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MOTO2

首位のモルビデッリ選手が今季4勝目を決めた

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ヨーロッパラウンドの2戦目、フランスのル・マンを迎えた。
24時間レースが行われるコースは、約4キロの中低速コース。
ダンロップは、フロントにミディアム2、リアはミディアム3、ハード4を用意した。
初日から悪天候に悩まされた。2日目は、予選中少し雨が降ったがすぐに止み、ほぼドライ・コンディションとなった。
ル・マンのコースを得意とするT・ルティ選手(KALEX)が、自身の持つ最速タイムを更新する速さを見せて今季初のポール・ポジションを獲得した。
「走り出しからいいリズムで走れたが、そのうち雨が落ちてきたのでプッシュした。攻めすぎて13コーナーで転んでしまった。軽い転倒だったのでマシンへのダメージもなく、再スタートを切ることができた。その後、雨はすぐに止んで走り出し、気持ちよく乗ることができて攻める走りができた」とルティ選手。
続いて、F・バグナイア選手(KALEX)、首位に付けるF・モルビデッリ選手(KALEX)と続く。
中上貴晶選手(KALEX)は18位。
「ドライ・コンディションになればいいフィーリングになると思っていたが、今日はウエット同様、なかなかいいフィーリングにならなかった。最大の課題は旋回性の悪さです。向きが変わらないので立ち上がりでアクセルを開けらなかった。明日の朝のウォーム・アップで、もう一度セット・アップにトライして決勝では追い上げたい」と中上選手。
長島哲太選手は、予選で転倒してしまい27位となった。
「予選中、アタックしているときに13コーナーで転倒してしまった。今週はウエット・コンディションではよく乗れているが、ドライになるとマシンの向きが変わらず、立ち上がりでロスしてしまう。明日のウォーム・アップで最後の調整をして決勝に挑みます」と長島選手。

決勝当日は晴天に恵まれた。
レースは、ルティ選手のホール・ショットで始まる。後ろからモルビデッリ選手、バグナイア選手、D・アーゲター選手(SUTER)、A・マルケス選手(KALEX)などが続く。
まずは、モルビデッリ選手とルティ選手がトップ争い、マルケス選手とバグナイア選手が3位争いを展開する。
レース中盤、トップに立ったモルビデッリ選手が引き離しにかかる。2位争いはバグナイア選手、マルケス選手、ルティ選手が展開していく。
レース終盤になると、トップのモルビデッリ選手とバグナイア選手がコンマ6秒前後の差で続き、マルケス選手とルティ選手が3位争いとなる。
モルビデッリ選手は、最後までバグナイア選手に追われていくが、終盤にコース・レコードを更新する速さをマーク。そのままトップを守り切り今季4勝目を決めた。
バグナイア選手は、前戦に続いて2位を獲得した。
3位争いは、終盤ルティ選手が前に出て表彰台最後の一角をつかんだ。この結果、首位のモルビデッリ選手と、2位ルティ選手の差は20点となった。
また、中上選手は後方から追い上げて7位でゴール。
長島選手は21位となった。

PhotoGallery


優勝
F・モルビデッリ選手(KALEX)

「前回のヘレスではいいレースができなかったので、とてもうれしい。今日はいいレースをすることがとても重要だと思っていて、優勝できるとは思っていなかった。とにかく、ルティ選手やバグナイア選手、そしてマルケス選手についていこうと思っていた。彼らはとても速いペースで走っていた。私もフィーリングがよかったので、プッシュして優勝しようと思った。」

2位
F・バグナイア選手(KALEX)

「Moto3でデビューしてから、自分のキャリアで最高の週末になったと思う。すべてのセッションで速く、どんなコンディションでも強く、セッション中にトップ3から外れることはなかったし、表彰台を獲得できた。レースではリズムをつかみ、残り10周ではモルビデッリ選手と一緒に走っていたが、彼は速すぎた。次はホーム・グランプリへ向けて、準備をしっかり整えたい」

3位
T・ルティ選手(KALEX)

「スペインGPは思うように走れなかったから、また表彰台に戻って来られてうれしい。今日は自分のマシンにかなり苦戦した。気温が高かったからかもしれない。明日ここで行うテストでは、次のムジェロに向けて、今日のレースで何が起きたのかつきとめたい。ムジェロは、ライバルたちがとても強いところだけど、大好きなサーキットです」

7位
中上貴晶選手(KALEX)

「朝のウォーム・アップでセッティングがよくなり、決勝では追い上げのレースができた。中盤、バルダッサリ選手が転倒したときに、それを避けるために2秒ほどロスした。それがなければ、5番手争いまではいけたと思う。今日は7位だったけど、18番グリッドから追い上げられた。最終ラップにレース中の自己ベストが出せたし、現状ではベストの走りができたと思う。次のイタリアは得意なので、表彰台、優勝を目指します」

21位
長島哲太選手(KALEX)

「スタート直後からシフターが作動せず、アクセルでシフト操作を続けなければならなかった。それでかなりタイムをロスしてしまった。右腕にも負担が大きく、体力的に厳しいレースだった。すごく悔しいです。次のイタリアではポイントを獲得したいです」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX '42.17.557 Dunlop ユーザー
2位 F.Bagnaia SKY Racing Team VR46 KALEX '42.19.271 Dunlop ユーザー
3位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '42.23.394 Dunlop ユーザー
7位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '42.33.970 Dunlop ユーザー
21位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '43.06.911 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 100 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 80 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 62 Dunlop ユーザー

※第5戦終了時点


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MOTO3

首位のミル選手が今季3勝目を決める

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Moto3クラスへは、フロントにソフトとミディアムM、リアにソフトS1、ハードH3を供給した。
Moto3クラスの予選中も少し雨がぱらついたが、すぐに止み、ほぼドライ・コンディションで走行は行われた。
J・マルティン選手(HONDA)が今季3度目のポール・ポジションを獲得した。
「なかなか思うようにタイムが出なくて苦労したが、最終的にいいラップを刻むことができて、自信を取り戻した」とマルティン選手。
続いて、N・ブレガ選手(KTM)が2位、J・ゲバラ選手(KTM)が3位となる。
鈴木竜生選手(HONDA)は22位、鳥羽海渡選手26位、佐々木歩夢選手(HONDA)27位につける。
鈴木選手は、「予選が今週初めてドライ・セッションになったが、バイクを思ったようにコントロールできなかった。明日のウォーム・アップで最後のトライをしたいです」とコメント。
鳥羽選手は、「セッション序盤に前を走っていたライダーが転倒し、それを避けきれず自分も転倒してしまった。バイクを直してもらい、再びアタックしたのですが、ミスが多くうまくタイムを詰められなかった。レースでは、なんとか追い上げてポイントを獲得したい」と話した。
佐々木選手は、「マシンの状態が完全ではなくてタイムを上げられなかった。最後は転倒もあって残念な結果でした。明日はできるだけ追い上げたいです」とコメントした。

決勝がスタートすると、マルティン選手がホール・ショット。R・フェナーティ選手(HONDA)、J・ミル選手(HONDA)、ブレガ選手などが続く。
ところが2周目になると、6コーナーでマルティン選手、フェナーティ選手など20台以上が、次々にコース上のオイルにのって転倒。赤旗が出される。
16周レースでやり直しとなる。
2度目のスタートが切られると、マルティン選手が再びホール・ショット。フェナーティ選手、J・ゲバラ選手(KTM)などが続く。
フェナーティ選手がトップに立ち、マルティ選手が続き、まずは2台がトップを争いを展開。
4周目マルティン選手がクラッシュ。これでフェナーティ選手の単独トップとなり、ミル選手が約1秒後方に続く。3位争いはD・ビンダー選手(KTM)、M・ラミレス選手(KTM)、A・カネット選手(HONDA)などが競り合っていく。
8周目、トップのフェナーティ選手が転倒。これでミル選手がトップに立つ。2位争いは、カネット選手、ビンダー選手、ゲバラ選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)などが競り合っていく。
レース終盤、ミル選手は5秒以上の差をつけて独走体制。2位争いは、ラミレス選手とディ・ジャンナントニオ選手、カネット選手、ビンダー選手を中心に展開されていく。
ミル選手はそのまま圧勝で今季3勝目を達成。
2位争いは最後まで激戦となる。ラスト・ラップに2位に上がったビンダー選手が転倒。カネット選手がディ・ジャンナントニオ選手を抑えきって2位でチェッカーを受けた。
この結果、首位のミル選手は、ランキング2位のフェナーティ選手との差を34点に広げた。
また、佐々木選手は19位。鈴木選手は最初のスタート直後に転倒し、再スタート後の終盤、鳥羽選手と接触して2台とも転倒してしまった。

PhotoGallery


優勝
J・ミル選手(HONDA)

「再開されたレースでは、オイルが出た6コーナーで十分に注意した。マルティン選手はそこでスリップして転んでいた。ハプニングの連続だったが、僕は落ち着いてレースができた。いいペースがあるのが分っていたからです。赤旗中断になったときは、こんなレース展開で勝てるとは思っていなかった」

2位
J・カネット選手(HONDA)

「かなり混乱した状況だったけど、かなり落ち着いていた。再開したレースでは、フェナーティ選手とマルティン選手が、差を少し広げようとしていた。そしてミル選手もペースを上げていた。マルティン選手とフェナーティ選手が転倒したとき、ミル選手はすでにかなり離れていて、彼に追いつくのは厳しいと思った。ポジションは8番手まで落ちていたが、全力で追い上げた。最終ラップでビンダー選手が転倒して、2番手になれた」

3位
F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)

「最初のスタートは最高だったが、再スタートでは最悪だった。それでも、1周目はみんながアグレッシブなので、リスクを負わないように走った。その後、徐々にポジションを上げていって、2番手争いのグループに追いついた。最後2位に上がって引き離せると思ったが、最終ラップでミスをして、2位を逃してしまった。」

19位
佐々木歩夢選手(HONDA)

「昨日の予選はドライ・コンディションになり、思うようにいかなかった。転倒もあり、27番手と厳しいグリッドからのスタートになったが、最後は13番手グループの集団の中、19位でフィニッシュした。ウォーム・アップでマシンのセッティングを変えて、ブレーキングからの旋回性がよくなったが、今度はブレーキングの安定性がなくなった。次のイタリアはハード・ブレーキングのポイントがあるので、今回の問題をしっかり解決したい」

リタイア
鈴木竜生選手(HONDA)

「1回目の転倒は、後ろにいた選手に追突されて転んでしまった。再開したレースも、14番手争いの集団をリードしていたが、ラスト2周で鳥羽選手が抜いてきて、その後彼がハイサイドを起こして、避けきれずに転んでしまった。散々な1日でした。前回もぶつけられて転倒しているし、運のないレースが続いている。次のイタリアではこの悪い流れを変えたいです」

リタイア
鳥羽海渡選手(HONDA)

「序盤はうまくポジションを上げられなかったが、ラスト5周でフィーリングがよくなり、追い上げていった。ラスト2周でグループの前に出たが、ハイサイドで転んでしまった。今回もグリッドが悪かったのが決勝に影響したので、次のレースでは、予選でいいグリッドを獲得できるようにしたい」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '27.37.830 Dunlop ユーザー
2位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA '27.42.082 Dunlop ユーザー
3位 F.Di Giannantonio Del Conca Gresini Moto3 HONDA '27.42.195 Dunlop ユーザー
19位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '27.54.876 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 99  Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 65 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 63 Dunlop ユーザー

※第5戦終了時点