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MOTO2

中上選手が今季初優勝を決める

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第12戦の舞台は、5.9キロの高速コース、シルバーストーンで行われるイギリス・ラウンド。
ダンロップは、フロントにいつものミディアム2、リアにはアッセンと同じミディアム3、ハード4を供給した。
ドライ・コンディションで行われた予選では、ベテランのM・パシーニ選手(KALEX)が3戦連続のポール・ポジションを獲得した。
「夏休みにがんばって取り組んできた成果だと思う。高いレベルでマシンを走らせることができて、最高の気分です。明日は表彰台争いできるようにがんばります」とパシーニ選手。
続いて、2位にA・マルケス選手(KALEX)、3位に首位のF・モルビデッリ選手(KALEX)が続く。
中上貴晶選手(KALEX)は4位2列目となった。
「コーナーの立ち上がりで、アクセルを開け始めたときの旋回性に課題を抱えていたが、予選でそれもほぼ解消した。特に高速コーナーの立ち上がりでとてもよくなった。今回は優勝を狙える圏内にいると思う」と中上選手。
また、長島哲太選手(KALEX)は25位につけた。
「予選3周目に、蜂に首を刺されてしまい、あまりの痛みにピットに戻った。簡単な治療を受けて、再びコースに戻ったが、なかなかリズムをつかめず、2周目のベスト・タイムを更新できなかった。明日は追い上げたい」と長島選手はコメントした。

決勝当日は、快晴に恵まれた。
スタートが切られると、マルケス選手がホール・ショット。中上選手、モルビデッリ選手、パシーニ選手などが続く。
トップのマルケス選手がレースをリード。2位にモルビデッリ選手が続き、パシーニ選手、中上選手、T・ルティ選手(KALEX)が3位争いを展開する。
レース中盤になると、マルケス選手とモルビデッリ選手がトップ争いを展開。
中上選手は単独3位となり、ルティ選手、パシーニ選手、M・オリヴィエーラ選手(KTM)が4位を争っていくが、オリヴィエーラ選手はコースアウトして後退する。
そして、11周目にトップのマルケス選手が転倒してしまう。
これでトップはモルビデッリ選手となり、中上選手とトップ争いを開始。ルティ選手とパシーニ選手が3位争いとなる。
そして12周目、中上選手はモルビデッリ選手を抜き去りトップに浮上、逃げ切りを図る。
モルビデッリ選手は単独2位、パシーニ選手とルティ選手が3位を争っていく。
レース終盤、中上選手は1秒半のリードを奪う。モルビデッリ選手はパシーニ選手に追いつかれて2位争いとなり、残り2周目でパシーニが前に出る。
中上選手は、そのままトップを守り切り今季初優勝を達成した。
続いてパシーニ2位、モルビデッリ選手は3位でゴールした。ルティ選手は4位。首位のモルビデッリ選手とルティ選手の差は29点に広がった。
また、長島選手は19位に入っている。

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優勝 中上貴晶選手(KALEX)

「先週、もてぎで来年のMotoGP参戦を発表して、多くの人が自分の走りに注目していた。そういう中で優勝することができたのでとても満足している。昨年のオランダの優勝は赤旗中断での優勝だったので、今回が初めてチェッカーを受けて優勝できた。マルケス選手が転んでからモルビデッリ選手のペースが落ちたので、抜けると思った。この走りを次戦サンマリノでも続けたい」

2位 M・パシーニ選手(KALEX)

「スタートでウイリーをして、マルケス選手とぶつかりそうになりタイムロスした。その遅れを取り戻し、トップ・グループに戻ろうと全力を尽くした。最後の数周は、トップとのギャップを縮めるために全てのことを試したが、届かなかった。優勝はできなかったが、次戦サンマリノGPがとても楽しみです」

3位 F・モルビデッリ選手(KALEX)

「マルケス選手が転倒してトップに立ってから、ペースを維持するのが難しかった。中上選手にパスされてからは、表彰台とポイント獲得を確実にすることにした。Moto2クラスではどんなことでも起こるので、この先のレースもアタックし続けなければならない。今日のポイント獲得でルティ選手との差を広げることができたのはよかった」

19位 長島哲太選手(KALEX)

「スタートと1周目にポジションを落としたのが痛かった。それ以降はポイント圏内の選手たちと同じペースで走れていた。予選よりも早いラップ・タイムを出せたのはよかった。今回も初日のフリー走行でいいペースを掴めず、それが土曜日、そして日曜日の決勝に影響したと思う。本当に金曜日のフリー走行の重要さを痛感します」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '38.20.883 Dunlop ユーザー
2位 M.Pasini Italtrans Racing Team KALEX '38.21.607 Dunlop ユーザー
3位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX '38.23.56 Dunlop ユーザー
19位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '38.51.563 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 223 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 194 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 155 Dunlop ユーザー

※第12戦終了時点


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MOTO3

赤旗終了のレースで、カネット選手が今季3勝目を決める

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Moto3クラスにもアッセンと同じ、フロントにソフトS、ミディアムM、リアにはミディアムM1、ハードH3を用意した。
予選では、ランキング2位のR・フェナーティ選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションをゲット。
「マシンの調子はよく限界を越えてプッシュした。明日はもう少しマシンを調整して、ミル選手との点差を詰めたいです」とフェナーティ選手は話した。
続いて、首位のJ・ミル選手(HONDA)が2位、G・ロドリゴ選手(KTM)が3位となる。
また、鳥羽海渡選手(HONDA)は11位で自己ベストグリッドを獲得した。
「予選で、いいグループの中で走れて、自分の遅いポイントを見つけることができた。明日は1周目から気合を入れます」と鳥羽選手。
鈴木竜生選手(HONDA)15位だったが、前戦の走りにペナルティを受けて19位に降格された。佐々木歩夢選手(HONDA)19位となった。
「最後のアタックでトラフィックに引っかかって、0.5秒ほどロスした。状態は悪くないので、スタートを決めてシングル・フィニッシュを狙います」と鈴木選手。
「今回はブレーキングがいいので、勝負できるポイントがあるし、着実に順位を上げていきたい。スタートを失敗せず、1周目にできるだけポジションを上げたいです」と佐々木選手は語った。

決勝レースが始まると、フェナーティ選手がホール・ショット。後ろからロドリゴ選手、ミル選手、ロドリゴ選手などが続く。
序盤は激しい順位争いが展開され、ミル選手、ロドリゴ選手、J・マルティン選手(HONDA)、フェナーティ選手などが先頭争いを繰り広げていく。
中盤に入っても、トップ争いはミル選手、ロドリゴ選手、A・カネット選手(HONDA)、フェナーティ選手などが混戦を続け、だれも集団から抜け出すことはできない。
残り3周でトップに出たのはマルティン選手で、後ろからカネット選手、マルティン選手、バスティアニーニ選手と続く。
そして、ラスト・ラップの17周目に入ったところで、J・ゲバラ選手(KTM)とB・ベンヅナイダー選手(KTM)が転倒すると赤旗が提示されてレースは終了。
16周目終了時の順位が最終結果となり、カネット選手が今季3勝目を達成。
バスティアニーニ選手が今季初の表彰台2位、マルティン選手3位という結果となった。ミル選手は5位、フェナーティ選手は7位に終わった。
また、鈴木選手は11位、佐々木選手18位。鳥羽選手はリタイアしている。

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優勝 A・カネット選手(HONDA)

「今回は、トップ・グループで安定したペースで走れた。今年はすべてのサーキットで速さがある。今回のレースはとても難しく、16番グリッドからのスタートだったが、トップ・グループを追いかけた。終盤、赤旗が出てレースは中断となったが、優勝できてとても嬉しい」

2位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)

「ここ数戦、一生懸命がんばってきたが、なかなか結果がでなかった。今日は表彰台に上がることができて、本当にうれしい。レースは大集団になり、とても難しかった。最終ラップに向けて準備していた。優勝を狙ってアタックできると思っていたが、赤旗中断でそれはできなかった。それでも表彰台に戻ってくることができてとても嬉しい」

3位 J・マルティン選手(HONDA)

「スタートはあまりよくなかったが、ペースがよかったので追い上げることができた。赤旗が出てとても残念です。最終ラップを3番手で迎えようという作戦だったから。すべて計画通りに進んだが、赤旗は想定外だった。体調は、オーストリアの時よりもケガの痛みがあったが、表彰台に立つことができてよかった」

11位 鈴木竜生選手(HONDA)

「19番グリッドからだったので、厳しいレースになったが、着実にポジションを上げていった。最終ラップにもう少し上げていく作戦だったが、赤旗中断になってしまった。最終ラップに向けて位置取りも走りもよかっただけに残念です。セッティングがピンポイントなので、もうすこし幅のあるセッティングを見つけたい」

18位 佐々木歩夢選手(HONDA)

「レース・ウイークを通していい感じで走れた。予選は自分のミスで19番手までポジションを下げてしまった。スタートはよくて1周目に4台くらい抜けたが、その後は思ったように走れなかった。予選と決勝でバイクが違うフィーリングになってしまうことが今の課題です。」

リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)

「ウォーム・アップで他車の転倒にまきこまれて転んでしまった。そのときに頭を打ち、その影響で目眩や吐き気がしたのでリタイアすることにした。ウォーム・アップの転倒後、安静にしていたのでなんともなかったが、スタートして2周目くらいから調子が悪くなった。予選まで調子がよかったので本当に残念です」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA '35.53.028 Dunlop ユーザー
2位 E.Bastianini Estrella Galicia 0,0 HONDA '35.53.091 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '35.53.139 Dunlop ユーザー
11位 鈴木竜生 SIC58 Sauadra Corse HONDA '35.54.783 Dunlop ユーザー
18位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '35.57.610 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 226 Dunlop ユーザー
2位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 162 Dunlop ユーザー
3位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 160 Dunlop ユーザー

※第12戦終了時点