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Moto2

マリーニ選手が2連勝。長島選手は無念のリタイア

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台風19号で日本各地に大きな被害が出た直後、日本グランプリを迎えた。ツインリンクもてぎ周辺にも被害が出た地域があったが、無事に大会は開催された。
予選が行われた土曜日は朝から雨が降る生憎のコンディションとなる。
Moto2の予選が始まるころには雨はやみ、ウェットからドライに変わる難しい状況となる。
厳しいコンディションの中でポール・ポジションを獲得したのはL・マリーニ選手(KALEX)だった。
「乾いた路面を最大限活用する作戦がうまくいった。どんなサーキットにも適応できるベース・セッティングを見つけた。マシンはうまく機能して、ブレーキングとコーナー進入でかなりプッシュできた」とマリーニ選手。

続いて、2位にA・フェルナンデス選手(KALEX)、3位にL・バルダッサリ選手(KALEX)と続く。
首位のA・マルケス選手(KALEX)は4位2列目につける。
また、長島哲太選手(KALEX)は、難しいコンディションに苦しみ16番手となる。
「コース・コンディションが難しくて、いいペースをつかむことはできなかった。明日はドライになると思う。ドライ・コンディションではいいペースで走れるので、明日はがんばります」と長島選手。

決勝当日、雨は止み、ドライ・コンディションでレース・スタートを迎えた。
決勝がはじまると、マリーニ選手がホール・ショットを決め、後ろからフェルナンデス選手、バルダッサリ選手、S・チャントラ選手(KALEX)、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。マルケス選手は6番手につける。

まずはマリーニ選手とバルダッサリ選手がトップ争い、チャントラ選手、フェルナンデス選手、ルティ選手が3位争いを展開していく。
レース中盤になると、マリーニ選手、ルティ選手、バルダッサリ選手がトップ争いを繰り広げる。マルケス選手は6番手につけていく。
11周目にルティ選手がトップに上がり、マリーニ選手、バルダッサリ選手が2、3位に続く。
レース終盤に入ると、ルティ選手とマリーニ選手の一騎打ちとなる。後方ではバルダッサリ選手にJ・マルティン選手(KTM)が追いつき、3位争いを始める。
マリーニ選手は残り2周で先頭に立つと、そのままルティ選手を抑えきり2連勝を達成。
ルティ選手はバルセロナ以来の表彰台2位。マルティン選手はMoto2クラスで初の表彰台3位をつかんだ。
また、マルケス選手は6位でゴールした。
この結果、ルティ選手がランキング2位に上がり、首位のマルケス選手と36点差となった。
一方、長島選手はスタート前にマシントラブルが発生。スターティング・グリッドにつけなかったことから最後尾からスタート。しかし、スタート直後の1コーナーで転倒してしまった。

コメント

優勝 L・マリーニ選手(KALEX)
「今大会はすべてのコンディションですばらしい仕事ができた。スタートに失敗したことで、ルティ選手に差を詰められてしまった。ルティ選手にパスされたときは、ミスしないこと、後ろにしっかり付くことに専念した。6コーナーと7コーナーの間は僕のほうが速かったので、そこで仕掛けました」

2位 T・ルティ選手(KALEX)
「体力的には全く問題なかったが、メンタル的に少し難しいレースだった。トップに上がったときはプレッシャーがかなりあった。プッシュして引き離すべきか、スピードをおさえてポジションをキープすべきか考えた。最終的にプッシュすることに決めた。マリーニ選手をオーバーテイクすることはできたが、最後は彼の方が少し力が残っていた」

3位 J・マルティン選手(KTM)
「Moto2クラスで初めての表彰台です。レース・ウイークを通して一生懸命がんばってきた。レースでは全力を尽くした。ずっといいペースがあったが、かなり後方からのスタートだったので、がんばって追い上げていった。ずっと限界の走りをしていた。終盤、バルダッサリ選手に追いつくことができた。この方向性で引き続き仕事に取りくみたい」

リタイア 長島哲太選手(KALEX)
「今日は最悪だった。サイティング・ラップのときにトラブルがでて、ピットに戻らなくてはならなかった。チームががんばって直してくれて、最後尾からスタートした。多くのライダーを抜いていったが、第1コーナーで他のライダーに接触して転倒してしまった。チームに本当に申し訳ない気持ちです。気持ちを切り替えて、次のオーストラリアに臨みます」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 L.Marini SKY Racing Team VR46 KALEX '40.57.279 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi Dynavolt Intact GP KALEX '40.57.839 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Red Bull KTM Ajo KTM '41.00.872 Dunlop ユーザー
リタイア 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX Dunlop ユーザー

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Moto3

首位のダラ・ポルタ選手が2勝目。タイトルに前進

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Moto3クラスの予選は、ウェット・コンディションで行われた。
トップ・タイムを出したのはN・アントネッリ選手(HONDA)、続いてA・ロペス選手(HONDA)が2位。鈴木竜生選手(HONDA)3位につける。
アントネッリ選手は「残り7分で3位だったので、最後プッシュした。でも、ハードなレースになると思う。ドライで走っているときは、ケガをした鎖骨がかなり痛いです」とアントネッリ選手。
首位のL・ダラ・ポルタ選手(HONDA)は6番手につける。

また、鳥羽海渡選手(HONDA)15番手、佐々木歩夢選手(HONDA)16番手、小椋藍選手(HONDA)17番手、真崎一輝選手(KTM)24番手につける。
ワイルドカードで出場した山中琉聖選手(HONDA)19番手、長谷川聖選手(HONDA)はマシン・トラブルのために予選を走れず決勝に進めなかった。

決勝レースがスタートすると、鈴木選手がホール・ショット。後ろからロペス選手、アントネッリ選手などが続く。
鈴木選手がレースをリード。後ろからロペス選手、アントネッリ選手、S・ガルシア選手(HONDA)、A・カネット選手(KTM)、A・アレナス選手(HONDA)などが続く。ダラ・ポルタ選手は8番手につける。
中盤に向けて、鈴木選手、アレナス選手、ガルシア選手、カネット選手、ダラ・ポルタ選手を中心にトップ争いは展開される。
中盤9周目にダラ・ポルタ選手がトップに浮上。鈴木選手、アレナス選手、カネット選手、C・ヴィエッティ選手(KTM)などもついていく。
14周目、ランキング2位のカネット選手が転倒してしまう。
レース終盤、トップ争いはダラ・ポルタ選手、鈴木選手、ガルシア選手、アレナス選手、ヴィエッティ選手の5台の戦いとなる。
ラスト・ラップに入ると戦いは激しくなるが、ダラ・ポルタ選手はトップをキープ。鈴木選手はアレナス選手に抜かれて3位にダウン。そして、最後のビクトリーコーナーで鈴木選手はヴィエッティ選手にかわされてしまう。
ダラ・ポルタ選手が今季2勝目。アレナス選手が2位、ヴィエッティ選手が3位でチェッカー。鈴木選手は惜しくも4位に終わった。
この結果、ダラ・ポルタ選手とランキング2位のカネット選手の差は、47点に広がった。
また、佐々木選手は13位、小椋選手14位、山中選手15位、鳥羽選手17位、真崎選手20位に入った。

コメント

優勝 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「トップでフィニッシュ・ラインを通過できて最高の気分です。タイにいるときに祖母が亡くなり、優勝を祖母に捧げたいと思っていたが、タイではそれができなかった。ここでその目標を達成することができて、とてもうれしい。ウォーム・アップではマシンに問題があった。チームが最後まで一生懸命がんばってくれて、すばらしいマシンを準備してくれた。マシンは速く、とてもいいフィーリングだった。次は僕の大好きなサーキットです。いつもと同じようにがんばります」

2位 A・アレナス選手(KTM)
「いいレースができたと思う。スタートするときは心配だったが、走りだしたらレースではいいペースがあったので、優勝争いできると思っていた。表彰台に上がれてうれしいです」

3位 C・ヴィエッティ選手(KTM)
「表彰台に上がれて本当にうれしい気持ちです。ラスト・ラップはハードだった。最後はなんとか順位を上げようとトライした。3位になれたのは、チームのおかげだと思う」

4位 鈴木竜生選手(HONDA)
「トップでレースを引っ張ったが、後続を引き離せなかったので2番手に下がり、最後に勝負しようと思っていた。序盤は計画通りだったが、終盤は2番手をキープすることができなかった。たくさんの声援に応えることができずとても悔しいです。この悔しい気持ちを、次のレースにぶつけたいです」

13位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「朝のウォーム・アップは悪くなかったが、マシンのネガティブな部分を改善しようとセッティングを変えたら、よかった部分が生かせなくなりペースを上げられなかった。フロントが切れ込み、厳しい走りとなった。できれば表彰台を獲得したかったのでとても残念でした。次のオーストラリアは好きなサーキットなので、しっかりと戦いたい」

14位 小椋藍選手(HONDA)
「朝のウォーム・アップ・ランでセッティングを試したが、思うようなマシンに仕上げることができず、自分のパフォーマンスも足りず、順位を上げることができなかった。これまでは、予選が悪くても決勝でなんとか挽回できていたのでとても残念でした。残り3戦、悔しいレースにならないよう、セッションごとにレベルを上げていけるようにします」

15位 山中琉聖選手(HONDA)
「最終ラップのバトルで、接触もあり、3つくらいポジションを下げてしまったのが残念です。僕のマシンは2018年型なので、ストレートでは、最新マシンについていけなかった。そのマシンでバトルができて、ポイントを取れたことは、とてもうれしい。佐々木歩夢選手、小椋藍選手とバトルができた。来年からのフル参戦に向けて自信になった。CEVの最終戦バレンシアは勝って終われるように、この経験を生かしたいです」

17位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「トップ・グループについて行くことができなかった。もてぎはブレーキングが重要なコースなので、そこで勝負することができなかった。今大会は、Hondaで走る最後の日本GPとなるので恩返しをしたいと思っていた。それができずに悔しいです。残り3戦、自分を育ててくれたHondaに恩返しできるレースにしたいです」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '39.34.866 Dunlop ユーザー
2位 A.Arenas Gaviota Angel Nieto Team KTM '39.34.960 Dunlop ユーザー
3位 C.Vietti SKY Racing Team VR46 KTM '39.35.064 Dunlop ユーザー
4位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '39.35.155 Dunlop ユーザー
13位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '39.48.174 Dunlop ユーザー
14位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '39.48.199 Dunlop ユーザー
15位 山中琉聖 Estrella Galicia 0,0 HONDA '39.48.228 Dunlop ユーザー
17位 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '39.48.353 Dunlop ユーザー
20位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '39.57.752 Dunlop ユーザー