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MOTO2

モルビデッリ選手が開幕2連勝を達成

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第2戦の舞台は南米アルゼンチン。中高速コーナーの多い、約4.8キロのコースだ。
ダンロップは、フロントに前回と同じミディアム2、リアにはミディアム3とハード4を持ち込んだ。
初日から、不安定な天候に悩まされた。土曜日に行われた予選はハーフ・ウェットという難しいコンディションで行われた。
ポルトガル人ライダーのM・オリヴィエーラ選手(KTM)がMoto2クラスで初のポール・ポジションを獲得する。
「難しいコンディションの予選だった。セッション前半は、ウェット・タイヤを2セット使い、フィーリングを確認した。終盤はスリック・タイヤにチェンジして走った。最初は思うようにペースを上げられなかったが、最終的にポール・ポジションを獲得することができた。Moto2では初めてなので、とてもうれしい。重要なのは決勝レースなので、気持ちを引きしめて本番に挑みます」とオリヴィエーラ選手。
続いて、開幕ウィナーのF・モルビデッリ選手(KALEX)、A・マルケス選手(KALEX)と続く。
中上貴晶選手(KALEX)は22位に終わる。「現在抱えているマシンの課題が、予選のトリッキーなコンディションで大きく現れてしまった。今後のために、改善を目指してしっかりと追究したい。明日のレースでは気持ちを切り替え、追い上げのレースを狙います」
長島哲太選手(KALEX)は27位。「ウェット・コンディションでの走りが難しかった。決勝はドライになって、次につながるデータを得たいです」と語っていた。

決勝当日はドライ・コンディションに恵まれた。
スタートが切られると、モルビデッリ選手がホール・ショット。後ろからオリヴィエーラ選手、マルケス選手、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
モルビデッリ選手はすぐさま逃げ引き離しにかかる。2番手にはマルケス選手が上がり、後方にオリヴィエーラ選手、ルティ選手が続く。
レース中盤、モルビデッリ選手は1秒近くにまで差をつけるが、後半に入るとマルケス選手が少しずつ追いついていく。
終盤になると、モルビデッリ選手とマルケス選手がテール・トゥ・ノーズ。
残り2周になると、モルビデッリ選手はラスト・スパートをかけて逃げ切りを図る。そして、マルケス選手はラスト・ラップにハイサイドを起こして転倒。モルビデッリ選手が開幕2連勝を飾った。
マルケス選手のリタイアで、オリヴィエーラ選手が繰り上がり、Moto2クラスで初の表彰台2位を獲得。3位にルティ選手が入った。
また、中上選手はスタート直後に転倒リタイア。長島選手は19位となった。

PhotoGallery


優勝
F・モルビデッリ選手(KALEX)

「開幕から2連勝できるなんて信じられない気持ちです。この勢いをキープしていきたい。今日はスタートから全力でプッシュした。マルケス選手が後ろにいて、とても速かったので、厳しい戦いになると思っていた。最後ピット・サインに0.3秒差と出てからは、再びプッシュした。チェッカーを受けるまでマルケス選手がクラッシュしたことを知らなかった。彼が転倒したことはとても残念です」

2位
M・オリヴィエーラ選手(KTM)

「アルゼンチンで2位表彰台に立てるとは思っていなかったので、とてもうれしい。この数カ月がんばってきた甲斐があった。難しいレースだった。トップの2人に少しずつ追いついていたので、いいペースで走れているんだと思った。最後まであきらめず全力を尽くしていった。最終ラップにマルケスが転倒し、順位を上げることができたが、彼の転倒はとても残念です」

3位
T・ルティ選手(KALEX)

「レース中は3位になれるとは思ってなかった。上位のライダーのほうがペースがよかったから、4位をキープしようと思っていたんだ。僕は最初からコーナーでの走りがうまくいかなかった。ラッキーな形だけど、チームにとってはとてもよかったよ」

19位
長島哲太選手(KALEX)

「朝のウォーム・アップでルティ選手の後ろについたときに、いい感じで走ることができまた。しかし、決勝はグリッドも悪く、難しいレースになった。今大会は初日にマシンをうまくまとめられず、2日目は雨の影響もあってセット・アップを進められなかったのが痛かった。終盤には何度も転びそうになった」

リタイア
中上貴晶選手(KALEX)

「とても残念なレースなレースだった。こんなに早く終わるとは思っていなかった。朝のフリー走行でやっとセッティングがよくなり、速いペースで走れていた。モルビデッリ選手についていけるペースを作ることができただけに残念でした。スタート直後の団子状態の中での転倒だったが、ケガがなくてよかった。今週は、いいときとダメなときの波が大きく、それがこういう結果になった。調子自体は悪くないので、次のアメリカズGPではばん回したい」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.50.036 Dunlop ユーザー
2位 M.Oliveira RedBull KTM Ajo KTM '39.51.719 Dunlop ユーザー
3位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '40.00.587 Dunlop ユーザー
19位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '40.29.480 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 50 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 36 Dunlop ユーザー
3位 M.Oliveira RedBull KTM Ajo KTM 33 Dunlop ユーザー

※第2戦終了時点


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MOTO3

ミル選手が6列目から追い上げて開幕2連勝を決める

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Moto3には、フロントにソフト、ミディアムM、リアにミディアムM1、ハードH3を供給した。
予選はドライ・コンディションで始まり、終盤になって小雨が降り出す難しいコンディションとなる。
開幕戦で2位に入ったJ・マクフィー選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションをつかんだ。
「今回はタイヤとのマッチングも良く、最初からいいペースで走っている。決勝に向けてとてもいい状態なので、いいレースをする自信がある」とマクフィー選手。
続いてN・ブレガ選手(KTM)2位、J・マルティン選手(HONAD)が3位となる。
また、鈴井竜生選手(HONDA)は自己最高の9位につけた。
「初めてトップ10で予選を終えることができて、とてもうれしい。これまで課題だった予選グリッドの悪さを克服したので、明日はいいスタートを切って、トップグループで戦いたいです」と鈴木選手。
鳥羽海渡選手(HONDA)は18位となり、「予選では自己ベストを更新することができた。マシンのフィーリングもかなりいい状態です。トップ・グループについていけるようにスタートをうまく決めて、全力で戦います」とコメント。
佐々木歩夢選手(HONDA)は25位となった。
「予選は序盤にタイムを出せなかったのが失敗だった。その後、小雨が降り始め、タイムを上げていくのが難しいコンディションになった。25番手とグリッドは悪いが、状態は悪くないので、明日は追い上げのレースをしたい」と佐々木選手は話した。

決勝レースは、マルティン選手のホール・ショットで始まる。後ろからマクフィー選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)などが続く。6列目スタートのJ・ミル選手(HONDA)は、好スタートを決めて1周目を10位で通過する。
序盤から、大集団での戦いが続き、マルティン選手、マクフィー選手、A・カネット選手(HONDA)、P・エッテル選手(KTM)を中心にトップ争いは演じられていく。
そして、追い上げてきたミル選手が5周目には上位集団に加わり、目覚ましい勢いで順位を上げると7周目にはトップに浮上する。
後ろから、カネット選手、マクフィー選手、マルティン選手などが僅差で続くが、ミル選手がトップを守っていく。
終盤に入ると戦いは激しさを増していったが、ミル選手はライバルたちを抑えきると、開幕2連勝を達成した。
続いて、マクフィー選手、マルティン選手が2、3位と開幕戦と同じライダーが表彰台に並んだ。
また、鈴木選手はセカンドグループで善戦し、自己最高の8位でゴール。
鳥羽選手も10位でポイントを獲得。佐々木選手は20位となった。

PhotoGallery


優勝
J・ミル選手(HONDA)

「予選と同じように大接戦だったが、今日は自分の力を発揮することができた。正直いうと、予選を終えたときは、今大会で勝てるとは思っていなかった。グリッドが後ろだったので、とにかく落ち着いていこうと決めた。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したいです。とてもうれしいです」

2位
J・マクフィー選手(HONDA)

「厳しいレースだった。ミル選手はすばらしいレースをした。自分のペースはあまりよくなかったし、対照的にミル選手は前に出て積極的なレースをした。最後は勝負できると思ったが、ちょっと熱くなりすぎて小さなミスが続き、少しずつ離されてしまった。フラストレーションのたまるレースだったが、これからの長いシーズンを考えれば、いい結果だと思う」

3位
J・マルティン選手(HONDA)

「今日は、ミル選手とマクフィー選手がすごくいい走りをしていたので、3位という結果に満足している。優勝までもう少しだったが、勝つことは難しかった。2戦連続で16ポイントを獲得できた。これからもすべてのレースでできるだけ多くのポイントを獲得していきたい」

8位
鈴木竜生選手(HONDA)

「初めてトップ・グループで戦うことができた。予選9番手からのスタートだったが、グリッドがいいといろんな位置取りが可能になるし、グリッドの重要性を改めて痛感した。今日はトップ・グループに加わり、後半はセカンド・グループの戦いになった。最後はロイ選手とフェナティ選手とのバトルになったが、経験の差が出たと思う。次もトップ10内でフィニッシュできるようにがんばります」

10位
鳥羽海渡選手(HONDA)

「トップ・グループに離されてしまったが、レースを楽しめた。序盤、安全なペースで走りすぎたかなと反省している。レース後半のように、最初から積極的にいったほうがよかったと思う。今日の10位はうれしいが、もう少しいけたんじゃないかという悔しさもある。大集団の戦いの中で何度も接触があったし、激しいバトルでした。でも、本当にたくさんのことを学べた」

20位
佐々木歩夢選手(HONDA)

「順位は悔しいけど、いろいろ学べるレースだった。不安定な天候だったが、こういうコンディションのときは、どういうタイヤを選んでいけばいいのかということを学んだ。3日間を通じて、いいときもあったし、失敗だったときもある。本当にいろいろな経験ができた。今回はフリー走行3回目までに、バイクのセット・アップをきちんと決められなかったのが反省点です。次のアメリカでは、この経験を生かしたい」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '38.33.377 Dunlop ユーザー
2位 J.Mcphee Brithish Talent Team HONDA '38.33.638 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '38.33.716 Dunlop ユーザー
8位 鈴木竜生 SIC58 Sauadrra Corse HONDA '38.41.208 Dunlop ユーザー
10位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '38.45.456 Dunlop ユーザー
20位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '39.00.282 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 50 Dunlop ユーザー
2位 J.Mcphee Brithish Talent Team HONDA 40 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA 32 Dunlop ユーザー

※第2戦終了時点