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MOTO2

モルビデッリ選手が他者を圧倒して初優勝を飾る

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中東カタールのドーハで、2017年オープニング・ラウンドを迎えた。ダンロップは、2010年からMoto2クラスのオフィシャル・サプライヤーとして、全チームにタイヤを供給している。
開幕戦が行われるロサイル・インターナショナル・サーキットは、約1キロのストレートと中速コーナーの多い5.380kmのコース。ダンロップは、フロントにミディアム2、リアにミディアム3とハードS1のタイヤを用意した。
開幕戦はナイト・レースになるために、走行は木曜日の夕方から始まった。ところが、公式予選が予定されていた土曜日は雨の降る悪天候に見舞われる。 ドーハのコースは砂漠の中にあるために、通常ほとんど雨に降られることはない。そのためウェット・コンディションでは走らないと規定されており、予選はキャンセルとなる。木、金曜日に行われたフリー走行3回のタイムを総合して、グリッド順位が決められた。 そして、F・モルビデッリ選手(KALEX)が、54戦目にして初のポール・ポジションを獲得した。 「予選セッションが行われていたとしても、今日はポール・ポジションを取る自信があった。明日は、ドライ・コンディションで勝ちたいです。コース・コンディションがよくなることを願っています」とモルビデッリ選手。 続いて、A・マルケス選手(KALEX)、T・ルティ選手(KALEX)と続く。 中上貴晶選手(KALEX)は4番手2列目となる。 「今日はコンディションが悪く、走れなくて残念だった。明日はウォーム・アップで最終的な確認をして、決勝に挑みます」と中上選手。 また、3年ぶりに復帰した長島哲太選手(KALEX)は21番手につけた。「予選がなくなったのはキツイです。明日のフリー走行で状態をよくしてレースに挑みたいです」と長島選手。

決勝当日、悪天候が心配されたが、曇り空の中でフリー走行が行われた。 そのまま決勝もドライ・コンディションでスタート。モルビデッリ選手がホール・ショットを決め、ルティ選手、A・マルケス選手(KALEX)、中上選手などが続く。 モルビデッリ選手は、中盤に向けて後続をリード。ルティ選手とマルケス選手が2位争い、中上選手とM・オリヴィエーラ選手(KALEX)が4い争いを繰り広げる。

後半に入ってもモルビデッリ選手が単独トップをキープ。ルティ選手はマルケス選手を離して単独2位。 マルケス選手、中上選手、オリヴィエーラ選手の3台の3位争いとなる。 レース終盤、モルビデッリ選手はあぶなげなくトップを守り切ると、念願の初優勝を達成した。 続いてルティ選手が2位。中上選手はオリヴィエーラ選手を抑えて3位表彰台をつかんだ。マルケス選手は終盤遅れをとり5位でゴールした。

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優勝
F・モルビデッリ選手(KALEX)


「今日はスタートからフィーリングがよくて、勝てるレースができると確信していた。ペースは本当によかったし、他のライダーを引き離すことができた。序盤、ルティ選手の前に出てからは、自信を持って走ることができた。ウインター・テストとレース・ウィークで得た自信と成果が優勝につながったと思う」

2位
T・ルティ選手(KALEX)

「レース序盤からフィーリングがよく、リズムよく走ることができた。モルビデッリ選手についていくのはそれほど難しくはなかったが、彼がペースを上げてからは、いくつかのポイントで自分よりスピード速いことが分かった。後半は、自分の走りに集中して2位でフィニッシュした。今年のウィンター・テストは転倒も多く、決していい状態ではなかったが、レース・ウィークに入って、再びリズムを取り戻すことができた。チームとスタッフに感謝します」

3位
中上貴晶選手(KALEX)

「厳しいレースだった。トップを走るモルビデッリ選手のペースは速くて、ついていける自信はなかった。今大会のマシンは90%くらいの仕上がりで、最後の10%をつめきれなかった。ウインターテストではずっとトップ・タイムをマークしてきたが、レース・ウィークに入ってからは、完全な状態ではなかった。限界ギリギリで走り続けた。よかったことはひとつもミスがなかったこと。ルティ選手を捕らえたかったが、オリヴィエーラ選手が後ろにいたので気が抜けないレースだった。レース・ウィーク全体を考えればいいレースができたと思う。チャンピオンシップを考えれば、まずまずのスタートとなったと思う」

19位
長島哲太選手(KALEX)

「予選セッションがキャンセルになったのが、自分にとっては厳しかった。序盤の4、5周で集団を抜け出せるだけのペースがなく、それが結果としてポイントを取れない原因になった。今日は3年ぶりのグランプリフル参戦の最初のレースだったが、3年前に比べればしっかり走れたと思う。ポイントは獲得できなかったが、何が足りないのか確認できたので、次のアルゼンチンに活かしたい」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX '40.18.480 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '40.21.161 Dunlop ユーザー
3位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.21.784 Dunlop ユーザー
19位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '40.50.319 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 25 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 20 Dunlop ユーザー
3位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX 16 Dunlop ユーザー

※第1戦終了時点


  • 天気:曇り(ナイトレース)
  • 気温:22度
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MOTO3

スペインのミル選手が初優勝を決める

  • 天気:曇り(ナイトレース)
  • 気温:22度
  • 観客:12,848人

Moto3クラスには、2012年よりオフィシャル・サプライヤーとしてタイヤを供給している。
開幕戦には、フロントにソフト&ミディアム、リアにソフトS1、ミディアムM1を供給した。
同クラスもまた、木、金曜日のフリー走行3回の総合タイムでグリッドが決められた。
J・マルティン(HONDA)が、参戦35戦目にしてポール・ポジションを獲得した。
「予選があっても自信があった。今回はミディアムとハードのどちらのタイヤでもしっかり走り込んでいる。決勝に向けて準備はできています」とマルティン選手。
続いて、P・エッテル(KTM)、R・フェナティ(HONDA)が3番手となる。
また、初参戦した佐々木歩夢選手(HONDA)は15位。
「目標にしていたシングル・グリッド、3列目までに並ぶという目標を果たせず残念。5列目からしっかり追い上げて、トップ・グループについていきたいです」と佐々木選手。
鈴木竜生選手(HONDA)20番手。「フリー走行1、2で転倒して、フリー走行3回目のタイムで20位になってしまった。明日はしっかり走りたい」と鈴木選手。
鳥羽海渡選手(HONDA)28番手となり、「昨日までの問題があり、セッティングを変えたので今日は走りたかった。レースでは後ろから追い上げたい」と語った。

ドライ・コンディションで決勝レースはスタート。マルティン選手がホール・ショットを決めて、後ろからエッテル選手、N・アントネッリ選手(KTM)、J・ミル選手(HONDA)などが続く。
序盤から、10台以上が僅差で続く大混戦。
マルティン選手、ミル選手を中心にトップ争いは展開されていく。
8周目、エッテル選手が転倒して戦列を離れる。
中盤になると、ミル選手、マルティン選手、J・マクフィー選手(HONDA)など9台がトップ争いを演じていく。
終盤になっても、9台は何度も順位を入れ替えながらドッグ・ファイトを展開。
最終ラップへマクフィー選手がトップで突入するが、すぐにミル選手がトップを奪う。
最後まで激戦となるが、ミル選手はそのままトップを守り切り開幕優勝を達成した。
続いて、マクフィー選手、マルティン選手が2、3位となった。
また、佐々木選手は初レースで11位フィニッシュ。鈴木選手は15位、鳥羽選手は19位となった。

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優勝
J・ミル選手(HONDA)


「レース・キャリアの中で、一番いいレースができた。レースをすべてコントロールできたし、今日のマシンはコーナーでもストレートでも完ぺきだった。ウインター・テストのハード・ワークがすばらしい結果につながった。今日は後続を引き離そうとしたが、ストレートが長いサーキットなので、それは難しかった。全体的にタフなレースになったが、とても楽しかった。次もこの感じで戦っていきたいです」

2位
J・マクフィー選手(HONDA)

「今日のペースは、とても速くて厳しい戦いだった。ウインター・テストでは、確実にメニューをこなしてきたので、開幕戦からいいレースができると確信していた。今年は新しいチームから参戦している。こういうチャンスをもらい、結果につなげることができたのでとてもうれしいです」

3位
J・マルティン選手(HONDA)

「とてもペースの速いレースだった。ミル選手を離そうと思ったが、難しかった。大混戦の中で6、7番手までポジションを落としたが、再び差を縮めてリードすることができた。ミル選手、マクフィー選手らとの戦いは厳しかった。今大会はポールを取れたし、たくさんポイントも獲得できたので、とてもハッピーです」

11位
佐々木歩夢選手(HONDA)

「今まで経験したことのないペースのレースだった。そのためフロントのセッティングがソフト過ぎて、序盤から走りにくかった。今日はトップ・グループについていくのがやっとだった。なんとかついていけると思っていたが、ラスト4周くらいで前のふたりが転倒したことで、遅れてしまった。11位というのはうれしくない結果だが、初めてのレースで、しっかり走ってチェッカーを受けられたのはよかった」

15位
鈴木竜生選手(HONDA)

「初日のフリー走行1、2で転倒して、予選もキャンセルとなり、セッティングが満足にできないまま決勝を迎え、厳しいレースになった。そういう状態でポイント獲得できたのはよかった。20番手からのレースは予想通り、厳しかった。次のアルゼンチンはポイント圏内のグリッドからスタートして、いい結果を残したい」

19位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「グリッドが後ろだったので追い上げるのは厳しいレースだった。ウィーク中の問題はすべて解決できたし、決勝が一番いい走りができたと思う。テストがよかっただけに、すごく残念な結果になった。得ることは多かったし、今回得た経験を次に活かしたい」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '38.27.364 Dunlop ユーザー
2位 J.Mcphee Brithish Talent Team KTM '38.27.499 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '38.27.582 Dunlop ユーザー
11位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '38.39.585 Dunlop ユーザー
15位 鈴木竜生 SIC58 Sauadrra Corse HONDA '38.44.196 Dunlop ユーザー
19位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '38.55.005 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 25 Dunlop ユーザー
2位 J.Mcphee Brithish Talent Team KTM 20 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA 16 Dunlop ユーザー

※第1戦終了時点