックの含量を増加し、ドライグリップを強化。それに加えポリマーの変更 調整などのDUNLOP独自のレシピで、より柔軟なコンパウンドに。
ドライグリップだけでなく、ウォームアップ性も向上。
レース用微粒子カーボン
![レース用微粒子カーボンロゴ](images/logo_carbon.png)
通常の微粒子カーボンより粒子径が小さいのでポリマーとの絡み付きが増え、発熱効率がアップ。
より優れたグリップ力を発揮する。
![微粒子カーボンとレース用微粒子カーボンの比較図](images/spec01_img3.png)
02プロファイル(IRP)
新型プロファイルがバンク時の接地面積をもたらし、豊富な接地感とグリップ UP に貢献。
新旧プロファイル比較
![新旧プロファイル比較図](images/spec02_img1.png)
![IRPロゴ](images/logo_irp.png)
IRP(インテューイティブ・レスポンス・プロファイル)によるプロファイルデザインは、よりトレッドのエッジに傾斜をつけ、アグレッシブな走行が可能。
剛性比較
![剛性比較図](images/spec02_img2.png)
- 縦方向の剛性を低減し、ブレーキングでタイヤを潰しやすく接地感向上。
- 外径を UP しプロファイルは豊富な接地感をもたらし安定したハンドリングを実現。コ-ナリングをより安定させる。
エッジ接地面圧比較
フルバンク時の接地面積UP 、接地圧力分布を最適化。深いバンク角で安定したグリップを発揮する。
![エッジ接地面圧比較図](images/spec02_img3.png)
03構造(JLT構造)
軽快でありつつ扱いやすいハンドリング特性、バンク時の安定したコーナリング
フロント
構造は剛性バランスを柔軟にする方向に最適化。
コンパウンドとプロファイルも相まって、従来の高剛性による扱いづらさを改善。
![フロント断面図](images/spec03_img1.png)
![2CUT BELTロゴ](images/logo_2cutbelt.png)
フロントはアラミドのコード層をクロスして重ねた2CUTベルト構造を採用。
素早い旋回レスポンスと高い旋回力を実現。
リア
![リア構造図](images/spec03_img2_pc.png)
![JLTロゴ](images/logo_jlt.png)
トレッドゴムを連続して巻き付けるJLT(ジョイントレス・トレッド構造)を採用。
JLTを採用することで真円度が増し、コーナリング時の高速安定性と高速ユニフォミティが向上。
![リア断面図](images/spec03_img3_pc.png)
リアには軽量なアラミドを素材としたベルト構造を採用し、高速安定性と接地感を両立。
04パターン
洗練されたデザインとパターンの最適化により常用域のウエット性能を確保
![Q4とQ5のフロントリアパターン比較図](images/spec04_img1.png)
従来品のSPORTMAX Q4をベースにさらに洗練されたパターンデザインに。
また、センター近くまで伸びた溝は、トレッドセンターから中間バンクまでの常用域で排水効率を確保させる。
トレッドエッジ部分のデザイン
トレッドエッジ部分に商品ロゴを刻印。
性能向上だけではなく、細部のデザインにまで拘った
パターン設計。
総合性能
![フロント・リアのタイヤイメージ](images/spec05_img1_pc.png)
タイヤ性能イメージ図
![タイヤ性能イメージ図](images/spec05_img2.png)
SPORTMAX Q5 vs Q4
ベストラップタイム比較
![SPORTMAX Q5 vs Q4 ベストラップタイム比較図](images/spec05_img3_pc.png)
テスト概要
場所 | Dunlop Huntsville proving grounds(アメリカ、アラバマ州) |
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ライダー | Taylor Knapp |
車両 | SUZUKI GSX R1000(2018) |
評価タイヤ | SPORTMAX Q5 、Q4(Fr.120/70ZR17 Rr.200/55ZR17) |
内圧(冷間) | Fr.250kpa / Rr.200kpa 気温 27℃ DRY |
タイヤウォーマー | なし |
※試験結果はあくまでもテスト値であって、運転の仕方によっては異なります。
テストエンジニアからのコメント
Q4が素晴らしいタイヤだったのでQ5の開発において、どのように進化させていくのか正直な所、少し戸惑いました。
Q5はQ4と比較してラップタイムが大きく改善しており、それは主に新しいプロファイルとフロントタイヤの配合が寄与しています。
Q5を現行のリッターバイクへ装着してみてください、サーキットでも一般道でもすごく輝いてみせるでしょう。
新しいプロファイル、より柔軟なコンパウンド、ウォームアップ時間の短縮、そして改善されたラップタイムと耐久性によって、Q5はサーキットでも一般道でも素晴らしいタイヤです。
スーパーバイクレーサー ダンロップテストライダー
テイラー ナップ
ポジショニング(イメージ)
![ポジショニング比較表](images/sec06_posi_table.png)
サイズリスト
装着 | タイヤサイズ | 適応リム幅(inch) | タイヤ寸法(㎜) | 商品コード | ||
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標準 | 許容 | 幅 | 外径 | |||
フロント | 110/70ZR17M/C(54W) | 3.00 | 3.00-3.50 | 108 | 594 | 337180 |
120/70ZR17M/C(58W) | 3.50 | 3.50 | 121 | 607 | 337181 | |
リア | 140/70ZR17M/C 66W | 4.00 | 4.00-4.50 | 136 | 628 | 337183 |
150/60ZR17M/C(66W) | 4.00 | 4.00-4.50 | 145 | 618 | 337184 | |
160/60ZR17M/C(69W) | 4.50 | 4.50-5.00 | 161 | 634 | 337185 | |
180/55ZR17M/C(73W) | 5.50 | 5.50-6.00 | 180 | 637 | 337186 | |
180/60ZR17M/C(75W) | 5.50 | 5.50 | 182 | 658 | 337187 | |
190/50ZR17M/C(73W) | 6.00 | 5.50-6.00 | 191 | 634 | 337188 | |
190/55ZR17M/C(75W) | 6.00 | 5.50-6.00 | 194 | 652 | 337189 | |
200/55ZR17M/C(78W) | 6.00 | 6.00-6.50 | 200 | 658 | 337190 |