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Moto2

首位のバグナイア選手がポール・トゥ・ウィンで今季6勝目

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第13戦サンマリノの舞台はミサノ。約4.2キロのテクニカル・コースだ。
Moto2クラスには、フロント・タイヤにいつものM2、リアにはM3、スペシャル・ハードS1が供給された。
ドライ・コンディションで行われた予選では、首位のF・バグナイア選手(KALEX)が今季5度目のポール・ポジションを獲得した。
「イタリアでは初めてのポール・ポジションなので、僕やチームにとって素晴らしい日になった。明日はいいスタートを切り、いいペースで走り、そのあとは様子を見ること。今回も激しい戦いになると思う」とバグナイア選手。
続いて、M・シュロッター選手(KALEX)、M・パシーニ選手(KALEX)と続く。
3点差でランキング2位のM・オリヴィエーラ選手(KTM)は9位3列目となる。
また、長島哲太選手(KALEX)は16位につける。
「午前中はコンディションが難しく全然ダメだったが、セッティングを変えたらいい方向にいき、フィーリングがよくなった。アベレージは悪くないので、しっかり走りきってポイントを獲得したい」と長島選手。

決勝当日は朝から晴天に恵まれた。
スタートが切られると、バグナイア選手がホール・ショットを決め、後ろからシュロッター選手、パシーニ選手などが続く。
トップのバグナイア選手はオープニング・ラップから後続を圧倒し、1周で約1秒の差をつける。単独2位にパシーニ選手がつけ、3位以下はオリヴィエーラ選手、シュロッター選手、J・ミル選手(KALEX)などが続く。
レース中盤になると、トップのバグナイア選手は約2秒のリードを奪う。後方ではパシーニ選手にオリヴィエーラ選手とシュロッター選手が追いつき、2位争いを展開していく。
後半に入ってもバグナイア選手は着実にリードを広げていく。後方では、パシーニ選手が遅れ、オリヴィエーラ選手とシュロッター選手が2位争いを繰り広げていく。
バグナイア選手はそのまま後続を圧倒すると、ポール・トゥウィンで今季6勝目。
2位争いは最後まで激戦となったが、オリヴィエーラ選手が競り勝って先にチェッカー。シュロッター選手は初の3位表彰台を獲得した。
この結果、首位のバグナイア選手と、2位オリヴィエーラ選手の差は8点に広がった。
また、長島選手は転倒リタイアした。

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コメント

優勝 F・バグナイア選手(KALEX)

「ホーム・グランプリで、僕のファンや家族、そして友人の前で優勝できたことは最高です。今年一番興奮した優勝でした。完ぺきな週末で、何もミスをしなかった。レースではペースに集中した。スタートから速さがありプッシュした。チャンピオンシップでさらに差を広げることができたので本当によかったです」

2位 M・オリヴィエーラ選手(KTM)

「予選で2列目以内に入れなかったことが影響したが、2位になれてうれしい。レース中のマシンのパフォーマンスはとてもよかった。最初の数周は力強いペースで走れなかった。バグナイア選手や、パシーニ選手に比べて苦戦したので、少し引き離されてしまった。その後ペースを上げられたが、バグナイア選手に追いつくことはできななかった。次は好きなアラゴンなので、再びポイントを取り戻したいです」

3位 M・シュロッター選手(KALEX)

「バグナイア選手は最初の数周がとても速い。僕も彼のように最初から速く走れたら、もっといい結果を残せると思う。レースを半分終えたころには同じタイムで走れるようになった。予選では1周のタイムを競うが、レースでは違うマネジメントが必要です。メンタルのコントロールも必要です。表彰台に上がれてとてもうれしいですが、もっと優勝者に近づけるようにがんばります」

リタイア 長島哲太選手(KALEX)

「今大会はフル・タンクのフィーリングがあまりよくなくて、序盤は厳しい走りを強いられると覚悟していた。その通りの走りになったが、中盤からは徐々にポジションを上げることができた。しかし、16周目の14コーナーで転倒してしまった。あのまま走り切れば間違いなくポイント圏内だったので残念です。次のアラゴンまでしっかりトレーニングをして、アラゴンではいい結果を残し、アジアに向かいたい」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 F.Bagnaia SKY Racing Team VR46 KALEX '41.02.106 Dunlop ユーザー
2 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '41.05.214 Dunlop ユーザー
3 M.Schrotter Dynavolt Intact GP KALEX '41.06.200 Dunlop ユーザー
リタイヤ 長島哲太 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '24.58.283 -10 laps Dunlop ユーザー

Moto3

ダラ・ポルタ選手が初優勝。ベゼッキ選手が転倒し、マルティン選手が再び首位に浮上

Moto3クラスには、フロント・タイヤにソフトS、ミディアムM、リアにミディアムM1、ハードH3を用意した。
予選では、ランキング2位のJ・マルティン選手(HONDA)が今季8度目のポール・ポジションをゲットした。
「暑くて大変だった。最後のラップでロドリゴ選手の後ろにつくことができた。彼が最も速いライダーのひとりだったのでラッキーでした。今シーズン8度目のポール・ポジションを獲得できたのは彼のおかげです」とマルティン選手。

2位G・ロドリゴ選手(KTM)、3位A・カネット選手(HONDA)と続く。
ランキング・トップのM・ベゼッキ選手(KTM)は6位となる。
また、佐々木歩夢選手(HONDA)は10位につける。
「アタックしていたとき、最終セクションでクリア・ラップが取れずタイム・ロスした。目標の9番手以内にはひとつ届かなかったが、アベレージはいいので、明日の決勝は今季ベストを狙います」と佐々木選手。
鈴木竜生選手(HONDA)16位、鳥羽海渡選手(HONDA)17位、真崎一輝選手(KTM)は22位につける。

決勝が始まると、ロドリゴ選手がホール・ショット。後ろから予選4位のF・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)、ベゼッキ選手、マルティン選手などが続く。
2周目になるとベゼッキ選手がトップに浮上。ロドリゴ選手、予選8位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)、ディ・ジャンナントニオ選手などが続く。
2周目に中団で多重クラッシュが発生し、E・バスティアニーニ選手(HONDA)、J・マシア選手(KTM)、佐々木選手など6台が転倒してしまう。
このアクシデントで、トップ集団はベゼッキ選手、ダラ・ポルタ選手、ロドリゴ選手、マルティン選手、ディ・ジャンナントニオ選手の5台となる。ベゼッキ選手、ダラ・ポルタ選手を中心にトップ争いは展開されていく。

レース中盤に入っても、トップ集団の5台は密着したまま周回を重ねる。
後半に入ると先頭集団の戦いが激しくなっていく。マルティン選手、ディ・ジャンナントニオ選手、ダラ・ポルタ選手がトップを奪い合っていくが、17周目にベゼッキ選手が再び先頭に立つ。
終盤に入ると、さらにトップ争いはヒート・アップ。そして残り2周というところでベゼッキ選手が痛恨のクラッシュ、そのままリタイアとなってしまう。
ラスト・ラップに入るとダラ・ポルタ選手が先行していくが、最終コーナーを立ち上がるとダラ・ポルタ選手、マルティン選手、ディ・ジャンナントニオ選手の3台がサイド・バイ・サイドとなり、僅かの差でダラ・ポルタ選手が初優勝を飾る。
2位はマルティン選手、3位にディ・ジャンナントニオ選手となった。
この結果、マルティン選手が再びランキング・トップに上がり、ベゼッキ選手との差は8点となった。
また、鳥羽選手は13位、真崎選手15位。鈴木選手は転倒リタイアした。

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コメント

優勝 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)

「初めての勝利です。犠牲にしてきたすべてが報われました。ワールド・チャンピオンシップで僕にとって48回目のレースで、僕のマシンのゼッケンと同じ。祖母の生まれた年と同じです。僕の運命のサインなんです。フィニッシュ・ラインを越えてからは、コース上でとても長い時間を費やした。ヘルメットの中で叫びました。僕の家族やファン、チーム全体に感謝したい。今日のマシンは最高でした」

2位 J・マルティン選手(HONDA)

「朝のウォーム・アップを終えたとき、マシンがあまり快適ではなかったので、あまり自信がなかったのは確かです。でもレース中によくなっていった。後ろでバスティアニーニ選手とカネット選手がバトルしているのが見えたので、彼らから逃げるチャンスだと思った。危うく転倒しかけたこともあった。ベゼッキ選手のミスが僕にとってはアドバンテージになった」

3位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)

「簡単なレースではなかった。でも、いい結果が出せるポテンシャルがあることはわかっていた。もう少しポイントを獲得したかったけど、ホーム・レースでの表彰台は本当にうれしいです」

13位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「スタートはよかったが、1周目に前を走る選手が転倒しそうになって、ぶつかって大きく遅れてしまった。その後、追い上げてなんとかポイント獲得できたが、遅れたときに前のグループにどう追いつくか、というのが課題になった。次のアラゴンは、ルーキーズ・カップでいい結果を残してきたサーキットなので、今度こそトップ・グループに加わりたい」

15位 真崎一輝選手(KTM)

「朝のウォーム・アップのときに、セッティングに少し問題があったけど、フィーリングは悪くなかった。レース序盤はよかったが、中盤くらいからフロントが安定しなくなって苦しくなった。上位で転倒があったので、ポイントを取れたのはラッキーだったけど、うれしくはないです。アラゴンでは、もっといいセッティングをみつけたいです」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)

「今回もラスト4周で転倒してしまい、結果を残せなかった。今日は10番手前後を走っていたが、思うようにペースを上げられず苦しい走りだった。さらに前のグループに追いつこうとブレーキングで無理をしたことが転倒につながった。チームのホーム・グランプリだったので本当に残念です。次のアラゴンではしっかり結果を残したい」

リタイア 佐々木歩夢選手(HONDA)

「今日はスタートもよく、積極的に前に出ていこうとプッシュした。しかし、2周目の最終コーナーで前の選手が転び、それに巻き込まれて転倒してしまった。この転倒で左手首を骨折しました。月曜日にバルセロナの病院で検査を受けます。できることなら次戦のアラゴンに出場したいが、それが無理なら、タイに向けてしっかり手を治したいです」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '39.38.684 Dunlop ユーザー
2 J.Marin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '39.38.742 Dunlop ユーザー
3 F.Di Giannantonio Del Conca Gresini Moto3 HONDA '39.38.806 Dunlop ユーザー
13 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '40.06.501 Dunlop ユーザー
15 真崎一輝 RBA BOE Skull Rider KTM '40.06.746 Dunlop ユーザー
リタイヤ 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '32.54.374 -4 laps Dunlop ユーザー
リタイヤ 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '1.49.262 -22 laps Dunlop ユーザー