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MOTO2

ベテランのパシーニ選手が、地元イタリアMoto2初優勝を決める

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第6戦イタリアは、フィレンツェ郊外の山間にあるムジェロが舞台。アップダウンのある高速コースだ。
ダンロップは、フロントにM2、リアにソフト1、ミディアム3を供給した。
予選は、30度近い暑さの中で行われた。
目下、首位につけるF・モルビデッリ選手(KALEX)が、ラスト・ラップにファステスト・ラップをマークして今季3度目のポール・ポジションを獲得した。
「最後にスリップ・ストリームを使って、いいタイムを出すことができた。地元でポールをとれてうれしい。明日は、チャンピオンシップを考えてあまりリスクを負わないように走りたい」とモルビデッリ選手。
続いて、A・マルケス選手(KALEX)が2位、M・パシーニ選手(KALEX)が3位に続く。
中上貴晶選手(KALEX)は、5位2列目となった。
「昨日からアベレージはよく、決勝ではいいレースができる自信がある。レースは長いので、集中して走りたい」と中上選手。
長島哲太選手(KALEX)は28位となる。
「思うように攻めることができなかった。明日の朝のウォーム・アップで調整して、ポイント獲得を狙います」と語った。

決勝当日、雲が広がったが、ドライ・コンディションで決勝を迎えた。
スタートが切られるとモルビデッリ選手がホール・ショット。後ろからパシーニ選手、マルケス選手、中上選手、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
ところが1周目に中上選手は、L・バルダッサリ選手(KALEX)の転倒に巻き込まれて転倒してしまう。
1周目にトップに立ったのはパシーニ選手で、マルケス選手、モルビデッリ選手、ルティ選手が僅差で続き、4台がトップ集団となる。
レース中盤に入ると、パシーニ選手、マルケス選手、ルティ選手の3台のトップ争いとなり、モルビデッリ選手は単独4位となっていく。
終盤、トップ3台は激しい順位争いを展開。目まぐるしくポジションを入れ替えていく。
終盤に向けて戦いはヒート・アップしていったが、ベテランのイタリアン、パシーニ選手がライバルを抑えきってMoto2初優勝を達成した。
続いて、ルティ選手2位、マルケス選手は3位。首位のモルビデッリ選手は4位に入っている。
また、長島選手は24位に終わった。

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優勝
M・パシーニ選手(KALEX)

「本当に信じられない気持ちです。優勝するために本当に多くの努力をしてきた。チームをはじめ、サポートしてくれたすべての人たちに感謝したい。ムジェロでは、2009年に250ccクラスで優勝して、それ以来の勝利です。今日の結果は、自分にとってもチームにとってもすばらしい出来事です。次のバルセロナでは、勝利を目指して戦いたいです」

2位
T・ルティ選手(KALEX)

「タフなレースだった。2、3度、接触してブレーキのコントロールを失った。今日のパシーニ選手はすばらしい走りで、コース中盤のセクションで彼が1番強い走りをしていた。彼のペースについていくのはたいへんだった。Moto2で初勝利を挙げた彼に“おめでとう”という言葉を送りたい。連戦となるカタルニアGPでは、また優勝争いがしたいです」

3位
A・マルケス選手(KALEX)

「最終ラップは、自分でも信じられないほどプッシュした。今日のパシーニ選手は、信じられないほど速かった。僕は表彰台に立ててよかった。ホーム・グランプリとなる次戦のバルセロナを迎える前に、表彰台に立ててとてもうれしいです」

24位
長島哲太選手(KALEX)

「前戦フランスに続いて今大会も、レース・ウイークを通じていい流れに乗れなかった。その理由のひとつは、好グリッドを得ようと、一発のタイムを出せるようなセット・アップにしたからだと思う。そのため決勝では序盤はまずまずタイムを出せるが、中盤以降はペースを上げられないというレースになっている。次のバルセロナでは、スペインGPのようにポイントを獲得したい」

リタイア
中上貴晶選手(KALEX)

「スタートはよかったし、オープニング・ラップから落ち着いて走れていたが、最終コーナーの入口でインに入ってきたバルダッサリ選手が転んで、巻き込まれて転倒してしまった。バルダッサリ選手は謝りに来てくれました。転倒の原因はシフト・ミスだったようで、どうしようもなかったと言っていた。マシンをしっかり仕上げることができたし、優勝争いができると確信していました。本当に残念です」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 M.Pasini Italtrans Racing Team KALEX '39.30.974 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '39.31.026 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.31.110 Dunlop ユーザー
24位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '40.11.460 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 113 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 100 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 78 Dunlop ユーザー

※第6戦終了時点


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MOTO3

元イタリアのミーノ選手が初優勝を達成

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Moto3には、フロントにソフトS、ミディアムM、リアにソフトS1、ミディアムM1を用意した。
予選では、J・マルティン選手(HONDA)と今季4度目のポール・ポジションを獲得。しかし、フリー走行3回目にスロー走行したことでペナルティーを受け、13番グリッドからのスタートとなった。
「どのタイヤを履いても、感触がすごくいいです。明日は。簡単なレースではないけど、オープニング・ラップは気を付けていきたい。なるべく早く前に出てレースに勝てるようにがんばりたいです」とマルティン選手。
続いて、J・マクフィー選手(HONDA)2位となり、繰り上がってポール・ポジションからのスタートとなる。目下首位につけるJ・ミル選手(HONDA)が3位となり、繰り上がって2番手スタート。3番グリッドにはF・ジャンナントニオ選手(HONDA)がつけた。
鈴木竜生選手(HONDA)は10位となり9番手グリッド。佐々木歩夢選手(HONDA)は25位につけて24番手グリッドをゲット。鳥羽海渡選手(HONDA)は27位だったが、スロー走行のペナルティを受けて最後尾スタートとなった。
「今季ベストを目標に戦います。チームのホームグランプリなのでいい走りをしたい」と鈴木選手。
「今年で一番のフィーリングだと思うが、予選でうまくまとめることができなかった。この悔しさを明日にぶつけたい」と佐々木選手。
鳥羽選手は「ムジェロは、これまで走った中で一番難しい。明日の決勝でコース攻略したい」と語った。

決勝レースが始まるとジャンナントニオ選手が好スタート。R・フェナーティ選手(HONDA)、鈴木選手、ミル選手、マクフィー選手などが続く。
序盤から13台が僅差で続く大混戦。マルティン選手、ミル選手、フェナーティ選手、ジャンナントニオ選手、A・ミーノ選手(KTM)などを中心にレースは進んでいく。鈴木選手も先頭集団に加わっていく。
レース中盤、ミル選手、フェナーティ選手、ジャンナントニオ選手などがトップを入れ替え、ミーノ選手、J・ゲバラ選手(KTM)、D・ビンダー選手(KTM)などもトップ争いを展開していく。
鈴木選手もトップ・グループの中で大健闘。一時、トップに立つ大健闘も見せる。
レース後半に入っても10台以上がトップ集団を形成し、ストレート・エンドで激しい順位争いを展開していく。
鈴木選手、さらに後方から追い上げた佐々木選手もトップ集団に加わり、レースはクライマックスへ。
ラスト・ラップに入ると、ミーノ選手がトップに浮上。後ろからジャンナントニオ選手、ゲバラ選手などが続くが、ミーノ選手が後続を抑えきって今季初優勝を果たした。
2番手はジャンナントニオ選手が入り、イタリア人ライダーが1、2位を獲得。ゲバラ選手が初の表彰台3位をつかんだ。首位のミル選手は、7位に入りランキング・トップを守った。
また、佐々木選手は自己最高の8位をゲット。鈴木選手は最後までトップ集団に加わっていたが、最終ラップで転倒しリタイアしてしまった。鳥羽選手は25位に入っている。

PhotoGallery


優勝
A・ミーノ選手(KTM)

「地元ムジェロで初優勝できるなんて、人生最高の日になった。レースはすごく難しかった。ラスト・ラップではジャンナントニオ選手が後ろにいたから難しかったけど、とにかくプッシュしていった。ゴールしたときは、興奮して叫んでいたよ。これまでサポートしてくれたチームや家族に感謝の気持ちでいっぱいです。この優勝を亡くなったシモンチェリ選手と、ヘイデン選手に捧げたいです」

2位
F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)

「最終ラップの作戦は、最終コーナーでミーノ選手のスリップ・ストリームに入ることでした。チェッカーを受けた瞬間、“自分は何位なんだろう”と思ったが、2位になれてとてもうれしい。今週は、自分にとってもチームにとってもすばらしい週末になった。ホーム・グランプリだったし、最後まで優勝争いに加わりたいと思っていた。その通りのレースができ、3位表彰台に立てた。今大会は自分のキャリアの中で最高のレースになった」

3位
J・ゲバラ選手(KTM

「初めて表彰台に上がれてうれしい。最後は本当に混乱していた。大集団の戦いはタフだった。最後はミーノ選手、ジャンナントニオ選手の後ろにつけて、前に出ようとがんばったけど無理だった。今週はずっと調子がよくて、好成績もでたから、気持ちよく次戦に臨みたいです」

8位
佐々木歩夢選手(HONDA)

「今日は絶対にいいレースにしようと決めていた。レース中盤まではトップ・グループの後方にいたが、終盤はポジションを上げられて8位でチェッカーを受けた。やっと自分のポジションに戻れたことがうれしい。次のバルセロナでは、さらに上位を目指したいです」

25位
鳥羽海渡選手(HONDA)

「スタートはうまくいったが、セクター3で離されてしまった。それで焦ってしまい、リズムがバラバラになってどんどん離されてしまった。ラップ・タイムとしてはまだ余裕があったが、最後まで自分のリズムで走ることができなかった。ウイークを通して、すべてがうまくいかなかった。次のバルセロナは走っているサーキットなので、しっかり結果を残したい」

リタイア
鈴木竜生選手(HONDA)

「スタートが決まり、トップ・グループで走ることができた。しかし、ラスト4周の1コーナーでぶつけられて、15番手くらいまでポジションを落とし、そこから追い上げようとしていた。最終ラップは10番手くらいを走っていたが、7コーナでブレガ選手のオーバー・ランでアウトにはらみ、その後ハイサイドになり転倒した。残念な結果に終わったが、トップ・グループを走れたことは大きな自信になった」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A.Migno SKY Racing Team VR46 KTM '39.43.963 Dunlop ユーザー
2位 F.Di Giannantonio Del Conca Gresini Moto3 HONDA '39.44.000 Dunlop ユーザー
3位 J.Guevara RBA BOE Racing Team KTM '39.44.129 Dunlop ユーザー
8位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '39.44.673 Dunlop ユーザー
25位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '40.21.651 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 108 Dunlop ユーザー
2位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 74 Dunlop ユーザー
3位 F.Di Giannantonio Del Conca Gresini Moto3 HONDA 71 Dunlop ユーザー

※第6戦終了時点