• 天気:晴れ
  • 観客:61,500(3日間)人

予選

Elf Marc VDS Racing Team/KM99が総合18位、Team EtoileがSST予選1位を獲得

  • 天気:晴れ
  • 観客:61,500(3日間)人

心配された台風9号は関東の方向に進んだが、近畿地方に猛暑が襲い、初日から鈴鹿は35度という厳しい暑さとなった。
EWCクラスでは、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99が予選18位、欧州勢のチームとしては6番手。No.6 ERC Endurance#6が19位につけた。

SSTクラスでは、No.25 Team Etoileの大久保光選手が同クラスのコース・レコードを更新する速さを見せ、SSTクラスのポール・ポジション、総合20位を獲得した
続いて、No.41 Dafy-Rac 41-Hondaがクラス2位総合21位。No.44 Honda No Limitsがクラス3位総合25位、No.64 Kawasaki Plaza Racing Teamがクラス4位総合28位、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWがクラス5位総合32位、No.49 Revo-M2は総合37位、クラス10位につける。

コメント

<EWCクラス>
予選18位 No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99
R・デュプニエ選手
「予選18位で、もっと上を狙いたかったけど、大事なのは決勝レースだからね。レースペースは去年よりいいし、チームワークもいいです。トップ10を狙ってコンスタントに走りたい。明日はスタート・ライダーを務めるからがんばるよ」

F・マリノ選手
「暑いけど、レースは楽しみだよ。1スティントずつ、しっかり走りたいね。今週は順調に準備できていると思う。去年より状態はいいと思う。トップ10には入りたいね。去年よりも鈴鹿に慣れてきたから、ミスなく走りたいです」

J・グアルノーニ選手
「去年よりいいペースで走れている。去年よりいいタイムで走れるようにがんばっている。鈴鹿では日本のチームがたくさん出ているから難しいけど、トップ10には入る自信はあるよ」

<SSTクラス>
1位 No.25 Team Etoile
大久保光選手
「とにかくプッシュしました。予選1回目でいいタイムを出せたので、その後スタッフがタイム更新するために準備してくれた。コース・レコードを更新したのは久々なので、自分のレース・キャリアの中でも大きいことだと思います。あとはチーム一丸となってSSTクラス優勝を狙います」

渡辺一樹選手
「SSTクラスのポール・ポジションスタートがひとつの目標だった。チャンピオンシップを戦っているので、ポールで5点を獲得するのが大事だった。明日は、気温も高いし、天候の変化があるかもしれないが、準備はできています」

伊藤元治選手
「鈴鹿8耐は、今回で2回目です。フル参戦しているチームに加わったので、いい結果を出せるように自分のできることをやりたいと思います」



  • 天気:晴れ
  • 観客:61,500(3日間)人

決勝

Elf Marc VDS Racing Team/KM99は着実な追い上げで9位!SSTクラスはTeam Etoileが優勝!

  • 天気:晴れ
  • 観客:61,500(3日間)人

【EWCクラス】

酷暑の8耐、Elf Marc VDS Racing Team/KM99は着実な追い上げで9位を獲得

気温33度という猛暑の中、午前11時30分、全55台がスタートした。
スタート直後、No.6 ERC Endurance#6が16位、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99は22位につける。
2時間目に入ると、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99が16位、No.6 ERC Endurance#6は17位につけていく。

中盤、上位にトラブルが相次ぐなか、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99、No.6 ERC Endurance#6は、耐久チームらしい安定した走りで周回を重ね、着実に順位を上げていく。
折り返し地点、4時間を経過したころには、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99は9位、No.6 ERC Endurance#6は11位につけている。
 
終盤になると、午後5時34分にヘアピンでアクシデントが発生してセーフティカーが介入。全車がスロー走行になり、追い越しはできない。20分近いセーフティカーの先導による走行の後、再スタートした。
さらに、あたりが暗くなり始めた午後6時41分に、1コーナーで転倒が発生して再びセーフティカーが介入。残り1時間を切る時間帯のアクシデントで不穏な状況となる。そして、約10分後に再スタートとなった。
気温約35度、路面温度60度を超える過酷なコンディションのなか、多くのチームに転倒やトラブルが発生し波乱が続いた。耐久のエキスパートチームである、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99、No.6 ERC Endurance#6は、ミスなく周回を重ねていった。
午後7時半、No.99 Elf Marc VDS Racing Team/KM99は9位。No.6 ERC Endurance#6は11位でチェッカーを受けた。
55台中の14台がリタイア、または規定周回数を満たすことができずに完走扱いとならなかった波乱の8耐となった。

コメント

R・デュプニエ選手
「18番手グリッドからスタートして9位になったのだから、いいレースができたと思う。ダンロップ・チームの最上位だしね。ライダーもメカニック、いい仕事ができたからハッピーだよ。いろいろアクシデントがあったけど、これが耐久レースだから、焦らずにミスなく走りきることが大事なんだ。うまくいってよかったと思う」

F・マリノ選手
「暑くて厳しいコンディションだったけど、走り切れてよかった。目標のトップ10を達成したし、去年よりひとつ順位を上げられた。ミスなく走りきれたのでほっとした」

J・グアルノーニ選手
「ミスなく走り切れてよかった。鈴鹿8耐は8回目だけど、最悪のコンディションだったよ。バイクを走らせることがきつかった。10周も走ると体力的に本当に厳しかったよ。夕方になったら少し気温が下がって走りやすくなった。ミスなく走れたことで結果につながったと思う」

<SSTクラス>

Team Etoileが母国で初優勝、首位に浮上する

レース序盤、SSTクラスのトップに立ったのはNo.25 Team Etoile。後ろからNo.49 Revo-M2、No.41 Dafy-Rac 41-Honda、No.44 Honda No Limits、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWと続く。
1回目のピットストップでNo.25 Team Etoileはピット作業に手間取ると順位ダウン。No.44 Honda No Limitsが先頭に上がり、No.41 Dafy-Rac 41-Honda、No.64 Kawasaki Plaza Racing Team、No.25 Team Etoile、No.49 Revo-M2と続く。No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWは1度目のピットストップで電気系トラブルが出てしまい、遅れをとる。
午後2時14分、73周目にトップ走行中のNo.44 Honda No Limitsのマシンが、ヘアピン先のシケインでガス欠のためにストップしてしまう。代わってNo.41 Dafy-Rac 41-Hondaが先頭に立つ。しかし、午後2時50分にNo.41 Dafy-Rac 41-Hondaの石塚選手が1コーナーで転倒してしまう。
この後、先行したのはNo.64 Kawasaki Plaza Racing Teamだったが、なんと中盤の午後3時半にマシンがトラブルのためにコース上で止まってしまう。SSTクラスの先頭を走るチームに次々とトラブルが襲う。この後、No.25 Team Etoileが再び先頭に立ち、SSTクラスをリードしていく。
 
レース後半に入ると、No.25 Team Etoile、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMW、No.49 Revo-M2のオーダーとなる。序盤にクラス7位にまで落ちていたNo93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWは挽回してNo.25 Team Etoileを猛追していった。
そして、午後5時34分、セーフティカーが介入したとき、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWはピットインの最中だったために、すぐにピットアウトできずにタイムロス。これでNo.25 Team EtoileとNo93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWの差は広がったかに見えた。 
ところが、No.25 Team Etoileはセーフティカー介入時に追い越しをしたということで、20秒のストップ&ゴーのペナルティを取られてしまう。これで再びNo.25 Team EtoileとNo93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWは僅差の戦いとなる。No.25 Team Etoileの大久保選手、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWの星野選手が激しいバトルを展開する場面もあり、トップ争いは終盤へと持ち越されていく。

午後6時41分に2度目のセーフティカーが入ったときには、2チームが同時にピットに入っており、同時にピットアウト。最後まで目の離せない激しい戦いが続く。
No.25 Team Etoileのアンカーを務める渡辺選手、No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWのメルカド選手の戦いとなり、渡辺選手が少しずつ差を広げていくと、午後7時半にチェッカーSSTクラス初優勝を達成。SSTクラスのランキングトップに浮上した。
No93 TONE Team 4413 EVA 02 BMWは2位、No.49 Revo-M2は鈴鹿8耐初参戦ながら表彰台3位を獲得した。
また、No.41 Dafy-Rac 41-Hondaは転倒して後退したあとも走り続け、クラス6位。No.64 Kawasaki Plaza Racing Teamはマシンを修復して再スタートし、クラス11位。No.44 Honda No Limitsは、ガス欠後にピットに戻り再スタートしてクラス12位となった。

コメント

Team Etoile大久保光選手
「Team Etoileとして今年で2年目、母国で初優勝ができて本当にうれしいです。僕にとっても、特別な1戦になりました。気温が高くて路面温度が60度を超えるなか、転倒せずに走り切れました。アクシデントが起きる中、チームで作戦を練りながら戦い、走り切ることができました。チームが一丸となって、優勝を目指した結果だと思います」

2位 
TONE Team 4413 EVA 02 BMW 星野知也選手
「今回はメルカド選手と2人で走ったので、4回のスティントは本当にきつかった。とにかくふたりでプッシュしていった。Team Etoileについていったが、最後の走行で負けてしまい悔しいです。それでも、表彰台に上がれてうれしいです」

3位
Revo-M2 K・キャリア選手
「初参戦で鈴鹿の表彰台に上がれて夢がかなったような気持ちです。暑くて大変だったし、初参戦でセッティングも難しかった。トップ5が目標だったので、表彰台に上がれたので本当にハッピーです。いい経験ができました」


決勝

順位 ライダー チーム メーカー 周回数 タイム
優勝 高橋巧、J・ザルコ TEAM HRC HONDA 217 8:00'26.580
2位 中須賀克行、J・ミラー、A・ロカテリ YAMAHA RACING TEAM YAMAHA 217 8:01'00.823
3位 G・ブラッグ、D・リンフット、渥美心 YOSHIMURA SERT MOTUL SUZUKI 216 8:02'21.836
9位 R・デュプニエ、F・マリノ、J・グアルノーニ Elf Marc VDS Racing Team/KM99 YAMAHA 213 8:01'56.310 Dunlop ユーザー
11位 I・ミハルチク、K・フォレイ、D・チェカ ERC Endurance#6 BMW 212 8:01'01.538 Dunlop ユーザー
16位 SST優勝 大久保光、渡辺一樹、伊藤元治 Team Etoile BMW 208 8:02'24.375 Dunlop ユーザー
17位 SST2位 星野知也、吉田愛乃助、L・メルカド TONE Team 4413 EVA 02 BMW BMW 208 8:02'45.416 Dunlop ユーザー
18位 SST3位 K・キャリア、S・サルタレッリ、F・フェローニ Revo-M2 APRILIA 206 8:02'03.640 Dunlop ユーザー