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Moto2

クアタラーロ選手がGP初優勝を決める

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第8戦はスペイン、バルセロナ郊外で開催されるカタルニアGP。今年は、路面が再舗装され、12~13コーナーが少し変更された。この改修でランオフ・エリアが広くなった。
ダンロップは、フロントにM2、リアにミディアム3、エクストラ・ハードS1を用意した。

ドライ・コンディションで行われた予選で、F・クアタラーロ選手(SPEED UP)が初のポール・ポジションを獲得した。
「Moto2クラスでは初めてのポール・ポジション獲得となった。素晴らしい気分です。このアドバンテージを活かし、表彰台争い、そして優勝したいです」とクアタラーロ選手。
地元出身のA・マルケス選手(KALEX)が2位、M・シュロッター選手(KALEX)が3位となる。
ランキング・トップのF・バグナイア選手(KALEX)は4位2列目に並ぶ。
また、長島哲太選手(HONDA)は12位につける。
「予選で転倒してしまった。この転倒がなければシングルで予選を終えられたと思う。今回のトップ3はちょっと速いですが、それ以下は大接戦なのでしっかり走って、完走したい」と長島選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。
決勝レースがスタートすると、マルケス選手がホール・ショット。シュロッター選手、バグナイア選手、クアタラーロ選手などが続く。
マルケス選手はそのままレースをリード。後ろからクアタラーロ選手、シュロッター選手、B・ビンダー選手(KTM)、バグナイア選手などが僅差で続き、予選17位から追い上げたM・オリヴィエーラ選手(KTM)も加わり大集団を形成する。
10周目になると、クアタラーロ選手がトップを浮上。オリヴィエーラ選手が僅差で続くが、3位以下は徐々に離されていく。
レース中盤、クアタラーロ選手とオリヴィエーラ選手がトップ争い。マルケス選手、シュロッター選手、X・ヴィアージ選手(KALEX)などが3位争いを繰り広げる。バグナイア選手はペースが上がらず、3位争いの集団の後方に下がっていく。
クアタラーロ選手は、終盤に向けて後続を引き離ししていくと3秒近いリードを奪う。
単独2位はオリヴィエーラ選手。3位はマルケス選手、シュロッター選手、ヴィアージ選手が競り合う。
クアタラーロ選手はそのまま後続を寄せ付けず、GP初優勝を飾った。
2位にはオリヴィエーラ選手。マルケス選手が3位を死守した。
首位のバグナイア選手は8位に終わったため、ランキング2位のオリヴィエーラ選手との差は1点に詰まっている。
また、長島選手は13位に入りポイントを獲得した。

コメント

優勝 F・クアタラーロ選手(SPEED UP)
「今日の目標はトップ5だった。それが独走で優勝できたので、信じられない気持ちです。ムジェロで新しいパーツをいくつか試した。それがとてもうまくいった。今は限界まで攻めても、とても安全かつスムーズに走ることができます」

2位 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「今大会はあまりポイントを失わないようにすることが重要だった。それが結果的に20ポイントも獲得することができた。予選までたいへんだったが、決勝でチームのためにいい結果を出すことができて、とてもうれしい。」

3位 A・マルケス選手(KALEX)
「決勝では前半レースをリードしたが、苦戦した。オリヴィエーラ選手とクアタラーロ選手にパスされてからは、彼らについていくのは難しかった。燃料が減ってきてからは感触がよくなり、プラクティスの時の感触が戻った。そのため再びプッシュできるようになった。フロント・エンドをもっと改善する必要がある」

13位 長島哲太選手(KALEX)
「序盤はいいフィーリングで、シングルを狙えそうなペースだった。中盤以降、フロントをうまくコントロールできず、何度も転びそうになった。終盤は完走を目指し、かなり抑えて走った。目標のトップ10は果たせなかったが、トップとの差も縮まっているので、早くトップ10入りを達成したいです」

Photo Gallery


MOTO2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 F.Quartararo HDR- Speed Up Racing SPEED UP '38.22.059 Dunlop ユーザー
2 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '38.24.551 Dunlop ユーザー
3 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '38.25.544 Dunlop ユーザー
13 長島哲太 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '38.41.054 Dunlop ユーザー

MOTO3

転倒車続出の波乱のレースで、バスティアニーニ選手が今季初優勝

Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアムM、リアにミディアムM1、ハードH3を供給した。
予選では、E・バスティアニーニ選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションを獲得。
「ようやくポールを取ることができた。今年はマルティン選手がとても強いので、いつも難しい予選になっている。今回は、同じペースで走れている」とバスティアニーニ選手。
J・マルティン選手(HONDA)が2位、鈴木竜生選手(HONDA)が3位となり、2戦連続のフロント・ローを獲得した。
「2戦連続フロントローとなったが、イタリアはフロント・ローというアドバンテージをまったく活かせなかった。今大会はしっかり結果につなげたい」と鈴木選手。
佐々木歩夢選手(HONDA)4位と続く。
「フロント・ローに並んだイタリアGPよりもアベレージはいいので、決勝はいいレースができると思う。今回はトップ・グループの中で自分の走りができると思う。表彰台獲得を狙います」と佐々木選手。
首位のM・ベゼッキ選手(KTM)は9位3列目に並ぶ。
また、鳥羽海渡選手(HONAD)6位、真崎一輝選手(KTM)11位となる。

決勝レースが始まると、マルティン選手が好スタート。鈴木選手、予選8位のG・ロドリゴ選手(KTM)、バスティアニーニ選手などが後ろから続く。
まずは、マルティン選手と鈴木選手がトップ争いを展開。約2秒後方で、J・マクフィー選手(KTM)、A・カネット選手(HONDA)、ロドリゴ選手、バスティアニーニ選手、J・マシア選手(KTM)などが続く。
9周目、トップのマルティン選手が転倒。これで鈴木選手がトップに上がるが、2位集団が接近していく。
10周目、バスティアニーニ選手がトップに浮上。カネット選手、マシア選手も続き、鈴木選手は4位に後退する。

後半に入ると、バスティアニーニ選手、N・ブレガ選手(KTM)、鈴木選手、ベゼッキ選手、ロドリゴ選手など10台がトップ・グループを形成。ドッグファイトを展開していく。
そして、終盤になるとレースは荒れ模様となる。
先頭集団のブレガ選手、カネット選手など、全5台が転倒してしまう。
この後、マクフィー選手、ベゼッキ選手、ロドリゴ選手、バスティアニーニ選手、鈴木選手の争いとなる
ラスト・ラップに入ると1コーナーでバスティアニーニ選手がトップに浮上。そのまま後続を抑えていくと今季初優勝を達成。2016年日本GP以来の勝利となった。
2位にはベゼッキ選手、3位ロドリゴ選手が滑り込んだ。
ベゼッキ選手は首位をキープしている。
鈴木選手は最後までトップ・グループで善戦し5位でゴールした。
鳥羽選手は8番手でゴールしたが、上位2台がペナルティを受けて降格し、自己最高の6位を獲得。佐々木選手、真崎選手は転倒リタイアしている。

コメント

優勝 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「スタートはあまりうまくいかなかったが、最終的に優勝することができた。序盤はマルティン選手が逃げていくのが見えて、ポジションをいくつか追い上げようと努力した。マルティン選手と最後まで戦えたらよかったですね。バルセロナは僕にとって特別なサーキット。これからはすべてのサーキットで戦闘的に走りたい」

2位 M・ベゼッキ選手(KTM)
「難しいレースだった。今週はずっといろんな問題があった。レース前半はいいリズムをつかむのが大変だった。後半に入ると、多くの転倒を見たけど、集中を切らさずに走って行った。ラスト・ラップでは、全力を尽くした。ゴール・ライン直前で、ロドリゴ選手のスリップ・ストリームを使って前にでることができた。2位になれてとてもうれしい」

3位 G・ロドリゴ選手(KTM)
「いいレースができたと思う。レースでは、終盤に入ってトップ集団に加わって行った。バスティアニーニ選手が最後は前にでることはわかっていた。彼についていけば、後ろを抑えられると思っていたんだけど。最後は、少し喜ぶのが早かったかな。スロットルを開けるのが少し遅かったのかもしれない。ゴール直前でベゼッキ選手に抜かれてしまった。でも、表彰台で終われたからよかった」

5位 鈴木竜生選手(HONDA)
「僕とマルティン選手はリア・タイヤにミディアムを選択していて、序盤からペースを上げてそのまま逃げる作戦だった。もし、マルティン選手が転ばなければ、2人で逃げられたと思う。彼が転んで単独になってからは、後ろのグループに差を縮められて追いつかれてしまった。今日は転倒者が多く、最後は5台になったが、終盤はペースを上げられなかった。でも、今日はトップ・グループで戦えたので、いい経験ができた。今度こそ表彰台に立ちたいです」

6位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「スタートはよかったが、2周目のストレートで右目にゴミが入ってしまい、視界が悪くなってどんどんポジションを落としてしまった。その次の周のストレートで目をつぶって目をぐりぐりしたらなんとか取れたが、4周目には27番手までポジションを落とした。そこからがんばって追い上げて6位でフィニッシュできた。今日は序盤にペースを上げられず、前の2台に離された。次のレースでは、序盤からペースを上げていけるようにしたい。いろいろハプニングがあったが、完走できてよかった」

リタイア 佐々木歩夢選手(HONDA)
「今週は調子がよかっただけに、とても残念でした。今日は絶対にトップ・グループについていこうと思い、タイヤはミディアムを選択した。このサーキットは右コーナーが多いので、右コーナーはペースを抑え、左コーナーでタイムを稼ごうという作戦だった。それ自体は悪くなかったのですが、振り返れば、今日はハード・コンパウンドが正解だったのかなと思う。今日の経験をこれからのレースに活かしたい」

リタイア 真崎一輝選手(KTM)
「転倒で終わってしまったことは残念だった。でも、序盤はハードに攻めて、何台か抜いた。トップ集団に加わったことはいい経験になった。前のグループに追いつこうとして、転倒してしまった。多くの転倒があったから、いい結果をつかむチャンスだったので、とても残念です。転倒しないで、ポイントを稼げるようにがんばります」

Photo Gallery


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 E.Bastianini Leopard Racing HONDA '38.36.883 Dunlop ユーザー
2 M.Bezzecchi Redox PruestelGP KTM '38.37.050 Dunlop ユーザー
3 G.Rodrigo RBA BOE Skull Rieder KTM '38.37.053 Dunlop ユーザー
5 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '38.37.522 Dunlop ユーザー
6 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '38.43.684 Dunlop ユーザー
リタイア 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '28.52.793 -6 laps Dunlop ユーザー
リタイア 真崎一輝 RBA BOE Skull Rider KTM '7.26.918 -17 laps Dunlop ユーザー