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Moto2

マリーニ選手が今季初優勝を果たす

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第15戦はアジアに舞台を移し、タイで行われた。ドライ・コンディションで行われた予選では、首位のA・マルケス選手(KALEX)が今季5度目のポール・ポジションを獲得した。
「FP3はプッシュしすぎて転倒したが、幸いケガはなかった。Q2は3コーナーに濡れたところがあって難しかった。今日はとてもいいラップを刻むことができて、再びポール・ポジションを獲得できてうれしい」とマルケス選手。
長島哲太選手(KALEX)が2位、J・マルティン選手(KALEX)が3番手に続く。
長島選手は「少しの差でポール・ポジションを逃したけど、結果には満足しています。レースに向けていいペースがあります。表彰台を目指します」と語った。
ランキング2位のJ・ナバーロ選手(SPEED UP)は21位と低迷する。

決勝当日、曇り空となったがドライ・コンディションでスタートを迎えた。
レースが始まると、マルケス選手が好ダッシュを決め、後ろから長島選手、予選4位のL・マリーニ選手(KALEX)、マーティン選手などが続く。
まずは、マルケス選手とマリーニ選手がトップ争いを展開。後方で、R・ガードナー選手(KALEX)、I・レクオナ選手(KTM)、B・ビンダー選手(KTM)などが3位争いを展開。長島選手はペースが上がらす7位に後退する。
3周目に先頭に出たマリーニ選手が引き離しにかかる。マルケス選手とレクオナ選手の2位争いに、ビンダー選手も加わっていく。
レース中盤、マリーニ選手は約2秒のリードを奪う。2位争いには、A・フェルナンデス選手(KALEX)も加わり4台の競り合いとなる。
レース終盤になるとトップのマリーニ選手は3秒以上のアドバンテージを築く。
レクオナ選手とビンダー選手が3位争い。マルケス選手とフェルナンデス選手が4位を争っていく。
マリーニ選手がそのままトップを快走して今季初優勝を決める。
2位は最終ラップでレクオナ選手を捕らえたビンダー選手。レクオナ選手は3位となる。
フェルナンデス選手は4位、マルケス選手は5位に終わる。
この結果、ポイント・テーブルではフェルナンデス選手が2位に上がり、首位のマルケス選手との差は40点となった。
また、長島選手は序盤からペースが上がらず、結局15位。辛くもポイント圏内でゴールした。

コメント

優勝 L・マリーニ選手(KALEX)
「いいスタートを切り、安定したペースで走った。すぐに3秒ほど差を作った。僕のキャリアで初めて後方に大差をつけて優勝できたのでとてもうれしい。フィニッシュ・ラインまで集中力をキープするのは大変だった。余計なことは考えず、ミスをしないようにがんばった。いつも少し苦戦するアラゴンで4位を獲得したので、今大会はとても自信があった。気温が高くてもマシンは完ぺきでした」

2位 D・ビンダー選手(KTM)
「12番グリッドからのスタートだったので大変だった。予選でマシンのフィーリングがよくなかったので、レースに向けてどう改善しようかと考えていて、昨夜は長い夜だった。ようやく今朝のウォーム・アップでよくすることができた。レースのときには、今週で一番いいマシンになった」

3位 I・レクオナ選手(KTM)
「前のライダーとの差を縮めるために一生懸命がんばった。ビンダー選手と競り合って抜いたが、最後にミスをしてしまった。彼がアウトから抜いてきたので、さらに小さく回ろうとしたら、危うくハイサイドするところだった。でもこの結果はうれしい。表彰台争いができるマシンになった」

15位 長島哲太選手(KALEX)
「正直いって、決勝で何が起きたのかよくわからない。マシンに振動が起きて、何度も転倒しそうになった。予選では、表彰台に上がれるパフォーマンスがあったからとても残念です。次はホームGPなので、とにかくいい結果を残せるように全力でがんばります」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 L.Marini SKY Racing Team VR46 KALEX '38.40.882 Dunlop ユーザー
2位 B.Binder Red Bull KEM Ajo KTM '38.43.178 Dunlop ユーザー
3位 I.Lecuona American Racing KTM KTM '38.43.426 Dunlop ユーザー
15位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX '38.58.029 Dunlop ユーザー

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Moto3

アレナス選手が今季初優勝。首位のダラ・ポルタ選手が2位に入る

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予選では、C・ヴィエッティ選手(KTM)が初のポール・ポジションを獲得する。
「ポールを取れとは思っていなかった。昨日はセッティングが難しかったが、今日の朝はだいぶ感触がよくなった。最後のセクションをうまく走れたことがタイムにつながった」とヴィエッティ選手。
続いて、M・ラミレス選手(HONDA)、A・アレナス選手(KTM)と続く。
また、首位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)は10番手、2点差でランキング2位のA・カネット選手(KTM)は6番手となる。
鳥羽海渡選手(HONDA)は4位、鈴木竜生選手(HONDA)11位、小椋藍選手(HONDA)は20位、真崎一輝選手(KTM)23位。佐々木歩夢選手(HONDA)は18位についたが、スロー走行のペナルティを受けて28位最後列からのスタートとなった。

決勝レースが始まると、ラミレス選手がホール・ショット。後ろからアレナス選手、A・ロペス選手(HONDA)、T・アルボリーノ選手(HONDA)などが続く。鈴木選手は6位、ダラ・ポルタ選手は8位、カネット選手は11位につける。
レース序盤からトップ集団は大混戦。ラミレス選手、鈴木選手、ダラ・ポルタ選手、アルボリーノ選手がトップを入れ替えていく。カネット選手は5番手前後につける。
ところが、9周目、カネット選手、J・マクフィー選手(HONDA)、鈴木選手が接触して転倒してしまう。
トップはダラ・ポルタ選手、アレナス選手、アルボリーノ選手、ラミレス選手などが僅差で続き、激しい順位争いを繰り広げていく。
終盤に向けて、ダラ・ポルタ選手がレースをリード。ラミレス選手、アレナス選手、ロペス選手などが後ろから続く。小椋選手、鳥羽選手もトップ集団に加わり、僅差の戦いをみせていく。
しかし最終ラップ、小椋選手は他車とからんで転倒してしまう。
トップ争いは、ダラ・ポルタ選手、アレナス選手、ロペス選手の3台のバトルとなり、アレナス選手がトップに立つとそのまま後続を抑えてチェッカー。今季初優勝を決める。
続いて、ダラ・ポルタ選手が2位、ロペス選手が初の表彰台3位でゴールした。
カネット選手は転倒後に再スタートしたが、無得点に終わる。
この結果、首位ダラ・ポルタ選手と2位カネット選手の差は22点となった。
また、鳥羽選手は7位、真崎選手は18位。
佐々木選手も転倒リタイアしている。

コメント

優勝 アレナス選手(KTM)
「勝てたなんて信じられない気持ちです。とにかく限界まで攻めた。今日はマシンも調子よくて、本当にチームに感謝しています。この調子で、もてぎでもがんばります」

2位 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「これまでのキャリアの中で最も難しいレースのひとつだった。祖母が数日前に亡くなり、つらい気持ちで大会に挑んだ。家族は来ていないが、チームが僕をしっかりサポートしてくれた。祖母のために優勝したかったのが、表彰台を獲得できたので喜んでくれていると思う。引き続きプッシュし、今まで通りがんばります」

3位 A・ロペス選手(KTM)
「初めて表彰台に上がることができ、とてもうれしい。今シーズンは努力しても正しい方向に進まないときもあった。今日はがんばってきた僕たちへのプレゼントになった。このサーキットは昨年かなり苦戦した場所。アラゴンでいい結果を残したあとなので、ポジティブな流れを続けられてよかったです」

7位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「体調が完ぺきではなかったので、今日はとてもタフなレースだった。苦しい走りになってしまい、なかなか前を走るライダーを追い越すことができず、ポジションをキープした。最終的に7位でゴールでしたが、トップ・グループで戦えたことはよかったです」

リタイア 小椋藍選手(HONDA)
「また、同じライダーの転倒に巻きこまれ、表彰台に立つチャンスを失った。今日は後方からのスタートだったが、コンスタントに速いラップ・タイムで走れていたのでとても悔しい。残念な結果に終わったが、気持ちを切り替えて、日本GPに向けて集中します」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「今日はいい感じで走れた。序盤のうちにトップに出てレースを引っ張り、グループを小さくしていくというのが自分の作戦だった。その通りのレースができていたが、今日もビンダー選手の強引な走りで、僕を含めて何人もの選手が犠牲になった。一度や二度じゃないので、本当に怒りがわいてきます。残念な結果でしたが、次の日本GPに向けていい状態が作れていると思うので、ホームGPではしっかり結果につなげたい」

リタイア 佐々木歩夢選手(HONDA)
「最後尾から良い感じで追い上げていたし、5、6番手までポジションを上げることができた。20台以上抜いてきたし、ペースも良かったので、終盤前に出ようと思ったら、1コーナーで転んでしまった。とても残念です。しかし、改めて調子のよさを感じることができたので、次の日本GPではベスト・リザルトを目指します」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Arenas Gaviota Angel Nieto Team KTM '38.09.383 Dunlop ユーザー
2位 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '38.09.614 Dunlop ユーザー
3位 A.Lopez Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.09.705 Dunlop ユーザー
7位 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '38.10.611 Dunlop ユーザー
18位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '38.33.249 Dunlop ユーザー
リタイア 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '36.25.857 -1 lap Dunlop ユーザー
リタイア 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '26.02.627 -7 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '16.39.335 -13 laps Dunlop ユーザー