Moto3

カネット選手が2勝目を挙げて、首位に浮上

ウェット・コンディションの予選では、T・アルボリーノ選手(HONDA)が今季2度目のポール・ポジションをゲット。
「コンディションが難しかったが、最後にすばらしいタイムを出すことができた。Moto3クラスでは前のグリッドからスタートすることは大事。明日はベストを尽くします」とアルボリーノ選手。
J・マクフィー選手(HONDA)2位、N・アントネッリ選手(HONDA)3位と続く。
鈴木竜生選手(HONDA)は4位。
首位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)は17位に低迷する。
また、小椋藍選手(HONDA)9位、鳥羽海渡選手(HONDA)12位、國井勇輝23位、佐々木歩夢選手(HONDA)24位、真崎一輝選手(KTM)25位となった。

決勝がスタートすると、アルボリーノ選手がホール・ショット。後ろからR・フェルナンデス選手(KTM)、鈴木選手、R・フェナーティ選手(HONDA)などが続く。一方、國井選手は、スタートでエンジン・ストールしたマシンにぶつかってしまい転倒リタイア。鈴木選手は2周目にハイサイドにより、転倒リタイアとなる。
中盤に向けて、アルボリーノ選手、フェナーティ選手、A・ロペス選手(HONDA)、ファルナンデス選手、A・カネット選手(KTM)などが僅差で続き、目まぐるしく順位を替えていく。
ダラ・ポルタ選手は徐々に追い上げると上位陣に加わわり、9周目にトップに浮上。アルボリーノ選手、フェナーティ選手、カネット選手が僅差で後ろから続く。
後半に入ると、カネット選手、アルボリーノ選手、J・マシア選手(KTM)、ダラ・ポルタ選手を中心にトップ争いは展開されていく。
ダラ・ポルタ選手がトップのままラスト・ラップに突入するが、カネット選手がダラ・ポルタ選手を抜き去り、引き離しにかかる。
ダラ・ポルタ選手、アルボリーノ選手は追いかけるが、カネット選手がそのままトップでチェッカー。ダラ・ポルタ選手は2位。
この結果、カネット選手が3点差でポイント・リーダーに上がった。
また、小椋選手は6位、佐々木選手11位。
真崎選手はリタイアに終わった。

コメント

優勝 カネット選手(KTM)
「タフなレースだった。トップ・スピードが少し足りないから、次のオーストリアも苦戦するかもしれない。ラスト・ラップでは、ダラ・ポルタ選手を抜いて、プッシュしていった。最高の優勝だね」

2位 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「序盤は混戦だったが、そのあとは自分のリズムで走行できるようになった。自分のリズムをキープしたかったのですが、残り2周となった最終コーナーにミスしてしまい、カネット選手をパスすることができなかった。でもチャンピオンシップはまだまだ長いから、この調子でがんばります」

3位 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「いいレースができたと思う。最後は前の2人についていくことができなかったけど、この結果はうれしいです。シーズン最後まで、安定した結果を残したいです」

6位 小椋藍選手(HONDA)
「うまくスタートを決めることができた。序盤5番手前後のポジションで走行していたとき、鈴木選手が転倒し、それに巻き込まれないように避けて、大きく順位を落としてしまった。そのあとはタフなレースになったが、最後のラップまで集中していった。あの転倒の影響がなければ、もっとレースを容易に進められたのではないかと思う」

11位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「今日はトップ集団で戦うことができたが、終盤、ペースを上げられずグループから遅れてしまった。レース内容はちょっと残念だけど、予選24番手から11位まで上がれたことはよかったと思う。今大会は思うようにセット・アップが進まず、特にウエット・コンディションでは全く自分の走りができない状態で24番グリッドになった。次のオーストリア戦では、しっかりセット・アップを決めたいです」

リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)
「また転倒リタイアしてしまって、言葉もありません。レース中は、上位集団の中で状況を把握しつつ、落ち着いて走ることを心がけた。しかし、残り5周でミスを犯し転倒してしまった。今は気持ちを切り替え、来週のオーストリアに臨みます」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「スタートはよかったが、ペースのよくないライダーを前に出してしまったのが失敗の始まりだった。序盤からアルボリーノ選手とフェナーティ選手がペースを上げてレースを引っ張り始めたので、なんとかついていこうと思い、ちょっとアグレッシブな走りをしてしまった。最終コーナーでラインを外し、ハイサイドで転んでしまった。ちょっと焦ってしまったことが原因でした。残念です」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Canet Sterilgarda Max Racing Team KTM '39.11.879 Dunlop ユーザー
2位 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '39.12.038 Dunlop ユーザー
3位 T.Arbolino VNE Snipers HONDA '39.12.096 Dunlop ユーザー
6位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '39.12.409 Dunlop ユーザー
11位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '39.15.742 Dunlop ユーザー
リタイア 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '34.55.403 -2 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '28.20.20 -5 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '2.15.180 -17 laps Dunlop ユーザー
リタイア 國井勇輝 Asia Talent Team HONDA
Dunlop ユーザー

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Moto2

首位のマルケス選手が独走で今季5勝目を達成

  • 天気:晴れ
  • 気温:23度
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約1か月のインターバルを経て、第10戦チェコを迎えた。初日は晴天だったが、予選の行われた土曜日は雨となった。
ウェット・コンディションの中、首位につけるA・マルケス選手(KALEX)がドイツ・ラウンドに続いて今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「ポール・ポジションを獲得できてとてもうれしいけど、重要なのは明日の決勝です。昨日はドライ・コンディションと、今日のFP3のウエット・コンディションでは、とてもいいペースで走れた。明日がドライになることを願っています」

続いて、S・ロウズ選手(KALEX)2位、L・バルダッサリ選手(KALEX)3位に入る。
また、長島哲太選手(KALEX)はドライでは上位につけていたが、ウェット・コンディションでタイムを伸ばせず17位となった。
「今シーズン、ウェット・コンディションでうまく走れていない。その理由をみつけたい。でも、明日はドライになりそうなので、いいレースができると思う」と長島選手は語った。

決勝当日は晴天に恵まれた。
決勝レースが始まると、ロウズ選手が好スタート。マルケス選手、バルダッサリ選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(SPEED UP)などが続く。
オープニング・ラップにマルケス選手がトップに立ち、レースをリード。ディ・ジャンナントニオ選手が2番手、M・シュロッター選手(KALEX)、L・マリーニ選手(KALEX)、N・ブレガ選手(KALEX)が3位を展開。ロウズ選手は後退し、9周目に転倒してしまう。
一方、ランキング2位につけるルティ選手も4周目に転倒リタイアとなった。
レース中盤、マルケス選手が2秒近い差をつけてトップをキープ。
ディ・ジャンナントニオ選手は単独2位。マリーニ選手、シュロッター選手、ブレガ選手に、J・ナバーロ選手(SPEED UP)、E・バスティアニーニ選手(KALEX)が追いつき、3位争いを展開していく。
終盤に入っても、マルケス選手がトップを快走。そのまま2連勝で今季5勝目を達成。ディ・ジャンナントニオ選手が2位。
3位争いは混戦となるが、終盤に向けてバスティアニーニ選手が順位を上げていき、最終ラップでナバーロ選手を抜き去ると表彰台をつかんだ。
長島選手は6列目から追い上げて9位でフィニッシュした。

コメント

優勝 A・マルケス選手(KALEX)
「完璧なレースだった。序盤からプッシュしてレースをコントロールすることができた。このような形で夏休み明けのレースを戦えてよかった。今日はとてもいい日になった。しかしチャンピオンシップはまだまだ続くので、これからもがんばっていきます」

2位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(SPEED UP)
「表彰台を獲得できて、とにかく最高の気分です。シーズンが始まってから一生懸命、Moto2マシンの攻略に取り組んできた。チームもいろいろ僕に教えてくれた。スタートから100%プッシュして、リスクも負いながら走った」

3位 E・バスティアニーニ選手(KALEX)
「今日はこんな結果を期待してなかった。いいスタートを切ることができたが、トップ・グループとのギャップを縮めるために一生懸命プッシュした。特に残り3周は限界までプッシュして、最終ラップでナバーロ選手を抜くことができた。一生懸命がんばってくれたチームに感謝しています」

9位 長島哲太選手(KALEX)
「予選の結果がよかったらもう少しいい結果がでたと思う。でも、追い上げることはできたのでよかった。サマー・ブレークの後、フィーリングはとてもいいので、次戦もがんばります」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '38.49.768 Dunlop ユーザー
2位 F.Di Giannantonio Beta Tools Speed Up SPEED UP '38.52.786 Dunlop ユーザー
3位 E.BASTIANINI Italtrans Racing Team KALEX '38.53.926 Dunlop ユーザー
9位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 39'02.664 Dunlop ユーザー