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Moto2

バグナイア選手がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目

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バグナイア選手がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目
<レポート>
第8戦は、1949年の第1回大会から行われている唯一のサーキット、オランダ、アッセン・ラウンド。コースはハイ・スピードでテクニカルなレイアウトとなっている。
ダンロップは、フロントにミディアム2、リアにソフト2R1、ハードH3を用意した。

ドライ・コンディションで行われた予選では、首位のF・バグナイア選手(KALEX)が今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「ハードなタイヤを選んだらいいペースで走れた。明日は、難しいレースになると思う。フロント・ローに並ぶチーム・メイトのマリーニ選手と一緒にがんばります」とバグナイア選手。
M・シュロッター選手(KALEX)が2位、L・マリーニ選手(KALEX)が初のフロント・ロー3位をゲットした。
また、1点差のランキング2位につけるM・オリヴィエーラ選手(KTM)は17位となる。
長島哲太選手(KALEX)は初日の転倒で左手薬指を負傷。今回は欠場となった。

決勝当日も、晴天に恵まれた。
レースがスタートすると、バグナイア選手がホール・ショット。後ろからシュロッター選手、マリーニ選手、A・マルケス選手(KALEX)、J・ミル選手(KALEX)などが続く。
バグナイア選手はそのまま引き離しにかかる。コンマ5秒後方からシュロッター選手、ミル選手、マルケス選手が続き、さらにL・バルダッサリ選手(KALEX)も加わり4台が2位争いを展開していく。
レース中盤、トップのバグナイア選手は約2秒のリードを築く。2位争いグループではバルダッサリ選手が先行していく。
終盤に入ると、バグナイア選手は2秒半のリードをとり、トップを快走。2位以下は、バルダッサリ選手、マルケス選手、シュロッター選手が続く。F・クアタラーロ選手(SPEED UP)がこのグループに接近し、着実に順位を上げていく。

21周目、2位のバルダッサリ選手はマシン・トラブルでピットイン。これでクアタラーロ選手が2位に上がり、3位はマルケス選手となる。
バグナイア選手は、そのままトップを守り切り、ポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を決めた。
クアタラーロ選手が2位、マルケス選手が3位を獲得して、ふたりとも2戦連続の表彰台となった。
また、オリヴィエーラ選手は6位。この結果、ポイント・テーブルでは、首位のバグナイア選手と2位オリヴィエーラ選手の差は16点に広がった。

コメント


優勝 F・バグナイア選手(KALEX)
「このサーキットはとても好きです。自分のスタイルに合うので、そのアドバンテージを利用して、オリヴィエーラ選手とのポイント差を広げることができた。アッセンで優勝することは常に特別なこと。予選では大きく一歩前進できました。今日のレースは、とても長かった。風があり、高速コーナーのコントロールが大変だったが、目標は集団から逃げきってひとりでプッシュすることだった」

2位 F・クアタラーロ選手(SPEED UP)
「フランスGP以後、バイクのセット・アップで大きく前進した。よくなるヒントを見つけ、ライディング・スタイルも大きく変えた。この2戦の好結果は、そのおかげです。今日はレース序盤に苦戦したが、パシーニ選手とビンダー選手を抜いてからは、トップ・グループに追いつくことができた。ペースが上がったのは、あるコーナーで、他のライダーたちと違うギアで走っていることに気づいたから。それ以降はペースを上げることができた」

3位 A・マルケス選手(KALEX)
「今週末は2台のマシンを壊してしまった。プラクティスでも予選でも苦戦したので、こうしてアッセンで表彰台に立てるとは思っていなかった。レースは長くハードで、強い風があったにも関わらずいいリズムがあった。でもいくつかミスもして、タイムを少しロスした。レース・ウイークを通してミスがあったことが反省点ですね」

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Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 F.Bagnaia SKY Racing Team VR46 KALEX '39.30.436
2 F.Quartararo Lightech- Speed Up Racing SPEED UP '39.32.184
3 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.32.615

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Moto3

マルティン選手が今季4勝目、首位に浮上する

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Moto3クラスには、フロントにソフトS、ミディアムM、リアにミディアムM1、ハードH3を供給した。
予選では、J・マルティン選手(HONDA)が今季5度目のポール・ポジションをゲット。
「昨日の転倒で痛めた足をケアしてくれたクリニカ・モバイルの先生にお礼を言いたい。足は毎周よくなっていった。チームと一緒に仕事をし、マシンのセット・アップもよかった。今日はかなり周回し、明日に向けてすばらしい走りができた」とマルティン選手。

続いて、前戦のウィナー、E・バスティアニーニ選手(HONDA)が2位、N・ブレガ選手(KTM)が3位。首位のM・ベゼッキ選手(KTM)は8位3列目となる。
また、佐々木歩夢選手(HONDA)は16位、鳥羽海渡選手(HONDA)21位、鈴木竜生選手(HONDA)は22位、ワイルドカードで出場した小椋藍選手(HONDA)は27位。真崎一輝選手(KTM)は予選で転倒してしまい28位に沈んだ。

決勝がスタートすると、マルティン選手が好ダッシュ。後ろからバスティアニーニ選手、ベゼッキ選手、A・カネット選手(HONDA)選手などが続く。
トップのマルティン選手がそのまま逃げ切りを図る。2位以下はベゼッキ選手、バスティアニーニ選手、カネット選手、J・マクフィー選手(KTM)が続き、この4台が2位争いとなる。
5周目ころには、2位争いのグループがトップに追いつき、トップ集団は5台に。6周目になるとカネット選手がトップに躍り出る。
中盤になると、ベゼッキ選手、マルティン選手、マクフィー選手が次々にトップを入れ替え、バスティアニーニ選手、カネット選手も僅差で続く激しいバトルが展開される。
レース終盤に入っても5台は密着したまま。目まぐるしく順位を変えていく。
残り3周というところでマルティン選手がトップに立ちスパートをかけていく。マクフィー選手はクラッシュし、カネット選手、バスティアニーニ選手、ベゼッキ選手が2位争いになる。
マルティン選手は、そのまま後続を寄せ付けず、トップでフィニッシュ。今季4勝目を決める。
2位争いは、カネット選手、バスティアニーニ選手、ベゼッキ選手が争っていたが、ラスト・ラップにベゼッキ選手が転倒。カネット選手がバスティアニーニ選手に競り勝ち2位を奪った。
この結果、ポイント・テーブルでは、マルティン選手がトップに上がり、ベゼッキ選手は2点差の2位に後退した。
また、鈴木選手は13位、鳥羽選手16位、佐々木選手19位、真崎選手20位、小椋選手23位となった。

コメント


優勝 J・マルティン選手(HONDA)
「今日は予定通りのレースができた。小さなトップ・グループになることを期待し、勝負するタイミングを落ち着いて待った。しかし、フロント・ブレーキに問題があって、ハード・ブレーキングのポイントでは、オーバーテイクできなかった。残り4周になっても、だれもレースをコントロールしようとしなかった。マクフィー選手が後ろで苦戦しているのが分かったので、プッシュすることにした。ベゼッキ選手は本当に気の毒でした。僕が転倒したときも、だれも喜ばないでほしいと思う。ポイント・リーダーとして夏休みに入りたいので、ザクセンリンクでもがんばります」

2位 A・カネット選手(HONDA)
「レースを楽しむことができた。前に出たいと思ったときに前に出ることができた。優勝争いはできなかったけど、2位争いには勝てました。8戦を終えて総合5位だけど、トップと24点差です。今年はまだ優勝がないので、今の目標は、とにかく優勝することです」

3位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「マルティン選手がすぐにプッシュしてペースを上げていったので、とても難しいレースになった。でもその後ろでアタックを続け、結果的に後ろと差をつけられた。厳しい戦いでした。終盤は集団に長く留まりすぎて、マルティン選手がその間に逃げてしまった。でも表彰台を獲得できたことは総合順位においてもよかった。トップと21ポイントしか離れていないので、今後もがんばります」

13位 鈴木竜生選手(HONDA)
「予選があまりよくなかったので、スタート直後の1コーナーでポジションを上げようとした。しかし、他のライダーと接触してほぼ最後尾までポジションを落としてしまった。それがなければもう少しいいポジションでフィニッシュできたと思う。レース・ウイークを通して単独で走ってのペースが悪くなかったので、なんとかセカンド・グループまで追い上げることができた。今回も予選グリッドの重要性を痛感した。もう少しいいグリッドだったら、トップ・グループで戦えたと思う。次のドイツは左回りのコースで得意なので、今度こそ表彰台に立ちたいです」

16位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「最終ラップの1コーナーで鈴木選手とアレナス選手に抜かれてしまったが、最終セクションのシケインで2人を抜き返そうと考えていた。その通りの走りができたのですが、最終シケインのブレーキングでアレナス選手と接触して抜き返すことができなかった。今日は朝のウォーム・アップでとてもいい感じになり、序盤からペースもよくて、どんどんポジションを上げていくことができた。ほぼ最後尾からのスタートだったが、ポイント圏内まで行けた。ポイントは獲得できなかったが、次のドイツGPでは、今の走りをしっかり結果につなげたい」

19位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「今日はスタートでがんばり、1周目に8台くらい抜いたが、そこから先にはなかなか上がっていけず、そのグループで走ることになった。次のドイツは好きなサーキットなので今回の分も挽回したいです」

20位 真崎一輝選手(KTM)
「ウォーム・アップでマシンに問題があって、フレームを変えた。レースのときは問題なかったが、風が強くて大変だった。レースでは前のライダーについて、前方の集団に追いつこうとしていた。でも、転びそうになって遅れてしまった。そこからまた追い上げのレースになった。今回は、予選で転倒してマシンにダメージを与えてしまったことがかなり影響した。次はミスなく走って、いい結果を残したいです」

23位 小椋藍(HONDA)
「スタートは悪くなかったが、絶対スピードが足りず、後ろのグループで戦うことになった。コースは少しずつ攻略できたと思う。予選よりもいいタイムで走ることができた。目標はワイルド・カードで出場したスペインGPの15位以上だったが、全然届かなかった。何が足りなかったのか、しっかり考えたい。次のドイツGPにも出場することが決まっているので、結果を残したいです」

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順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J.Martin Del Conca Gresini Racing Moto3 HONDA '37.56.485 Dunlop ユーザー
2 A.Canet Estrella Gaicia 0,0 HONDA '37.57.150 Dunlop ユーザー
3 E.Bastianini Leopard Racing HONDA '37.57.203 Dunlop ユーザー
13 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '38.19.768 Dunlop ユーザー
16 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '38.20.335 Dunlop ユーザー
19 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '38.23.582 Dunlop ユーザー
20 真崎一輝 RBA BOE Skull Rider KTM '38.23.681 Dunlop ユーザー
23 小椋藍 Asia Talent Team HONDA '38.24.129 Dunlop ユーザー