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Moto2

マルケス選手がクラッシュ。フェルナンデス選手が今季2勝目を決める

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第12戦はイギリス戦。高速コースとして知られるシルバーストーンで行われた。
ドライ・コンディションで行われた予選では、目下首位につけるA・マルケス選手(KALEX)が今季3回目のポール・ポジションを獲得。
「今日はFP3でいいペースをつかみ、その走りをQ2でもできた。今大会もタイム差がなく接戦となることは間違いないので、明日の決勝はトップ3を目標に戦います。激しいバトルになると思うので、最後までしっかり走り切りたいです」とマルケス選手。
2番手はJ・ナバーロ選手(SPEED UP)、3番手A・フェルナンデス選手(KALEX)と続く。
長島哲太選手(KALEX)は7番手につける。
「完璧とはいえないけれど、予選結果は悪くないと思う。決勝に向けて、もう少し調整したい。レースでは、いつもように全力を尽くします」と長島選手。
けがしたライダーの代役として参戦した名越哲平選手(KALEX)は29位につけた。

決勝当日も晴天に恵まれた。
マルケス選手の好ダッシュでレースはスタート。後ろからナバーロ選手、X・ヴィアージ選手(KALEX)、R・ガードナー選手(KALEX)、B・ビンダー選手(KTM)などが続く。
序盤、マルケス選手とナバーロ選手がトップ争いを展開。ガードナー選手、ビンダー選手、フェルナンデス選手が3位を争う。
ところが、6周目にトップのマルケス選手がクラッシュ・ダウン。ナバーロ選手が単独トップとなる。
後方では、ビンダー選手、フェルナンデス選手、ガードナー選手に長島選手も追いつき、この4台が2位争いを展開していく。
レース中盤、トップのナバーロ選手にビンダー選手、フェルナンデス選手が接近していく。ガードナー選手と長島選手は4位争いとなる。
12周目にビンダー選手がトップに浮上。ナバーロ選手、フェルナンデス選手も僅差で続く。
レース終盤になると、3台が激戦を展開。さらに、ガードナー選手も追いつき、激しいトップ争いとなる。
ラスト・ラップ、フェルナンデス選手とナバーロ選手は最後まで接戦を演じるが、フェルナンデス選手が逃げ切り、今季2勝目をゲット。ナバーロ選手は2位。
ガードナー選手とビンダー選手は表彰台をかけた戦いを演じ、ビンダー選手が表彰台3位を死守した。
この結果、首位のマルケス選手に続き、ランキング2位にフェルナンデス選手、T・ルティ選手(KALEX)、ナバーロ選手の3人が35点差の2位に並んでいる。
また、長島選手は5位でゴール。名越選手は28位となった。

コメント

優勝 A・フェルナンデス選手(KALEX)
「今日は信じられないレースだった。最終ラップはナバーロ選手とのし烈なバトルになり、最後までプッシュした。これでMoto2での2回目の優勝で、本当にうれしいです。今日の優勝は金曜日に誕生日を迎えた父に捧げたいです」

2位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「今日は勝てると思っていたので、少しがっかりしました。今大会はウイークを通して完ぺきだったし、最終的に2位になれてよかったと思う。今日は気温も路面温度も上がり、昨日までとはコンディションが変わり、ブレーキングから立ち上がりまでマシンが大きくスライドしていた。今日はいいスタートが切れて、前を走るマルケス選手をプッシュした。彼が転んだ後は、本当にし烈な戦いだった」

3位 B・ビンダー選手(KTM)
「今日のレースは僕の人生の中で最も厳しいレースのひとつだった。スタートから最後の最後までバトルが続いた。残り7、8周で表彰台争いが厳しくなり、3位でフィニッシュできてとてもうれしい。フリー走行では苦戦していたが、レース・ウイークを通してチームはすばらしい仕事をしてくれた。ここ5大会で4回表彰台に上がっている。レース終盤まで同じレベルの走りをキープできている。残りのレースもプッシュしていきます」

5位 長島哲太選手(KALEX)
「結果は悪くないと思うが、チームががんばってくれたおかげだと思う。ただ、表彰台に上がりたかったです。もう少しだったので、残念でした。次のミサノでもいいレースしたいです」

28位 名越哲平選手(KALEX)
「長くてタフなレースでしたが、序盤は前のライダーを追いかけ、彼らの走りを学ぶことができた。ラップ・タイムもよかったが、10周を過ぎたころからペースをキープするのが難しくなった。前戦オーストリアと今回のイギリスはプラタマ選手の代役として出場したが、どちらも初めてのサーキットで苦戦しましたが、たくさんのことを学ぶことができました」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Fernandez FLEXBOX HP 40 KALEX '37.41.833 Dunlop ユーザー
2位 J.Navarro Beta Tools Speed Up SPEED UP '37.42.322 Dunlop ユーザー
3位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '37.42.404 Dunlop ユーザー
5位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 37'45.109 Dunlop ユーザー

Moto3

ラミレス選手が今季2勝目を決める

予選では、T・アルボリーノ選手(HONDA)が今季3度目のポール・ポジション。
「明日の決勝はタイヤの選択がとても重要になるので、天候をしっかり見て準備をしたい。明日は、それほど大きな集団にはならないと思う。何人かのライダーが逃げる展開になると思うので、しっかりついていきたい」とアルボリーノ選手。
首位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)は2番手、R・フェルナンデス(KTM)が3番手に並ぶ。
1点差でランキング2位のA・カネット選手(HONDA)は12位。
佐々木歩夢選手(HONDA)は4位につけた。
「Q2は落ち着いて走ることができた。早くにアタックしたことがよかったです。明日は表彰台を目指してがんばります」と佐々木選手。
小椋藍選手(HONDA)8位、鈴木竜生選手(HONDA)11位、鳥羽海渡選手(HONDA)18位、真崎一輝選手(KTM)26位につける。

決勝がスタートすると、アルボリーノ選手が好ダッシュを決めて、ダラ・ポルタ選手、J・マクフィー選手(HONDA)、佐々木選手、小椋選手などが続く。
オープニング・ラップにダラ・ポルタ選手がトップに浮上。後ろからアルボリーノ選手、マクフィー選手、小椋選手、N・アントネッリ選手(HONDA)、佐々木選手など6台が僅差で続く。
レース中盤になっても混戦は続き、アルボリーノ選手、マクフィー選手、ダラ・ポルタ選手を中心にトップ争いを展開。佐々木選手、小椋選手も加わっていく。
レース終盤、戦いはさらに激化。M・ラミレス選手(HONDA)、鈴木選手も加わり、ドッグ・ファイトが繰り広げられる。
ラスト・ラップは、ダラ・ポルタ選手、ラミレス選手、アルボリーノ選手のオーダーで突入。
すぐさまラミレス選手がトップに浮上。ダラ・ポルタ選手はアルボリーノ選手にも抜かれてしまう。ラミレス選手は後続を抑えきると、今季2勝目を達成。
アルボリーノ選手が2位となり、ダラ・ポルタ選手は3位でゴールした。
一方、カネット選手はレース序盤に他車と接触して転倒。再スタートして13位でゴール。この結果、首位のダラ・ポルタ選手とカネット選手は14点差に広がった。
また、鈴木選手は5位、佐々木選手6位。鳥羽選手は20位、真崎選手は26位となった。

コメント

優勝 M・ラミレス選手(HONDA)
「これで2勝目を挙げることができた。来年、Moto2クラスを走る契約にサインしたばかりなので本当にうれしい。今日は厳しいレースだった。攻めなくてはいけないし守りも必要でした。最後はいいタイミングで前に出ることができた。次のレースも楽しみです」

2位 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「今日の仕事に満足している。3レース連続で表彰台を獲得でき、次のホーム・レースをいい状態で迎えることができる。目標は毎回違いますが、ひとつずつ目標を達成していきたいです」

3位 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「今日は優勝できなかったが、いいレースができた。最終ラップまでリズムよく乗ることができた。今日はこんな走りができるとは思っていなかったので、本当によかったです。最終ラップの7コーナーと8コーナーでワイドになり、そのときにフェルナンデス選手とアルボリーノ選手に抜かれましたが、今日は大きなミスもなく表彰台に立てた。チャンピオンシップを考えればすばらしいレースでした」

5位 鈴木竜生選手(HONDA)
「予選の順位がよくなかったことがレースに影響した。もっと前からスタートしていれば、もう少し楽なレースができたと思う。しかし、2戦連続で転倒しているので、今回はしっかり表彰台争いができてうれしい。表彰台には立てなかったが、次につながるレースになった。次のミサノはチームのホーム・レースなので、チームに喜んでもらえるようなレースにしたいです」

6位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「レース後半にグループの前に出ていこうとしたのですが、シケインのブレーキングで抜かれ厳しいレースになった。今回はトップ・グループで最後まで戦えたので、よかったと思う。今年は全体的にブレーキングの安定性が完ぺきではなく、今回はそれが終盤のバトルに影響した。次のミサノも好きなサーキットなので表彰台を目指してがんばりたい」

10位 小椋藍選手(HONDA)
「ゴールする4周前までは、とてもいい走りができた。トップ集団の中でフィーリングもよく、トップを走ったときも気持ちよく乗れた。しかし、終盤はレースをコントロールするのが難しくなり順位を落としてしまった。次戦はミサノです。レッドブル・ルーキーズ・カップでは優勝もしているサーキットなので楽しみです。レースまでの2週間、チームと一緒にしっかりとトレーニングを積み、しっかり戦えるよう準備をしてきます」

18位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「今日の結果に、がっかりしている。レースをうまく走ることができなかったということだけでなく、レース・ウイークを通じていろいろ課題を抱えるレースになった。次のミサノまでの2週間、しっかりとトレーニングを積み、準備をしたいです。ミサノでは表彰台を獲得できるようにがんばります」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 M.Ramirez Leopard Racing HONDA '37.50.443 Dunlop ユーザー
2位 T.Arbolino VNE Snipers HONDA '37.50.683 Dunlop ユーザー
3位 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '37.50.817 Dunlop ユーザー
5位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '37.50.938 Dunlop ユーザー
6位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '37.51.259 Dunlop ユーザー
10位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '37.51.743 Dunlop ユーザー
20位 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '38.04.377 Dunlop ユーザー
26位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '38.21.149 Dunlop ユーザー