「SPORTMAX Q5」と前作「SPORTMAX Q4」の比較インプレッションをお届けします。
インプレッション頂くのは、スーパーバイク世界選手権などで活躍した元プロライダー「藤原克昭さん」です。

場所:HSR九州
路面:ハーフウエット、ドライ
気温:28~30℃
シチュエーション:サーキット
車種:BMW S1000RR
空気圧:冷間 F2.3 R2.3

タイヤの特性がよくわかるよう同車種を2台用意し、
「SPORTMAX Q5」と前作「SPORTMAX Q4」をそれぞれ装着。
Q4→Q5への進化を体感いただきました。



ライダー:藤原克昭さん

Q:前作「SPORTMAX Q4」との乗り味の違いはどうでしたか?  
A:Q4のごつごつ感、硬い感じがなく、レースタイヤのイメージでいうと、Q5はミディアム~ソフトなコンパウンドのように感じた。Q5はちょっとしたピットインやピットアウトのギャップでごつごつ感を感じない。サーキット走行に限らず、街乗りでも安心感を感じると思う。Q4に比べて確実にグリップしていて、コンパウンド自体が進化しているように感じた。

Q:「SPORTMAX Q5」はどんな人におすすめでしょうか?
A:自走でサーキット走行に行くような方、ストリート性も高いドライグリップも、どちらも妥協したくない方。安心感があるので、ツーリングをしながらサーキットまで行くことができる、まさにコンセプト通りのタイヤだと思う。

Q:「SPORTMAX Q5」の特徴、キャラクターを教えてください。
A:特に初期の温まり、走り出しの安心感がすごい。Q5はタイヤがしっかり仕事をしてくれる。コーナリング時もアクセルを絞れば、タイヤなりに曲がっていく。

Q:本日はハーフウエットの時間帯もありましたが、怖さ等はなかったでしょうか?
A:一見すると溝が少ないが、ハーフウエットでも接地感をしっかり感じられた。タイヤは高回転で回っており、溝がタイヤ全体に配置されているので、フルウエット、水溜り等でなければ、しっかり排水もしてくれるのではないかと思う。



Q:走り出しのウォームアップ性はどうでしょうか。  
A:ダンロップさんのレース用タイヤを様々試してきたが、ウォームアップ性はピカイチ。このあたりの作り込みはとても上手いなと思う。Q5は接地感もあり走り出しの安心感もある。タイヤウォーマー無しでも 1周目は様子を見つつ、2周目、3周目とペースアップしていけば何の問題もない。    

Q:おすすめの空気圧を教えてください。    
A:天候、気温、路面状況によって一概には言えないが、フロントは、2.3~2.5くらい。ペースが速い方は内圧が一気にあがるので もう少しさげてもいいかもしれない。リアは若干下げてもいい。2.1くらいかな。いずれにしても、ここではっきりとは明言できないが (雨が降ったり止んだりし、時間帯によって路面状況が異なるので)サーキット走行において空気圧は本当に大事なので、何度か走ってみてその都度調整してほしい。    

Q:最後に「SPORTMAX Q5」について一言お願いいたします。    
A:レースをこれから始める人にもおすすめのコンセプト通りのタイヤ。ごつごつ感がなく安心して、乗ることができます。今日も時間帯によってハーフウエットだったが、安心して乗ることができました。タイヤがしっかりと仕事をしてくれ、とっつきやすくタイムも期待できるかと思います。