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Moto2
ビンダー選手が3連勝で今季5勝目。ランキング2位を獲得する

2019シーズンの最終戦、バレンシアを迎えた。
気温16度という肌寒い中で行われた予選では、J・ナバーロ選手(SPEED UP)が、今季4度目のポール・ポジションを獲得した。
「周回するごとにフィーリングがどんどんよくなった。今日は完ぺきなラップができるように一生懸命集中して走った。ベスト・タイムはセッションの終盤に出すことができた」とナバーロ選手。
J・マルティン選手(KTM)が2位、S・マンツィ(MV Agusta)が3番手となる。
また、チャンピオンのA・マルケス選手(KALEX)は15位となる。
長島哲太選手(KALEX)は21位となった。
「コース上が混んでいてうまくクリア・ラップが取れず、いいタイムを出せなかった。でも、ペースは悪くないので、明日は序盤から追い上げたいです」と長島選手は語った。
Moto3決勝で赤旗が出たために、Moto2クラスは25周から16周に短縮された。
決勝レースのスタートが切られると、マルティン選手が好ダッシュ。後ろからT・ルティ選手(KALEX)、ナバーロ選手、B・ビンダー選手(KTM)などが続く。
オープニング・ラップにルティ選手が先頭に上がり、ビンダー選手、ナバーロ選手が続き、3台がトップ・グループを形成。マルティン選手は4番手に後退する。
中盤になるとルティ選手、ビンダー選手、ナバーロ選手にマンツィ選手が加わり4台がトップ争いを展開していく。
終盤に入ってもルティ選手とビンダー選手が激しいトップ争いを演じ、すぐ後ろからナバーロ選手、マンツィ選手が追従する展開が続く。
残り2周、ビンダー選手は先頭に浮上。そのままラスト・スパートをかけると3連勝で今季5勝目を達成。ルティ選手が2位となる。
この結果、ビンダー選手がランキング2位となった。
また、3位争いはナバーロ選手がマンツィ選手を抑えて先にチェッカーを受けた。
一方、前戦でタイトルを獲得したマルケス選手は転倒している。
長島選手は21位でゴール、ランキング14位でシーズンを終えた。
コメント
優勝 B・ビンダー選手(KTM)
「シーズン序盤は簡単ではなかったが、一生懸命取り組んだ。タイトル獲得まであと3ポイントだった。すばらしい結果です。今回はレース・ウイークを通してスリップ・ストリームも使わず単独で走行してきた。今日は他のライダーを追い越すのが少し大変でした。集中力を維持して、全力を尽くした。そして最後に勝つことができました。Moto2クラス最後のレースを優勝で締めくくることができてうれしいです」
2位 T・ルティ選手(KALEX)
「ランキング2位を獲得できず残念だけど、再びレースで優勝争いができたのでとてもうれしい。ビンダー選手はすばらしいレースをした。彼はとても強かったです。僕はレース序盤から力強い走りができたが、中盤以降は風が強くなり、そのあと小さなミスをしてしまった。彼は終盤全くミスをしなかった。優勝できなかったが、今日の結果にはとても満足している。シーズン中盤戦は苦労したが、終盤戦は再び自信を取り戻しました」
3位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「今大会が100回目のグランプリでした。そのレースで、予選ではポール・ポジションを獲得し決勝で3位になり表彰台に立つことができた。今日はスタートしてからフロントのフィーリングがどんどん変わっていくという難しいレースだった。いくつかのコーナーでは、前の2人との差を縮めることができた。終盤はマンツィ選手と戦わなければならず厳しいレースでしたが、今季8回目の表彰台を獲得できたことに満足しています」
21位 長島哲太選手(KALEX)
「金曜日はバイクのフィーリングはよかったが、土曜日に感触が変わってしまった。それでいいグリッドをとれなかった。その上、レース距離が少し短くなったので、追い上げるのは難しかった。とても残念です。今シーズン、チームがすごくがんばってくれて、とても感謝しています」
Moto2Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
優勝 | B.Binder | Red Bull KTM Ajo | KTM | '25.30.766 | ![]() |
2位 | T.Luthi | Dynavolt Intact GP | KALEX | '25.31.501 | ![]() |
3位 | J.Navarro | (MB Conveyors Speed Up | SPEED UP | '25.31.811 | ![]() |
21位 | 長島哲太 | ONEXOX TKKR SAG Team | KALEX | '25.51.064 | ![]() |