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Moto2

マルケス選手が今季初優勝を決める

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第5戦の舞台は、24時間レースで有名なフランスのルマン。
予選が行われた土曜日は、小雨がぱらつき気温14度という難しいコンディションとなる。
前戦でポール・ポジションを獲得したJ・ナバーロ選手(SPEED UP)が2戦連続のポール・ポジションをゲットした。
「昨日はあまりフィーリングがよくなかったけど、今日はよかった。Q2では路面の状況がよくなり、ポール・ポジション獲得のチャンスだと思った」とナバーロ選手。
続いて、ベテランのT・ルティ選手(KALEX)、A・マルケス選手(KALEX)が続く。首位のL・バルダッサリ選手(KALEX)は7位につける。
また、長島哲太選手(KALEX)は31位となる。「マシンの感触がよくなくて、タイムを上げられなかった。チーム・スタッフががんばってマシンを調整してくれたから、明日はいいレースができると思う」と長島選手。

決勝当日は、朝から曇天。天候の悪化が心配されるなか、ドライ・コンディションでMoto2クラスの決勝を迎えた。
レースが始まると、ルティ選手がホール・ショット。後ろからマルケス選手、ナバーロ選手、X・ヴィアージ選手(KALEX)などが続く。
2周目、5番手につけていた首位のL・バルダッサリ選手が転倒してしまう。
4周目になるとマルケス選手がトップに浮上。ヴィアージ選手、ルティ選手、ナバーロ選手、S・コルシ選手(KALEX)などが僅差で続く。
マルケス選手は逃げ切りを図り、後方ではコルシ選手とナバーロ選手が2位争いを展開するが、10周目にコルシ選手は転倒。ルティ選手はペースが上がらず6位に後退する。
レース後半に入ると、マルケス選手は2秒以上のアドバンテージを築く。後方では、ナバーロ選手、A・フェルナンデス選手(KALEX)、ヴィアージ選手が2位争いを展開していく。
終盤に入ってもマルケス選手は約2秒のリードを守り切り今季初優勝を決めた。
2位争いは、最後までナバーロ選手とフェルナンデス選手が競り合うが、ラスト・ラップで前に出たナバーロ選手が2位をつかんだ。
ルティ選手は6位に終わり、無得点のバルダッサリ選手が首位を死守している。

コメント

優勝 A・マルケス選手(KALEX)
「久しぶりに優勝できてとてもうれしい。厳しいレースでした。後続との差をコンスタントにコントロールできた。最初の7周はとてもうまくいったが、それからは集中力をキープするのがたいへんだった。チームで勝ち取った勝利だと思う。チャンピオンシップで重要なポイントを獲得できました。このリズムを維持していきたいです」

2位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「金曜日のフリー走行は、あまりいいフィーリングがなかったが、問題解決に向けてチームはいい仕事をしてくれた。そのおかげでウエット・コンディションでポール・ポジションを獲得することができた。今日はドライ・コンディションになったのでセッティングを少し変えた。ウオーム・アップを走ったときに、優勝争いができると思った。3戦連続の表彰台獲得はうれしいです」

3位 A・フェルナンデス選手(KALEX)
「予選14番手からのスタートだったので厳しいバトルとなった。他のライダーたちをパスするために苦労した。次はムジェロです。ムジェロの目標は、ヘレスのようにフロント・ローを獲得して、スタートからトップ・グループに入ることです」

11位 長島哲太選手(KALEX)
「昨日は大変な1日だったけど、今日のハッピーです。31位からのスタートだったのに、ポイントを獲得できたので、とてもうれしい。次のムジェロでは、いいベース・セッティングがあるから、いいレースができると思う」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '40.36.428 Dunlop ユーザー
2位 J.Navarro HDR Heidrun Speed Up SPEED UP '40.37.547 Dunlop ユーザー
3位 A.Fernandez Flexbox HP40x KALEX '40.38.228 Dunlop ユーザー
11位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 25'54.965 Dunlop ユーザー

Moto3

マクフィー選手が今季初優勝。日本勢は振るわず

Moto3クラスの予選は、ドライ・コンディションで行われたJ・マクフィー選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「Q2でマシンの感触がよくなり、ポールを獲得することができた。明日はバトルになると思うが、楽しみです」マクフィー選手。
続いて、T・アルボリーノ選手(HONDA)が2位。小椋藍選手(HONDA)が初の3位フロント・ローに並んだ。
「予選の最後のアタックは、完全なクリア・ラップは取れなかったが、なんとかフロント・ローに並べてよかった。初めてのフロント・ローなのでうれしいです。決勝は優勝を目指しますが、6位以内を目標に全力を尽くします」と小椋選手。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は4位。鳥羽海渡選手(HONDA)8番手、真崎一輝選手(KTM)15番手、佐々木歩夢選手(HONDA)24番手グリッドを獲得した。

ドライ・コンディションでレースはスタート。アルボリーノ選手が好スタートを切り、鈴木選手、小椋選手、マクフィー選手などが続く。
ところが、小椋選手は1周目に転倒してしまう。
鈴木選手はトップに立ちレースをリード。後ろからアルボリーノ選手、G・ロドリゴ選手(HONDA)、マクフィー選手、A・ミーノ選手(KTM)などが6台が僅差で続く。
レース中盤、鈴木選手はトップをキープしていくが、後続を離すことはできない。逆に15周目にコーナーでミスすると5位に後退。すぐに挽回していったが、16周目に鈴木選手は転倒し、すぐ後方にいたアルボリーノ選手も転んでしまう。
この後、マクフィー選手、ミーノ選手、ダラ・ポルタ選手がトップ争いを展開。
レース終盤、先頭集団に、鳥羽選手、カネット選手、ロドリゴ選手なども追いついて、大混戦となる。
ラスト・ラップには激戦が展開され、鳥羽選手は最終セクションでカネット選手に接触しそうになり後退してしまう。
マクフィー選手が激戦を制して、今季初優勝を達成。
ダラ・ポルタ選手が2位。カネット選手が3位表彰台をつかんだ。この結果、ポイント・テーブルではカネット選手が首位を守った。鳥羽選手は6位でゴールしている。
また、真崎選手は8位、佐々木選手は14位に入っている。

コメント

優勝 J・マクフィー選手(HONDA)
「久しぶりの優勝なので、とても興奮しています。シーズンを通して、とても苦しんできたが、昨日ポール・ポジションを獲得して、ようやくいい状態になった。最後に優勝したのは2016年、ウエット・コンディションのブルノだったので、こうしてドライ・コンディションでも優勝できて、とてもうれしい。最近の4戦は、落ち着いて自分を信じて走れていた。今回いい結果を出したことで、総合順位でもトップ10に入った。」

2位  L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「今週末は4回も転倒し、マシンのフィーリングがあまりよくなかった。とても難しい状況だったが、一生懸命取り組んだ。レースが始まるまで、このような結果になるとは思わなかった。ベストを尽くして、猛列に追い上げた。ここ数戦あまりいい結果を残せていなかったので、いい結果を出さなければならないと思っていた。本当にうれしいです」

3位 A・カネット選手(HONDA)
「トップ集団のペースが速かったから、途中まで後ろについて様子を見ていた。ラスト・ラップはタフな展開だった。マシンが振られてしまって、鳥羽選手には悪いことをしたと思う。これもレースだから。表彰台で終わってよかった。首位も守ったしね」

6位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「8番手からスタートして、序盤は少しポジション落としたが、その後、徐々にポジションを回復することができた。終盤、トップ・グループに追いついたが、最終ラップの11コーナーでカネット選手が強引にインをついてきて、それを避けるためにバイクを起こさなくてはならず、6番手までポジションを落としてしまった。表彰台に立てなかったのは残念ですが、しっかり走りきって6位になれたのはよかった。総合4位をキープできたし、次のイタリアでは、序盤でペースを上げられるように取り組みます」

14位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「すごい難しいウイークだった。コンディションが不安定だっただけではなく、この数戦、気持ちよく乗れていない。自分のライディング・スタイルで乗れていないので、それを修正していた。正直、何が足りないのか分からない状態だったが、24番グリッドからすぐに16番手まで追い上げられた。最後は14位でフィニッシュして2ポイント獲得できたことで、次につながるレースになった。来週、バルセロナで2日間のテストがあるので、テストで問題点を改善して次のイタリアに挑みたい」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「何の前ぶりもなく、2コーナーの立ち上がりで転倒してしまった。ウイークを通してみんなが転んでいるコーナーで、すごく気をつけていた。それだけにすごく悔しい。今日は1周目からレースをリードすることができた。こういう形で終えたのは本当に悔しい。今日は難しいコンディションで転倒者も多いレースだったが、トップ・グループの中で余力はあった。焦って転んだ訳ではないし、今は、自分のせいなのかどうなのかも分かりません。いずれにしても、フィーリングはいいので、次も優勝を目指してがんばります」

リタイア 小椋藍選手(HONDA)
「スタートはよかったが、オープニング・ラップのシケインの立ち上がりでハイサイドで転んでしまった。自分としては無理をしている感じは全くなかったが、久しぶりのハイサイドだった。今日はスタートから鈴木選手のペースが速くて、しっかりついていこうと思っていた。いい位置からレースができたのに、本当に残念です。サーキットの医務室で左手の甲と左足の甲の骨折と言われました。バルセロナに帰ってしっかり検査を受けて、1日でも早く復帰できるようにしたいです」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 J.Mcphee Petronas Sprinta Racing HONDA '37.48.689 Dunlop ユーザー
2位 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '37.48.795 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Sterilgarda Max Racing Team KTM '37.49.446 Dunlop ユーザー
6位 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '37.50.099 Dunlop ユーザー
8位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '37.50.325 Dunlop ユーザー
14位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '38.00.585 Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '30.03.456 -5 laps Dunlop ユーザー
リタイア 小椋藍 Honda Team Asia HONDA Dunlop ユーザー