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MOTO2

モルビデッリ選手が今季7勝目を達成

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チェコ戦の翌週、第11戦オーストリアを迎えた。
レッドブルリンクは、約4.3キロの高速コース。
ダンロップは、前戦と同じフロントにミディアム2、リアにソフト1、ミディアム3を用意した。
初日は雨に見舞われたが、予選はドライ・コンディションで行われた。
ベテランのM・パシーニ選手(KALEX)が僅かにコンマ001秒差で、2戦連続のポール・ポジションを獲得した。「2戦連続のポールなんて最高だね。明日はトップ5以上を狙っていきたい。最初の2つのコーナーが重要だね」とパシーニ選手。
続いて、首位のF・モルビデッリ選手(KALEX)が2位、A・マルケス選手(KALEX)が3位となる。
また、ランキング2位で前戦のウィナー、T・ルティ選手(KALEX)は5位2列目となる。
中上貴晶選手(KALEX)は12位、長島哲太選手(KALEX)は20位となった。
中上選手は「少しずつ状態はよくなっている。タイヤはソフト、ハードともいいフィーリングですが、ソフトを選ぶと思います。明日の朝のウォーム・アップでさらに状態を上げていきたい」とコメント。
長島選手は「6、7コーナーがうまく攻略できていない。明日の朝のウォーム・アップで再度調整したいです」と語った。

決勝レースがスタートすると、モルビデッリ選手がホールショット。ルティ選手、パシーニ選手、マルケス選手が後ろから続き、この4台がトップ集団を形成する。
トップのモルビデッリ選手は逃げ切りを図るが、後ろからマルケス選手、ルティ選手が僅差で続き、パシーニ選手は徐々に遅れて単独4位となっていく。
レース中盤、トップ争いはモルビデッリ選手、マルケス選手、ルティ選手の3台が僅差の戦いを展開していく。
モルビデッリ選手はトップを守っていくが、引き離すことはできない。
そして、終盤に入ると、トップのモルビデッリ選手は少しずつリードを広げていく。後方では、ルティ選手、マルケス選手にM・オリヴィエーラ選手(KTM)が追いついて3台が2位争いを始める。
ところが、残り5周というところでオリヴィエーラ選手は転倒してしまう。
終盤になると、モルビデッリ選手は約1秒のリードを広げてラスト・スパート。そのまま後続を寄せ付けずに今季7勝目を達成した。
マルケス選手が2位、ルティ選手が3位となった。
この結果、首位のモルビデッリ選手と2位ルティ選手の差は、26点に広がった。
また、中上選手は6位。長島選手はスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれながらも追い上げて、12位に入った。

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優勝 F・モルビデッリ選手(KALEX)

「先週のブルノは残念な結果に終わっていたから、勝ててうれしい。初日は転倒して、出だしが遅れてしまったが、チームががんばってくれた。優勝に向けて素晴らしいパッケージを用意してくれたので、自分自身はいい成果を出すことに集中した」

2位 A・マルケス選手(KALEX)

「今日のレースはすごく楽しかった。特にルティ選手とのバトルが楽しかった。 レース終盤になってモルビデッリ選手に仕掛けるチャンスがあったが、第3コーナーで小さなミスがあり、差が開いてしまった。こうして表彰台に立つことができてうれしいです」

3位 T・ルティ選手(KALEX)

「マルケス選手とは、お互い自分の方がわずかに速いと考えていたと思う。優勝に向けてモルビデッリ選手に追いついて、最終ラップで3人のバトルを展開するんだと、まったく同じことを考えていたと思う。レース・ウイークの初日から第3コーナーでスピンするというトラブルを抱えていて、レース中はマルケス選手にばれないように、毎周のように少しリスクを負わなくてはならなかった。モルビデッリ選手とのポイント差が付いてしまったが、チャンピオンシップはまだ先が長い。モルビデッリ選手に勝つことは大変ですが、まだこれから何が起こるか分からないからね」

6位 中上貴晶選手(KALEX)

「ウォーム・アップでセッティングがよくなり、前進することが出来た。今日はスタート直後の1コーナーで多重クラッシュがあり、そのためトップ・グループから離されてしまった。それからはスリップを使えないし、トップ・グループに追いつくことも不可能だった。タイム的には悪くなかったし、6位になれたので、今日の結果をポジティブに受け止め、次のシルバーストーンでは、また表彰台に立てるようなレースにしたい」

12位 長島哲太選手(KALEX)

「今日はすごくいい走りが出来た。スタート直後の多重クラッシュでコース・アウトしてしまい、ほぼ最後尾になって、それから追い上げていった。それがなければ、今日は絶対にシングルでフィニッシュ出来たと思う。それだけに、今日はベスト・リザルトとは言っても、ちょっと悔しい結果です。こういうレースをすると、あらためて予選の重要性を感じます。次戦はフリー走行、予選をしっかり走って決勝に挑みたい」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 M.Pasini Italtrans Racing Team KALEX '39.30.974 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '39.31.026 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.31.110 Dunlop ユーザー
24位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '40.11.460 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 207 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 181 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 153 Dunlop ユーザー

※第11戦終了時点


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MOTO3

ミル選手が独走で今季7勝目を決める

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Moto3クラスも、前戦と同じフロントにソフト&ミディアムM、ソフトS1、ミディアムM1を供給した。
予選では、G・ロドリゴ選手(KTM)が2戦連続のポール・ポジションをゲットした。
「序盤はコース上は混んでいたが、いいスペースをみつけて、タイム・アタックできた。ここはKTMの地元なので、またポールを取れてうれしい。明日はいいレースしたいです」とロドリゴ選手は語った。
続いて、J・ゲバラ選手(KTM)が2位、A・カネット選手(HONDA)が3位となる。
また、首位のJ・ミル選手(HONDA)は10位4列目からのスタートとなった。
佐々木歩夢(HONDA)は18位。鈴木竜生選手(HONDA)、鳥羽海渡選手(HONDA)は予選中に転倒して、鈴木選手26位、鳥羽選手27位となる。
佐々木選手は「アベレージ・タイムは悪くない。レース序盤にしっかりポジションを上げていいレースをしたい」とコメント。
鈴木選手は「序盤に転倒してしまい、終盤コースに戻ったが、マシンの感触を取り戻せなかった。明日は序盤から追い上げたい」と語った。
鳥羽選手は「今回は状態がよかったので、転倒は残念です。転ばなかったらトップ10には入れたと思う。明日は追い上げたい」と話した。

決勝レースが始まると、ホール・ショットを決めたのはロドリゴ選手だったが、1周目から激しい順位争いが展開されていく。
B・ベンヅナイダー選手(KTM)、E・バスティアニーニ選手(HONDA)、J・マクフィー選手(HONDA)、カネット選手、ロドリゴ選手などが激しいトップ争いを見せていく。ミル選手は、後方から目覚ましい勢いで追い上げて、トップ争いに加わっていった。
6周目になるとミル選手がトップに立ち、レースをリード。マクフィー選手、マルティン選手、ベンヅナイダー選手、P・エッテル選手(KTM)などが僅差で続く。
中盤になると、トップのミル選手は約1秒以上のリードを奪う。後ろからマルティン選手、ロドリゴ選手、マクフィー選手、エッテル選手など6台が続く。
終盤に入ると、マクフィー選手、ベンヅナイダー選手が転倒して戦列を離れる。
レース終盤、トップのミル選手は5秒近いリードを築き独走態勢。2位争いはエッテル選手、マルティン選手、ロドリゴ選手などが演じていく。
ミル選手は、ライバルを寄せ付けずに独走で7勝目を達成。2位争いは大混戦となったが、エッテル選手が今季初の2位表彰台をゲット。マルティン選手が3位となった。
また、ランキング2位のR・フェナーティ選手(HONDA)は13位に終わったため、ミル選手のリードは64点と広がった。
また、鳥羽選手は15位でポイントを獲得。佐々木選手は18位。鈴木選手は転倒リタイアに終わった。

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優勝 J・ミル選手(HONDA)

「予選10番手からのスタートに少し不安はあったが、ひどいスタートの後は追い上げるためにベストを尽くした。このクラスでは集団で走行することはリスクを伴うので、集団にはいたくなかった。トップに立ってから後続とのギャップが0.5秒になったことを確認して、引き離していった。このサーキットでの自分の一番の強みはブレーキングだと思う。64ポイント差というのは約3レース分。でも、これからまだ3レース以上はあるので。ランキングは意識しているけど、計算はしたくないです。」

2位 P・エッテル選手(KTM)

「表彰台に上がれて本当にうれしい。とにかくプッシュしていって、いいペースで走れた。少しミスもあって、ミル選手には追いつけなかったけど、次はがんばりたいね」

3位 J・マルティン選手(HONDA)

「表彰台の最上段に上がったときの本当の気持ちがどんなものかはまだ分からないが、今回は優勝したような気持ちです。ミル選手に追いつけるペースで走れると思っていたが、同じ集団にいたライダーたちが、そうさせてはくれなかった。足のケガがまだ治っていないので、この週末は連続して走行したのはたった6ラップだけで、レースでは完走できるか不安だった。間違いなく、今日は自分のレース人生で最高の表彰台だったと思う」

15位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「グリッドが悪かったので厳しいレースになった。ペース的にはトップ・グループと変わらなかったが、15位まで追い上げるのがやっとだった。今回はバイクの状態がすごくよくて、いいフィーリングをつかめた。それだけに、予選の転倒でグリッドを落としてしまったことが残念です。今日はアルゼンチン以来のポイント獲得となった。15位でのポイント獲得というのはあまりうれしくないが、次につながるレースになったと思う」

18位 佐々木歩夢選手(HONDA)

「予選でいいグリッドをつかめなかったのが残念だった。今日はスタートはよかったが、2周目、3周目にオーバーランをしてポジションを下げてしまった。それでセカンド・グループで走ることになり、思っていたような結果を残せなかった。次のシルバーストーンは得意のコースなので、今回出来なかったことをしっかりこなしたいです」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '37.23.124 Dunlop ユーザー
2位 P.Oettl Sudmetall Schedl GP aracing KTM '37.26.169 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '37.26.501 Dunlop ユーザー
15位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '37.39.370 Dunlop ユーザー
18位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '37.39.777 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 215 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 151 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 137 Dunlop ユーザー

※第11戦終了時点