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Moto2

バルダッサリ選手が今季3勝目。長島選手は7位に入る

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第4戦の会場は、毎年熱狂的なファンが集まるスペイン、へレス。
今回ダンロップは、直径が約10mm大きくトラクション・コントロールが向上したニュー・リア・タイヤを導入。また、前年のへレスよりも耐久力に優るハードなタイヤを用意した。
ドライ・コンディションで行われた予選では、地元スペインのJ・ナバーロ選手(SPEED UP)がMoto2初のポール・ポジションを獲得する。
「昨日ミスして転倒しているので、ミスしないように慎重に走った。マシンの感触はいいので、レースが楽しみです」とナバーロ選手。
続いて、A・マルケス選手(KALEX)が2位、A・フェルナンデス選手(KALEX)が初のフロント・ロー3位に並ぶ。
また、長島哲太選手(KALEX)は9位3列目を確保した。

決勝当日は、晴天に恵まれた。
レースは、フェルナンデス選手がホール・ショットを決めて始まるが、1周目の1、2コーナーでマルケス選手、R・ガードナー選手(KALEX)などを巻き込んだ多重クラッシュが起きて赤旗が出される。レースは15周でやり直しとなる。
2度目のスタートが切られると、フェルナンデス選手が好ダッシュ。後ろからバルダッサリ選手、T・ルティ選手(KALEX)、X・ヴィアージ選手(KALEX)、ナバーロ選手などが続く。
トップのフェルナンデス選手は逃げ切りを図る。後ろからバルダッサリ選手、ルティ選手が続く。徐々にルティ選手は遅れ始め、トップのフェルナンデス選手をバルダッサリ選手が猛追。7周目にバルダッサリ選手が先頭に立ち、フェルナンデス選手も僅差で後方に続く。
3位争いはルティ選手、ナバーロ選手、B・ビンダー選手(KTM)、ヴィアージ選手が競り合っていく。
レース終盤になると、バルダッサリ選手がラスト・スパートをかけて逃げ切りを図る。2位フェルナンデス選手の後ろにはナバーロ選手が迫り、残り2周でナバーロ選手が前に出る。
バルダッサリ選手はそのまま逃げ切ってへレス2連勝、そして今季3勝目を達成。ナバーロ選手が2位でチェッカーを受ける。フェルナンデス選手は3位となった。
また、長島選手は自己最高位の7位でゴールした。

コメント

優勝 L・バルダッサリ選手(KALEX)
「多重クラッシュで、レースが再スタートとなったが、最初からいいフィーリングがあった。ペースも安定していたので、優勝することができた。アメリカズGPで転倒したのは残念だったが、重要なことはチャンピオンシップをリードしていて、安定しているということです」

2位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「自分たちの仕事にとても満足しています。あと数周あれば、優勝争いができたと思う。それでも2位という結果に満足している。ヘレスのレースは毎回ワクワクします。チームの仕事やサポートに感謝しています」

3位 A・フェルナンデス選手(KALEX)
「昨日は初めてフロント・ローを獲得し、今日は初めて表彰台に上がりました。これ以上うれしいことはありません。完治していない左腕の痛みはあったが、それに耐えて表彰台を獲得できた。チームや家族のサポートに感謝したい」

7位 長島哲太選手(KALEX)
「スタート前に少し問題があったけど、チームが直してくれた。レースでは、とにかく集中して走って行った。これまでの最高の7位に入れてうれしいです。ここまでチームががんばってくれたおかげです。次のフランスでもがんばります」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 L.Baldassarri Flexbox HP40 KALEX '25.33.841 Dunlop ユーザー
2位 J.Navarro HDR Heidrun Speed Up SPEED UP '25.34.200 Dunlop ユーザー
3位 A.Fernandez Flexbox HP40 KALEX '25.34.932 Dunlop ユーザー
7位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 25'41.683 Dunlop ユーザー

Moto3

アントネッリ選手が今季初優勝。鈴木選手が初の表彰台2位を獲得

Moto3クラスには、2種類の新しいリア・タイヤを供給した。
予選では、L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)が初のポール・ポジションをゲット。
「マシンの調子はとてもよかった。チェッカーを見た後、大型スクリーンを見るまでポール・ポジションを獲得したことは分からなかった。決勝が楽しみです」とダラ・ポルタ選手。
鈴木竜生選手(HONDA)が2位、C・ヴィエッティ選手(KTM)が3位となる。
鈴木選手は「前戦のアメリカズGPでは、トップを走りながら転倒したので、今回は焦らずに結果につなげたいです」と語った。
また佐々木歩夢選手(HONDA)は11位、小椋藍選手(HONDA)20位、真崎一輝選手(KTM)は22位、鳥羽海渡選手(HONDA)24位となる。

決勝レースが始まると、鈴木選手がホール・ショットを決めてレースをリード。後ろからヴィエッティ選手、予選4位のN・アントネッリ選手(HONDA)、ダラ・ポルタ選手などが続く。
3周目にダラ・ポルタ選手が、翌周ヴィエッティ選手がトップを奪い、アントネッリ選手、鈴木選手なども僅差で続き、何度もトップを入れ替える混戦は続いていく。
レース中盤、鈴木選手、ダラ・ポルタ選手、ヴィエッティ選手、A・カネット選手(KTM)などがトップ争いを展開していく。
レース終盤、2番手を走っていたM・ラミレス選手(HONDA)が転倒。この後ヴィエッティ選手がトップに上がり、僅差で鈴木選手、アントネッリ選手、ダラ・ポルタ選手、カネット選手などが続く。
トップ争いは最後まで激戦となったが、ラスト・ラップで前に出たアントネッリ選手が今季初優勝。
鈴木選手が2番手に続き、ヴィエッティ選手を抑えて初の表彰台2位を獲得した。
また、鳥羽選手は6位、小椋選手9位、真崎選手13位、佐々木選手15位となった。
この結果、アントネッリ選手が首位に上がり、4位に入ったカネット選手が1点差のランキング2位につけている。

コメント

優勝 N・アントネッリ選手(HONDA)
「金曜日のFP1からいい走りができていた。マシンのフィーリングはよかったです。レース中盤は、終盤に向けて様子を見ていた。最後は徐々に追い上げて優勝することができました。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」

2位  鈴木竜生選手(HONDA)
「初めての表彰台に立てたことはうれしいが、スタートからレースをひっぱっていたので、最終的に勝てなくて本当に悔しい。今大会は、フリー走行、予選とマシンの仕上がりはよく、ライディングもスムーズで、乗れていたと思う。今日は序盤リードを広げられたら逃げるつもりだったが、それができず、混戦の中での戦いになった。優勝できなかったのは悔しいが、転倒リタイアに終わったアメリカズGP、そして今大会といい走りができているので、大きな自信になった。次戦フランスでもしっかり優勝争いに加わりたい」

3位 C・ヴィエッティ選手(KTM)
「表彰台に上がれて本当にうれしい。中盤はペースをキープするのが大変だったけど、集中していった。最後はなんとかアントネッリ選手を抜こうとしたけで無理だった。それでも3位に入れてハッピーです」

6位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「予選が24番手と悪く、序盤の4ラップのペースが遅かったことが、今日のすべてだった。それがなければ、十分、優勝争いに加われたと思うので、本当に悔しい。レース終盤には、いいペースで走れた。それだけに、今日は自分で自分を苦しめたという気がします。次戦のフランスは、得意なサーキットなので、フリー、予選をしっかり走って決勝につなげたい。チャンピオンシップもまだトップと17ポイント差の4位。これから追い上げていきたいです」

9位 小椋藍選手(HONDA)
「グリッドが20番手と悪かったことが、決勝に影響した。前戦アメリカズGPでも同じようなレース内容だったし、同じようなコメントをしていることが自分でもなさけない気持ちです。とにかく、予選でしっかりタイムを出すというのが、今の自分にはもっとも大事な課題だということを今大会も痛感しました。実際、追い上げる走りはできているので、次戦フランスでは、予選をしっかり走って結果につなげたい」

15位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「スタートもよく、トップ・グループに加わることができたが、その後、集団の中でブレーキングがうまくいかず、苦しい走りになった、ブレーキング競争で、一台、また一台と抜かれ、最終的に集団の後方でフィニッシュすることになった。フリー走行ではいい走りができて2番手だったので、予選11番手、決勝15位という結果は、本当に残念です。次のフランスGPでは、この悔しさをぶつけたいです」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 N.Antonelli SIC58 Squadra Corse HONDA '39.30.327 Dunlop ユーザー
2位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '39.30.569 Dunlop ユーザー
3位 C.Vietti SKY Racing VR46 KTM '39.30.632 Dunlop ユーザー
6位 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '39.31.460 Dunlop ユーザー

9位

小椋藍 Honda Team Asia HONDA '39.31.757 Dunlop ユーザー

13位

真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '39.37.431 Dunlop ユーザー
15位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '39.37.446 Dunlop ユーザー