• 天気:晴れ
  • 気温:32度
  • 観客:99,873人

MOTO2

地元のマルケス選手がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を達成

  • 天気:晴れ
  • 気温:32度
  • 観客:99,873人

イタリアGP翌週、第7戦カタルーニャGPを迎えた。
約4.7キロの高速コースということで、ダンロップはハード寄りのタイヤ、フロントにミディアム2、リアにハード4、スペシャル・ハードS1を供給した。
気温30度という暑さの中で行われた予選で、地元スペインのA・マルケス選手(KALEX)が、2度目のポール・ポジションを獲得した。
続いて、前戦のウィナー、M・パシーニ選手(KALEX)が2位、L・バルダッサリ選手(KALEX)が3位となる。
首位のF・モルビデッリ選手(KALEX)は6位2列目につける。
また、中上貴晶選手(KALEX)は4位。「バンピーな路面で跳ねる症状がでて難しかった。なんとか4位のタイムを出すことができたが、明日の朝のウォーム・アップでマシンを調整して決勝に臨みます」と中上選手。
長島哲太選手(KALEX)は予選中に転倒があり、17位となった。
「昨日のセッティングに戻したら気持ちよく走ることができたが、4コーナーで止まり切れずに転倒してしまった。アタックできずに終えてしまって残念です」と長島選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。
レースがスタートすると、マルケス選手が好ダッシュ。モルビデッリ選手、パシーニ選手、M・オリヴィエーラ選手(KTM)などが続く。
マルケス選手はオープニング・ラップから後続を引き離しにかかり、1周で1秒以上の差をつける。
モルビデッリ選手、パシーニ選手、オリヴィエーラ選手、T・ルティ選手(KALEX)が2位争いを繰り広げる。
中盤になると、トップのマルケス選手は4秒近いアドバンテージを築き、独走態勢。
パシーニ選手が単独2位となり、ルティ選手、オリヴィエーラ選手、モルビデッリ選手が3位争いとなる。
後半に入っても、マルケス選手の独走態勢は変わらず。2位パシーニ選手の後方で、ルティ選手が単独3位で続く。オリヴィエーラ選手が4位に続き、モルビデッリ選手はバルダッサリ選手にも抜かれ、6位へと後退する。
レース終盤に入っても、マルケス選手は快走を続け、そのままポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を達成した。
続いて、パシーニ選手が2位、ルティ選手が3位。前回に続いて、同じ顔ぶれが表彰台に並んだ。モルビデッリ選手は結局6位でゴールした。
この結果、ポイント・テーブルでは、首位のモルビデッリ選手と2位ルティ選手の差は7点につまっている。
また、中上選手は序盤は7位につけていたが、ペースが上がらず。終盤順位を落とすと11位でチェッカーを受けた。
長島選手は序盤に転倒したが、すぐに再スタートして27位となっている。

2位に入ったM・パシーニ選手(KALEX)は、規定外のエンジン・オイルを使用していたことが判明したため、7月2日付けで失格となった。
代わってルティ選手が2位、オリヴィエーラ選手が3位となった。

PhotoGallery


優勝
A・マルケス選手(KALEX)

「ヘレスで初優勝したときのように最高の気分です。最終ラップは信じられないほどすばらしかった。すべてのファンの声援が聞こえた。チャンピオンシップにおいても、チームにとっても、今回の勝利は特別重要なものになった。この勢いを次のアッセンに持っていきたいです」

2位
M・パシーニ選手(KALEX)

「今日は暑かったので、ハードなタイヤを選択した。スタートしてからいいリズムで走れた。しかし、今日のマルケス選手はとてもいいリズムで走っていたので追いつくのは無理だった。2位になれたことに満足しています。先週のムジェロで優勝し、今週も表彰台に立てて本当にうれしいです」

3位
T・ルティ選手(KALEX)

「とても厳しいレースだった。スタートはよかったが、序盤にたくさんのライダーに抜かれ、リズムを崩してしまった。加えて、今日のマルケス選手のペースはとてもよく、パシーニ選手とバトルにならなくても、彼に追いつくのは至難の業だったと思う。表彰台に立てたし、チームに感謝しています」

11位
中上貴晶選手(KALEX)

「序盤からペースを全く上げられなかった。予想以上にペースが遅く、前の集団に離され、後ろの集団に捕まったが、それからは抑えるのが精一杯だった。とにかく、8位以下にならないようにがんばっていたが、最後の2~3周で抜かれ、11番手にポジションを落とした。抜かれてからは、立ち上がりのスピードが違うことに衝撃を受けた。本当にお手上げの状態だった。今日は、何度も転びそうになったし、課題しか残らないレースだった」

27位
長島哲太選手(KALEX)

「1周目の10コーナーで転倒し、大きく遅れてしまった。ウイークを通じて着実にタイムを上げられていたので、とても悔しい。でも、自分のミスなので気持ちを切り替えていきたい。今大会はいろいろと学べた。次のオランダ、ドイツの連戦に今回の経験を活かしたいです。」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '42.40.502 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '42.44.954 Dunlop ユーザー
3位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KALEX '42.45.824 Dunlop ユーザー
11位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '42.59.863 Dunlop ユーザー
27位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '43.37.551 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 124 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 120 Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 103 Dunlop ユーザー

※第7戦終了時点


  • 天気:晴れ
  • 気温:32度
  • 観客:99,873人

MOTO3

ミル選手が混戦を制して4勝目を達成

  • 天気:晴れ
  • 気温:32度
  • 観客:99,873人

Moto3クラスには、前回と同じフロントにソフト&ミディアムM、リアにソフトS1、ミディアムM1を用意した。
予選では、J・マルティン選手(HONDA)が今季5度目のポール・ポジションを獲得。
「予選のリザルトには満足しているが、暑いので決勝ではレース・ペースを考えなくてはならない。目標は優勝です」とマルティン選手。
A・カネット選手(HONDA)、J・ゲバラ選手(KTM)と続く。首位のJ・ミル選手(HONDA)は5位2列目。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は9位、鳥羽海渡選手(HONDA)自己ベストの16位、佐々木歩夢選手(HONDA)20位となる。
「トップ・グループで戦える状態だと思う。前回の経験を生かして、頭を使って最後まで走り切りたい」と鈴木選手。
「ミスもあったけれど、まずまずのアタックができたと思う。決勝は冷静に走りたい」と鳥羽選手。
佐々木選手は「最後のアタックで攻めきれなかった。でも状態は悪くないので、決勝ではトップ・グループについていきたい」と語った。

決勝レースはゲバラ選手のホール・ショットで始まった。後ろからR・フェナーティ選手(HONDA)、ミル選手、カネット選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)などが続く。マルティン選手はやや出遅れながらも上位陣についていく。
まずは、マルティン選手、フェナーティ選手、カネット選手、ディ・ジャンナントニオ選手、ミル選手の5台が先頭集団となり、何度もトップを入れ替えながら周回を重ねる。さらに、E・バスティアニーニ選手(HONDA)も加わり6台の先頭集団となる。
レース中盤になると、M・ラミレス選手(KTM)、鈴木選手も追いつき、トップ・グループは8台に膨れ上がる。
カネット選手、マルティン選手、フェナーティ選手、ミル選手を中心にトップ争いは展開されていく。
終盤に入っても混戦は続き、ラスト・ラップへは、マルティン選手、フェナーティ選手、ミル選手のオーダーで入る。
ミル選手はフェナーティ選手、マルティン選手を次々捕えてトップに浮上。そのまま後続を抑えて、地元で今季4勝目を決めた。
続いて、フェナーティ選手、マルティン選手が2、3位でチェッカーを受けた。
この結果、首位のミル選手とランキング2位に上がったフェナーティ選手との差は45点に広がっている。
また、鈴木選手は8位につけていが、終盤順位を落として10位でゴール。
佐々木選手は16位、鳥羽選手は23位となっている。

PhotoGallery


優勝
J・ミル選手(HONDA)

「自分のレース・マネジメントに満足している。暑さの中、長く難しいレースだった。前戦イタリアでは、フェナーティ選手とマルティン選手が逃げたが、今回はすぐについて行った。走りもマシンも限界でした。フェナーティ選手をパスしたあとはマルティン選手も抜こうと思い、シケインでパスした。優勝の決め手となったコーナーは、昨年サロム選手が亡くなったところです。彼にこの優勝を捧げたいです。この調子で集中力を維持したいです」

2位
R・フェナーティ選手(HONDA)

「今日のミル選手とマルティン選手は、本当に速かった。最終ラップの激しいバトルでは、それまでの戦いを無駄にしないためにリスクを避けることにした。ル・マンでは転倒して0点。先週のムジェロもあまりポイントを稼げなかったので、今日はしっかり走りきることが重要だった。マシンはよかったし、チームはすばらしい仕事をしてくれた。これからもこういう状態で戦いたい。チャンピオンシップではミル選手と45点差ですが、挽回するのは不可能ではないと思う。レースに集中していきたい。この状態をキープできれば、これからもいいレースができると思う」

3位
J・マルティン選手(HONDA)

「残念ながらスタートで愚かなミスをしてしまったけど、すぐにその遅れを取り戻し、トップ・グループで走れた。最後の数周は、引き離して優勝したいと思ったが、最後のセクターが僕の弱点で、最終ラップにミル選手とフェナーティ選手にパスされた。今日のレースで表彰台に上がることは大切でした。優勝できなかったのは残念ですが、表彰台に立ててよかった」

10位
鈴木竜生選手(HONDA)

「スタートは決まったが、位置取りに失敗して、追い上げなくてはならなかった。8番手まで上がってからは、ついていくのがやっとだった。ペースは悪くなかった。10位に終わったのは残念だけど、久しぶりに完走できたことはよかったです」

16位
佐々木歩夢選手(HONDA)

「今日はスタートで出遅れて、さらに第2グループに巻き込まれてしまった。それがなければトップ・グループについていけるペースがあった。今回の反省点は、予選で前に出られなかったこと。次戦からは予選グリッドの改善を目標に、全力を尽くしたい。次のアッセンも経験しているサーキットなので、予選をしっかり走ってトップ・グループでレースをしたいです」

23位
鳥羽海渡選手(HONDA)

「最初の2ラップはよかったのですが、3ラップ目からマシンの調子がおかしくなり、うまく止まれなかった。最初の2周はポジションを上げられたが、3周目からは全然攻められなくなった。予選グリッドがよかっただけに残念です。次のアッセンは知っているサーキットなのでがんばります」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '42.11.846 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA '42.12.037 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '42.12.125 Dunlop ユーザー
10位 鈴木竜生 SIC58 Sauadra Corse HONDA '42.13.709 Dunlop ユーザー
16位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '42.28.974 Dunlop ユーザー
23位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '43.36.089 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 133 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 88 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 85 Dunlop ユーザー

※第7戦終了時点