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Moto3

カネット選手が独走優勝。小椋選手が初の表彰台2位を獲得

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予選では、ランキング2位につけるA・カネット選手(KTM)がポール・ポジションを獲得。
小椋藍選手(HONDA)が2位につける。
「PPを獲得できなかったのは残念でした。明日の朝のウォーム・アップでマシンのセッティングを確認し、レースに挑みます」と小椋選手。ルーキーズ・カップで活躍中のC・タタイ選手(KTM)がワイルド・カードで参加して3位につける。
首位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)は12位番手。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は8位、佐々木歩夢選手(HONDA)は10位、真崎一輝選手(KTM)は28位。鳥羽海渡選手(HONDA)は、前回の転倒で肩を負傷したため欠場した。

決勝レースがスタートすると、カネット選手がホール・ショット。小椋選手、A・ロペス選手(HONDA)などが続く。
カネット選手がレースをリード。中盤に向けて、後続を引き離しにかかる。
2位以下は、小椋選手、ロペス選手、T・アルボリーノ選手(HONDA)、J・マクフィー選手(HONDA)などが追いかけていく。鈴木選手も徐々に順位を上げ、2位争いに加わっていく。
レース中盤、トップのカネット選手は3秒近いリードを奪い独走態勢。2位以下は、小椋選手、ロペス選手、アルボリーノ選手、マクフィー選手、鈴木選手、D・フォッジア選手(KTM)などが僅差で続く。

レース終盤に入るとトップのカネット選手は5秒近いアドバンテージを築く。
2位争いは、小椋選手、鈴木選手、フォッジア選手、ロペス選手を中心に展開される。
カネット選手は圧倒的な速さを披露して、今季3勝目を獲得。
2位争いは最後まで大混戦。小椋選手は、最終ラップの最終コーナー入口で前に出ると、そのまま2位でチェッカー。初の2位表彰台をつかんだ。
3位は、フォッジア選手が入った。
一方、首位のダラ・ポルタ選手は10位でゴールしたが、最後にコースを外れたとして1ポジション・ダウン。11位となった。
この結果、首位のダラ・ポルタ選手と2位カネット選手の差は、僅か2点となった。
また、鈴木選手は終盤遅れてしまい6位。佐々木選手は13位、真崎選手は25位となった。

コメント

優勝 A・カネット選手(KTM)
「厳しいレースだった。最初からプッシュする作戦だった。僕のマシンは、他のマシンよりストレートで少し遅いので、最初からプッシュして自分のリズムを作り、それがうまくいった」

2位 小椋藍選手(HONDA)
「初めて表彰台に立つことができて、最高の気分です。表彰台に立つことが、ルーキーイヤーの今年のひとつの目標でした。序盤の2、3周は、カネット選手についていこうとしたが、難しかった。その後は、2番手グループの先頭を走った。できるだけグループの前にいようとがんばった。前戦サンマリノでは、最後に他者の転倒に巻き込まれて表彰台を逃したので、その雪辱を果たすことができた。次戦のタイでもこの調子をキープしたい」

3位 D・フォッジア選手(KTM)
「いつもアラゴンでは、いいことがある。今日の表彰台は、ずっとチームとがんばってきたおかげで獲得できたと思う。この調子でシーズン最後まで戦いたい」

6位 鈴木竜生選手(HONDA)
「今日は、ブレーキングのときに車体が安定せず苦労した。セカンド・グループのトップに立ったときにあまりペースがよくなかったので、今日は2番手、3番手争いでがんばろうと戦いを切り換えたが、最後の勝負どころで攻めきれなかった。次のタイはもう少しペースを上げられるようにがんばります」

13位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「いいスタートを切ることができてトップ・グループに加わることができた。しかし、1周目からストレートで問題があり、オーバーテイクに苦戦した。この数戦、いい走りができているが、なかなか結果につながらず、残念です。次戦のタイは、昨年いい走りができたサーキットなので、今度こそという気持ちです。今日の悔しさをぶつけたいです」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Canet Sterilgarda Max Racing Team KTM '38.01.916 Dunlop ユーザー
2位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '38.06.497 Dunlop ユーザー
3位 D.Foggia SKY Racing Team VR46 KTM '38.06.579 Dunlop ユーザー
6位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '38.06.863 Dunlop ユーザー
13位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '38.10.821 Dunlop ユーザー
25位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '38.36.051 Dunlop ユーザー

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Moto2

ビンダー選手が今季2勝目を決める

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ミサノ戦の翌週に開催された第14戦アラゴン。
予選は、ドライ・コンディションで行われた。
首位のA・マルケス選手(KALEX)が今季4度目のポール・ポジションを獲得する。
「予選は最初から調子よくて、いいタイム・アタックができた。明日も全力で走ります」とマルケス選手。
続いて、前戦のウィナー、A・フェルナンデス選手(KALEX)が2位、D・ビンダー選手(KTM)が3位に続く。
長島哲太選手(KALEX)は、17位となる。
「違うセッティングを試しているが、まだ十分ではない。フロントに少し問題を抱えている。でも、いいペースで走れるので、明日はトップ10を目指します」と長島選手は語った。

決勝当日も、晴天に恵まれた。
スタートが切られると、ビンダー選手がホール・ショット。後ろから、L・マリーニ選手(KALEX)、マルケス選手、フェルナンデス選手が続く。
ところが、オープニング・ラップでフェルナンデス選手は転倒してしまう。
序盤は、ビンダー選手を先頭に、マリーニ選手、マルケス選手、J・ナバーロ選手(SPEED UP)、T・ルティ選手(KALEX)の5台がトップ集団を形成する。
レース中盤、トップのビンダー選手は2秒近い差をつける。後方では、マリーニ選手、マルケス選手、ナバーロ選手の3台が2位争いを演じていく。
終盤に入ると、先頭を行くビンダー選手と、2位争いのマルケス選手とナバーロ選手が少しずつ接近。一方、マリーニ選手は遅れ始める。
残り3周になると、ナバーロ選手がマルケス選手を抜いて2位に浮上。トップのビンダー選手と約1秒差に迫る。マルケス選手は単独3位になっていく。
ラスト・ラップになるとトップのビンダー選手とナバーロ選手の差はコンマ5秒にまで詰まる。
トップのビンダー選手はラスト・スパートをかけてナバーロ選手を抑えると、今季2勝目を達成。
ナバーロ選手は2位となる。
マルケス選手は3位でゴール。ランキング2位のフェルナンデス選手がリタイアしたために、その差は38点に広がった。
また、長島選手は7周目に転倒してしまった。

コメント

優勝 B・ビンダー選手(KTM)
「スタートして3周を終えても、後続との差が少なかったので、ミスしないように全力で走った。厳しいレースでした。レース終盤は特に大変だった。優勝できるようなマシンを準備してくれたチームに本当に感謝したい」

2位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「今日はバック・ストレートで、スリップ・ストリームを使っても他のマシンより遅かった。なんとか後半追い上げて、順位を上げることができた。リアのグリップがよくて終盤追い上げていったが、最後ビンダー選手には追いつくことはできなかった」

3位 A・マルケス選手(KALEX)
「序盤から難しい走りとなったが、徐々にリズムをつかんだ。レース中盤はマリーニ選手とバトルになり時間をロスしてしまった。フィーリングはとてもよかったので、ビンダーに追いつこうとがんばった。終盤はナバーロ選手の方がペースがよかったので、今日は3位で満足することにした。チャンピオンシップを38ポイントリードしてここを去ることができることが最も重要なことです」

リタイア 長島哲太選手(KALEX)
「転倒してしまってチームに申し訳ない気持ちです。今日はいいペースで走れたので、少しずつ追い上げていた。マシンの状態もいいので、次のタイ戦が楽しみです」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 B.Binder Red Bull KEM Ajo KTM '39.45.177 Dunlop ユーザー
2位 J.Navarro HDR Heidrun Speed Up SPEED UP '39.45.964 Dunlop ユーザー
3位 A.MARQUEZ EG 0,0 Marc VDS KTM '39.48.053 Dunlop ユーザー
リタイア 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 11'28.807 -15 laps Dunlop ユーザー