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MOTO2

リンス選手が今季2勝目を飾り首位に浮上

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第5戦は、24時間耐久レースで有名なル・マンで行われた。中低速コーナーの多い約4キロのコースだ。
ダンロップは、フロント・タイヤにソフト1、ミディアム2、リア・タイヤにソフト1と、前回から使用している新しいミディアムMSOを供給した。
予選は、ドライ・コンディションで行われ。T・ルティ選手(KALEX)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「ル・マンは大好きで、観客の雰囲気もいい。このサーキットとの相性は完ぺきです。今回はいいペースで走れている。決勝に向けて準備は整っています」とルティ選手。
続いて、A・リンス選手(KALEX)が2位、S・コルシ選手(SPEED UP)が3位。中上貴晶選手(KALEX)は、6位2列目に並ぶ。
「午前中のフリー走行で転倒して、メニューをすべて消化できなかった。それでも自己ベストを更新でき、アベレージも悪くないので明日の決勝が楽しみです」と中上選手。
また、ランキング・トップのS・ロウズ選手(KALEX)は9位3列目となった。

決勝当日は曇り空となり、ドライ・コンディションでスタートを迎えた。
決勝が始まると、ルティ選手がホール・ショットを決め、後ろからF・モルビデッリ選手(KALEX)、リンス選手、中上選手、コルシ選手などが続く。
ルティ選手がレースをリード。後ろからリンス選手が僅差で続き、コルシ選手、モルビデッリ選手、L・バルダッサリ選手(KALEX)も僅差で続き、この5台がトップ争いを展開。中上選手は単独6位につける。
7周目、リンス選手がトップに上がり、引き離しにかかる。ルティ選手はコルシ選手、バルダッサリ選手の後方4位に後退する。
中盤に入ると、リンス選手とコルシ選手がトップ争い、バルダッサリ選手とルティ選手が3位争いとなり、モルビデッリ選手は遅れ始める。中上選手は6位につけていく。
レース終盤、リンス選手とコルシ選手は僅差のトップ争いを展開。3位のルティ選手はバルダッサリ選手を徐々に離していく。
バルダッサリ選手は残り5周で転倒すると、ルティ選手が単独3位に。
残り3周になると、リンス選手がラスト・スパートをかけてコルシ選手を引き離し、今季2勝目を達成した。
コルシ選手は今季2度目の表彰台2位、ルティ選手が単独3位でゴールした。
また、中上選手は終盤モルビデッリ選手を追いかけたが、惜しくも5位でチェッカーを受けた。
首位のロウズ選手は6位となり、ポイント・テーブルではリンス選手が5点差の首位に浮上した。

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優勝
A・リンス選手(KALEX)

「今日は自分のラップ・タイムが分からなかったので、リズムが分からず難しかった。とにかく毎周プッシュした。コルシ選手が後ろからプッシュし続けているのは分かっていた。優勝できて、本当にうれしいです」

2位
S・コルシ選手(SPEED UP)

「僕もチームもいい仕事ができたと思う。7周目にリンス選手にパスされ、そこからは彼を追いかけたが、追いつくのは難しかった。今年2度目の表彰台でうれしい。マシンの感触はとてもよかったです」

3位
T・ルティ選手(KALEX)

「大きな問題があったわけではないが、中盤以降、リンス選手やコルシ選手よりペースが少し遅かった。追い上げようとしたが、バルダッサリ選手を抜くのにてこずって、遅れてしまった。それでも表彰台に上がれたのでうれしいです」

5位
中上貴晶選手(KALEX)

「序盤、ペースを上げるのに時間がかかった。今日はトップ・グループのペースが速く、追いつけなかった。しかし、開幕からの4戦に比べると、力を出しきれたと思う。今年はフリー走行や予選の走りをなかなか決勝につなげられなかったのですが、やっと、いい状態になってきた。次のイタリアでは表彰台を目標にがんばります」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '42.27.312 Dunlop ユーザー
2位 S.Corsi Speed Up Racing SPEED UP '42.29.114 Dunlop ユーザー
3位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX '42.31.920 Dunlop ユーザー
5位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '42.37.140 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 87 Dunlop ユーザー
2位 S.Lowes Federal Oil Gresini Moto2 KALEX 82 Dunlop ユーザー
3位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX 69 Dunlop ユーザー

※第5戦終了時点


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MOTO3

首位のビンダー選手が2連勝を果たす

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Moto3クラスへは、フロント・タイヤにソフト&ミディアム、リア・タイヤにソフトS1、ミディアムM1を用意した。
予選では、N・アントネッリ選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションをゲットした。
「予選は大接戦になったが、ポール・ポジションを獲得することができて、とてもうれしい。このサーキットとマシンの相性はとてもいいです。今日はすべてが完ぺきでした」とアントネッリ選手。
前回のウィナーでランキング・トップのB・ビンダー選手(KTM)が2位、16歳のスペイン人、A・カネット選手(HONDA)が初のフロント・ロー3位をつかんだ。
また、鈴木竜生選手(HAHINDRA)は13位、尾野弘樹選手(HONDA)は16位となっている。
「予選では、最後のアタックで無理をしすぎてタイムにつなげることができなかった。今回は大接戦になっているのでスタートを決めて、できるだけ前のグループで走りたい」と尾野選手。

決勝レースがスタートすると、アントネッリ選手が好スタート。後ろからビンダー選手、R・フェナーティ選手(KTM)、J・ナバーロ選手(HONDA)などが続く。
3周目にフェナーティ選手がトップに上がるが、ビンダー選手、ナバーロ選手、アントネッリ選手などが僅差で続き、上位陣は激しい競り合いを見せていく。
先頭集団は10台が形成し、フェナーティ選手、ビンダー選手を中心にトップ争いは繰り広げられていく。
レース中盤に入ると、ビンダー選手、フェナーティ選手、ナバーロ選手、カネット選手の4台が後続を少し離し始める。
残り10周になると、完全に4台のトップ争いとなる。トップにつけるのはフェナーティ選手だが、カネット選手、ビンダー選手、ナバーロ選手もピタリとつけていく。
そして、残り2周というところでビンダー選手がトップに浮上。フェナーティ選手、ナバーロ選手、カネット選手も後ろから続いていくが、ビンダー選手はトップをキープ。そのまま今季2勝目を飾った。
2位にはフェナーティ選手が入り、ナバーロ選手が3位でチェッカーを受けた。カネット選手は最終コーナーでナバーロ選手と接触してコースを外れたが、4位でゴールしている。
また、鈴木選手は15位ポイント圏内でゴール。尾野選手は転倒リタイアに終わった。

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優勝
B・ビンダー選手(KTM)

「2連勝できて本当にうれしいよ。最後に仕掛けようと思っていた。ブレーキングで前に出て、コーナーで後続をブロックしていく作戦だったんだ。次のムジェロは大好きなコースだから、またいいレースしたいね。勝ち続けることを目指すというより、表彰台に上がり続けることが大事だと思っている」

2位
R・フェナーティ選手(KTM)

「スタートからうまくいって、いいリズムで走れた。ずっとプッシュしていった。残り2周でビンダー選手に抜かれたけど、2位表彰台を獲得できてよかったと思う。次は、地元のムジェロ。大勢のファンが応援してくれるから、楽しみだよ」

3位
J・ナバーロ選手(HONDA)

「バルセロナのテストで転倒したため、体調は100%ではなかったが、いい仕事ができた。いいスタートを切って、トップ・グループについていった。だんだん肩が少し疲れた感じがしたので、体力を温存した。特にブレーキングがきつかった。残り5周まで待って、それからアタックした。ビンダー選手やフェナーティ選手に比べたら加速で遅れてしまった。それでも3位でよかったです」

15位
鈴木竜生選手(MAHINDRA)

「予選13位といい位置からスタートできて、レース中ずっとセカンド・グループで走れていい経験になった。15位になって、へレスに続いてポイントを獲得できた。チームのおかげだと思う。この調子で次のムジェロでもがんばります」

リタイア
尾野弘樹選手(HONDA)

「今回はフロントの安定性が足りず、ブレーキングに苦労した。そのためレース序盤は、ブレーキングでポジションを落とす苦しい戦いとなった。1周目は11番手だったが、序盤に18番手まで下がってしまい、それを挽回しようとして、8コーナーで転倒してしまった。次のイタリアは、昨年フロント・ローを獲得したサーキットなので、雪辱を果たしたいです」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '41.31.041 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '41.31.140 Dunlop ユーザー
3位 J.Navarro Estrella Gallicia 0,0 HONDA '41.31.428 Dunlop ユーザー
15位 鈴木竜生 CIP-Unicom Starker MAHINDRA '41.45.423 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 B.BInder Red Bull KTM Ajo KTM 102 Dunlop ユーザー
2位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA 78 Dunlop ユーザー
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 67 Dunlop ユーザー

※第5戦終了時点