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MOTO2
オリヴィエーラ選手が2連勝。モルビデッリ選手が初タイトルを決める
フライ・アウェー・シリーズの3戦目は、マレーシア・グランプリ。約5.5キロで、ストレート2本と中低速コーナーをつなぐレイアウトだ。
ダンロップは、もてぎと同じ組み合わせのフロントにミディアム2、リアにスーパーソフトMS0、ミディアム3を用意した。
ドライ・コンディションで行われた予選では、タイトルに王手をかけているF・モルビデッリ選手(KALEX)が予選中に転倒しながらも、今季6度目のポール・ポジションを獲得した。
「僕のレース人生の中で、もっとも大事になる週末に、ポール・ポジションからスタートできてうれしい。今日はタフなコンディションだったが、マシンの感触がよかった。セッションの終わりに全力でプッシュしたとき7コーナーでミスして転んでしまった。僕自身もマシンも無事で、さほどダメージはなかったので、そこからさらに数周走った。明日の準備はできています」とモルビデッリ選手。
続いて、前戦のウィナー、M・オリヴィエーラ選手(KTM)2位、F・クアタラーロ選手(KALEX)が初の3位フロント・ローに並んだ。
ランキング2位のT・ルティ選手(KALEX)は、予選後半に転倒し5位2列目となる。
中上貴晶選手(KALEX)は9位3列目。
「午前中からフロントが切れ込む症状があって、最終コーナーで転んでしまった。予選では、さらに気温が上がって厳しかった。ダンロップが投入したスーパー・ソフトのタイヤはグリップももちもいいので、タイヤ選択に迷いはないです。明日に向けてマシンのバランスをもう少しよくしたい」と中上選手。
長島哲太選手(KALEX)は22位となる。
「攻めきれず、悔しい予選となった。昨日の転倒で痛めた右足の小指が痛くて踏ん張ることができなかった。8耐のような暑さでした」と語った。
そして決勝当日の朝、ルティ選手の欠場が発表された。ルティ選手は予選の転倒で踵を骨折したため、出場を断念。決勝スタートを前に、モルビデッリ選手は初タイトル獲得を決めた。
ドライ・コンディションで決勝スタートを迎えた。オリヴィエーラ選手がホール・ショットを決め、後ろからモルビデッリ選手、F・バグナイア選手(KALEX)、ビンダー選手などが続く。
トップのオリヴィエーラ選手はすぐさま引き離しにかかる。後方では、モルビデッリ選手、バグナイア選手、ビンダー選手が2位争いのグループを形成する。
レース中盤、トップのオリヴィエーラ選手は3秒以上のリードを奪う。
2位争いはモルビデッリ選手、ビンダー選手、バグナイア選手が続けていく。後半になるとバグナイア選手が遅れ始め、モルビデッリ選手とビンダー選手の戦いとなる。
トップのオリヴィエーラ選手は終盤になると約5秒のアドバンテージを築き、独走体制。
終盤に入ると雨がぱらつきはじめるが、オリヴィエーラ選手は最後まで後続を寄せ付けずに2連勝を決めた。
続いて、ビンダー選手が2位に入り、KTMはオーストラリア戦に続いて1,2フィニッシュ。モルビデッリ選手は3位表彰台をつかんだ。
また、長島選手は自己最高の10位でゴール。
中上選手は1周目に他車に追突されて、転倒リタイアとなった。
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3位 2017年 Moto2チャンピオン F・モルビデッリ選手(KALEX)
「最高の気分です。レースが終わり、タイトルをとったという実感が湧いてきた。とてもうれしいですが、今日レースに出られなかったルティ選手を気の毒に思う。今シーズンはうまくいかない時期もあったが、チームのすばらしいサポートを受けながら、すばらしいシーズンにすることができた。今日はいいレースをして、チャンピオンを獲得した日に表彰台に上がりたいと思っていた」
優勝 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「モルビデッリ選手とビンダー選手のペースがとてもよかったので、彼らの後ろで走るつもりだった。でも序盤からいいペースで走れたので、プッシュしていった。全力で走って、差をつけられたからとてもうれしいです。シーズン序盤は、このような結果を達成できるとは思っていなかった」
2位 B・ビンダー選手(KTM)
「周回していくうちに、強さを感じ始めた。マシンは最高だった。チームに感謝したい。雨が降り始めたのが分かってからは、全力でモルビデッリ選手から逃げようと思った。2位でフィニッシュできて最高の気分です。最終戦バレンシアが楽しみです」
10位 長島哲太選手(KALEX)
「序盤はフィーリングがあまりよくなかったが、中盤以降は、ペースもよくなり、快調にラップすることができた。タイム的には6番手前後のライダーとほとんど変わらないので、序盤の遅れが悔やまれます。最後は4台のグループでの戦いとなり、グループのトップでフィニッシュできた。初めてのサーキットだったので、いい結果だと思う。次のバレンシアは走り慣れているサーキットなので、ベスト・リザルトを狙います」
リタイア 中上貴晶選手(KALEX)
「わずか6コーナーであっという間にレースが終わってしまって、なんとも言いようのない気持ちです。脚のケガはたいしたことなく、擦過傷程度で済んだのが幸いです。次はMoto2最後のレースになるので、自分の実力を最大限に発揮できるようにがんばります」
MOTO2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | M.Oliveira | Red Bull KTM Ajo | KTM | '40.28.955 | |
2位 | B.Binder | Red Bull KTM Ajo | KTM | '40.31.342 | |
3位 | F.Morbidelli | EG 0,0 Marc VDS | KALEX | '40.35.833 | |
10位 | 長島哲太 | Teluru SAG Team | KALEX | '40.56.154 |
MOTO2Point
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | F.Morbidelli | EG 0,0 Marc VDS | KALEX | 288 | |
2位 | T.Luthi | CarXpert Interwetten | KALEX | 243 | |
3位 | M.Oliveira | Red Bull KTM Ajo | KTM | 216 |
※第17戦終了時点