• 天気:曇り
  • 気温:17度
  • 観客:105,000人

MOTO2

首位のモルビデッリ選手が5勝目。中上選手が3位表彰台を決める

  • 天気:曇り
  • 気温:17度
  • 観客:105,000人

第8戦は、1949年の第1回大会から開催している歴史あるサーキット、アッセンで行われた。
ダンロップは、フロントにM2、リアにはミディアム3、ハード4を用意した。
Moto2クラスの予選は、ドライ・コンディションで行われ、首位につけるF・モルビデッリ選手(KALEX)が今季4度目のポール・ポジションをゲットした。
「予選が始まったときは、コース上のところどころにまだ水たまりがあって、難しい状況だった。それでも集中して走っていいタイムを出せた。ここ2戦うまくいっていなかったが、また優勝争いできると思う」とモルビデッリ選手。
続いて、昨年のアッセン・ウィナー、中上貴晶選手(KALEX)が2位、T・ルティ選手(KALEX)が3位に続く。
中上選手は「今年初めてのフロント・ローなのでうれしい。いい準備ができています」とコメントした。
また、長島哲太選手(KALEX)は24位となり「今日は転倒車が多くて難しかった。最後まで気持ちよく走れなかった。明日は自分の力を出せるようにがんばります」と語った。

決勝当日、曇り空の中、ドライ・コンディションで決勝を迎えた。
レースがスタートすると、ルティ選手がホール・ショット。後ろからモルビデッリ選手、中上選手、M・オリヴィエーラ選手(KTM)などが続く。
1周目にモルビデッリ選手がトップに浮上。オリヴィエーラ選手、中上選手、ルティ選手、A・マルケス選手(KALEX)、M・パシーニ選手(KALEX)と続き、競り合いを見せていく。
9周目になると中上選手がトップに上がり、逃げ切りを図る。後ろからパシーニ選手、モルビデッリ選手、ルティ選手が続く。
後半に入っても中上選手がレースをリードするが、モルビデッリ選手、ルティ選手、パシーニ選手も離されずについていく。
レース終盤、ルティ選手が中上選手をとらえて先頭に出るが、混戦はなおも続く。
ラスト・ラップに入ると、モルビデッリ選手がルティ選手を抜き去りトップに浮上。最後まで後続を抑えきると今季5勝目を決めた。
この結果、首位モルビデッリ選手と、2位ルティ選手の差は12点となっている。
3位争いはパシーニ選手と中上選手が展開し、最後のシケインで中上選手がインを突く。パシーニ選手はコースを少し外れて先にチェッカーを受けたが、コース外走行で4位に降格。中上選手が3位となった。
また、長島選手は21位に入っている。

PhotoGallery


優勝 F・モルビデッリ選手(KALEX)

「レースはとても厳しく、特に最後の5ラップは、勝利のためにできる限りのことをした。今日は最後に勝負しようと思っていたし、勝てるという自信もあった。最終ラップの最終セクターは、絶対に失敗してはいけない場所で、そこでの走りは完ぺきだった。カタルニア、ムジェロと厳しいレースが続いていたから、今回の優勝はとても重要です。来年からMotoGPへの参戦が発表になった日に、こうして優勝できて本当にうれしい。」

2位 T・ルティ選手(KALEX)

「最終ラップのモルビデッリ選手との戦いでは、コース半分を終えたときに、今日の彼を抜くのは難しいと感じた。それでも、最後のシケインでチャンスがあるかもしれないと思ってたが、互いに限界で走っていたので、アタックするのは危険だと思った。今日は2位になれてとても満足です。8戦を終えて7度目の表彰台を獲得するというのは、チームがいい状態にあることを証明していると思う。次戦のドイツがとても楽しみです」

3位 中上貴晶選手(KALEX)

「今日は序盤からいい位置にいたし、最後まで表彰台争い、優勝争いに加われた。混戦の中で様子を見ようと思ったのですが、最近、巻き込まれたりぶつけられたりといった不運なアクシデントが続いていたので、レース中盤は積極的に前に出ることにした。最後はトップ・グループの5台による激しい戦いになり、5番手までポジションを下げたが、最終的に3位になれてよかった。ヨーロッパ・ラウンドに入ってから初めての表彰台なので、とてもうれしいです。」

21位 長島哲太選手(KALEX)

「ウエット・コンディションではまずまずの走りができたと思うが、ドライ・コンディションでは、最後までいい走りができなかった。特にブレーキングとそこからの旋回性がよくなく、いいリズムを刻めず、楽しく走れなかった。ポイント圏内の戦いからも離されてしまい、とても残念です。次のドイツでは、ポイントを目標にがんばります」


MOTO2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.39.120 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX '39.39.278 Dunlop ユーザー
3位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.39.750 Dunlop ユーザー
21位 長島哲太 Teluru SAG Team KALEX '40.23.950 Dunlop ユーザー

MOTO2Point

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F.Morbidelli EG 0,0 Marc VDS KALEX 149  Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi CarXpert Interwetten KALEX 140  Dunlop ユーザー
3位 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX 113  Dunlop ユーザー

※第8戦終了時点


  • 天気:曇り
  • 気温:17度
  • 観客:105,000人

MOTO3

カネット選手が大激戦を制して今季2勝目

  • 天気:曇り
  • 気温:17度
  • 観客:105,000人

Moto3クラスには、フロントにソフトS、ミディアムM、リアにミディアムM1、ハードH3を用意した。
ウェット・コンディションで行われた予選では、J・マルティン選手(HONDA)が5戦連続、今季6度目のポール・ポジションを獲得した。
「明日、雨になったらどんなレースになるのか予想できない。ドライだったら、目標は最初から最後まで一生懸命プッシュすることです」とマルティン選手。
続いて、地元のB・ベンヅナイダー選手(KTM)が初のフロント・ロー2位、N・ブレガ選手(KTM)3位となる。
首位のJ・ミル選手(HONDA)は予選中に転倒し、7位に終わる。
また、鈴木竜生選手(HONDA)10位、佐々木歩夢選手(HONDA)22位、鳥羽海渡選手(HONDA)32位となる。
鈴木選手は「今日はダメな1日でした。でも、予選でトップ10にいるので、5位以内を目指します」とコメント。
佐々木選手は「予選でも転んでしまった。ドライになればいいレースができると思う。雨だったら今日の経験を活かしたい」とコメント。
鳥羽選手は「ハンドルの位置が合わなくて時間をロスした。感触がよくなくて、終盤で転倒してしまった。ひとつでも上のポジションを目指します」と語った。

決勝レースが始まると、マルティン選手が好スタート。後ろからベンヅナイダー選手、ミル選手、鈴木選手などが続く。
まずは、マルティン選手、ベンヅナイダー選手、R・フェナーティ選手(HONDA)、ミル選手、A・ノロディン選手(HONDA)、鈴木選手の6台が先頭集団を形成。
マルティン選手、フェナーティ選手を中心にトップ争いは展開されていく。
中盤になると、A・カネット選手(HONDA)、J・ダニーロ選手(HONDA)選手、J・マクフィー選手(HONDA)なども追いつき、トップ集団は11台にふくれあがる。
トップ争いは、フェナーティ選手、マルティン選手、ミル選手を中心に展開されていくが、激しいドッグファイトを見せていく。
終盤に入っても11台は混戦のまま最終ラップに。
ミル選手がトップでラスト・ラップに入るが、最後のシケインに向けての順位争いで後退。巧みに順位を上げたカネット選手が、最終コーナーをトップで立ち上がりそのままチェッカー。今季2勝目を達成した。
続いて、僅かの差でフェナーティ選手が2位、マクフィー選手が3位となった。
マルティン選手は4位、ミル選手は9位に終わった。
この結果、首位のミル選手と2位のカネット選手の差は30点となった。
また、大健闘したベンヅナイダー選手はゴール直前に転倒。転んだままゴール・ラインを通過したが、失格となった。
一方、鈴木選手は自己最高タイの8位を獲得している。
佐々木選手は15位、鳥羽選手は19位となっている。

PhotoGallery


優勝 A・カネットル選手(HONDA)

「アッセンとル・マン、そしてオースチンは得意なサーキットだと言ってきたが、アッセンで優勝することができて、それを証明できた。今日はスタートが悪くて序盤は大きくポジションを落としたが、徐々に順位を回復してトップ・グループに加わった。最終ラップの戦いは、ライバルたちのスリップをうまく使えたし、思っていた通りのレースができた。今日の優勝はとても自信になった」

2位 R・フェナーティ選手(HONDA)

「今日はすばらしいレースができた。最終ラップのマクフィー選手、カネット選手、ミル選手とのバトルは本当に厳しく、そのバトルを戦い抜いて2位になれたことがうれしい。ミル選手とのポイント差を縮めることもできた。2レース連続で、初めて表彰台に立てた。連戦となるドイツGPがとても楽しみです」

3位 J・マクフィー選手(HONDA)

「今週は予選がよくなくて、決勝もとても厳しいレースになった。でも、こうして表彰台に立ててとてもうれしい。19番グリッドから追い上げるのはたいへんだったが、今日はいいリズムで乗れていたし、ペースもよかった。最初はセカンド・グループを捕らえ、その後トップ・グループに近づくことができた。そこからは勝利のために全力を尽くした。」

8位 鈴木竜生選手(HONDA)

「最終ラップの位置取りがとても重要なサーキットだったが、勝負できる位置につけられず8位に終わった。しかし、全体としての流れは悪くなかったし、また一歩前進できたと思う。この数戦、予選ではトップ10内の常連になっているし、決勝ではトップ・グループで戦えるようになった。毎戦学ぶことは多いし、それを次のレースで活かしたい。今回はアルゼンチンと同じ8位ですが、アルゼンチンは第2グループの戦いで得た順位だった。今回はトップ・グループでの8位なので、自己ベストは更新できなかったが、内容には満足している。次戦ドイツGPではトップ5にチャレンジしたい」

15位 佐々木歩夢選手(HONDA)

「雨の予選で2回も転び、予選22番手までポジションを落としてしまった。それが影響して、今回はトップ・グループから離されてしまい、セカンド・グループでのレースになった。ペース的にはトップ・グループにもついていけたと思う。次戦ドイツGPは好きなサーキットなので、フリー走行と予選でしっかりタイムを出していきたい」

19位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「今回は最後尾からの厳しいレースになった。最初の1、2周で前に出られなかったのが痛かった。最後尾のグループの中では余裕ある走りができていたし、タイム的にもそれほど悪くなかったので、予選グリッドの大事さを痛感している。次のドイツGPはルーキーズ・カップで優勝している好きなサーキットなので、いい結果を残したい」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.20.364 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA '38.20.399 Dunlop ユーザー
3位 J.Mcphee British Talent Team HONDA '38.20.481 Dunlop ユーザー
8位 鈴木竜生 SIC58 Sauadra Corse HONDA '38.21.043 Dunlop ユーザー
15位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '38.31.284 Dunlop ユーザー
19位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '38.54.209 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 140 Dunlop ユーザー
2位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 110 Dunlop ユーザー
3位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 108 Dunlop ユーザー