Moto3
アルボリーニ選手が地元で初優勝

予選では、T・アルボリーノ選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションをゲットした。
「地元なのでポール・ポジションを獲得できて最高の気分です。レースは混戦になると思うが、戦う準備はできています」とアルボリーノ選手。
G・ロドリゴ選手(HONDA)が2位、L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)が3位を獲得。首位のA・カネット選手(KTM)は8番手につける。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は5番手につけたが、赤信号のときにコース・インしたため最速タイムはキャンセルされ、2番目のタイムで9位となった。
「ペナルティで9番手に落ちたけど、3列目からのスタートなので問題ないです。明日は走り切っていい結果を残したいです」と鈴木選手。
鳥羽海渡選手(HONDA)は6番手、佐々木歩夢選手(HONDA)は19番手、真崎一輝選手(KTM)は21番手からスタートする。
また、スポット参戦した山中琉聖選手(HONDA)は25位となった。
レースがスタートすると、アルボリーノ選手がトップに立ち、ロドリゴ選手、ダラ・ポルタ選手、鈴木選手などが後ろから続く。
レース序盤は混戦が続き、アルボリーノ選手、ロドリゴ選手、鈴木選手、ダラ・ポルタ選手と目まぐるしくトップを入れ替えていく。ロドリゴ選手は4周目に転倒してしまう。
トップ集団は、ダラ・ポルタ選手、鈴木選手、アルボリーノ選手、J・マクフィー選手(HONDA)、カネット選手などが形成。10台以上が僅差で続く大混戦が展開される。
レース中盤、アルボリーノ選手、鈴木選手、ダラ・ポルタ選手がトップを奪い合っていく。
レース終盤に入っても、大集団によるトップ争いは続き、ダラ・ポルタ選手、鈴木選手、アルボリーノ選手、アントネッリ選手、マクフィー選手を中心に戦いは展開されていく。
残り2周になると、後方から大きく順位を上げたJ・マシア選手(KTM)がトップに浮上。ラスト・ラップは激しいデッド・ヒートとなる。
最終コーナーをトップで立ち上がったのはダラ・ポルタ選手だったが、アルボリーノ選手がスリップ・ストリームを使って横に並びかけると、トップでチェッカー。
僅かの差でダラ・ポルタ選手は2位、マシア選手は3位となった。
また、鈴木選手は8位でゴール。カネット選手は7位に入りランキング・トップを守っている。
山中選手は17位。真崎選手、鳥羽選手、佐々木選手は転倒リタイアに終わった。
コメント
優勝 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「最高の週末になった。今回のレースは戦略がとても重要だった。集中力を維持した。優勝するためには、最終コーナーで2番手になる必要があった。その通りのレースができた。サポートしてくれたすべての人に感謝しています。イタリア人として、このサーキットで優勝できたことは特別なことです」
2位 L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「レースを通して必要なことはすべてやり遂げることができたが、最後に少しミスをしてしまった。マシンは完ぺきでしたが、金曜日に転倒して、マシンを修復するために時間がかかってしまい、走行時間が短くなったことが一番の問題だったと思う」
3位 J・マシア選手(KTM)
「序盤は苦しい展開だったけど、リズムをつかんでプッシュしていった。終盤はうまく順位を上げることができて、表彰台に上がれて本当にうれしいです」
8位 鈴木竜生選手(HONDA)
「トップ・グループにいた選手全員に優勝のチャンスがあったと思う。今日はブレーキングがよかったので最終ラップのストレートをトップで通過したのですが、やっぱりスリップ・ストリームで、ズバズバ抜かれてしまった。前回のル・マンはトップを走り続けたが、転倒して0ポイントだったので、今回はしっかり走ろうと思っていた。ポイントを獲得できでよかった。今年はどこのグランプリでも優勝争いができている。自信はあります。次戦カタルニアでは、初優勝を目指します」
17位 山中琉聖選手(HONDA)
「今大会は3日間を通じて自分の力を出せず、しかも決勝ではポイントも獲得できず、悔しいレースになった。参戦しているFIM CEVレプソルインターナショナル選手権とグランプリでは、予選のタイムの出し方が全く違うので難しかった。決勝はそれほど速いペースではなかったが、その中でも、自分の思い通りに走ることができなかった。自分の力不足を感じるレースになった。この悔しさを次のレースに活かせるようにしたい」
リタイア 佐々木歩夢選手(HONDA)
「転倒という残念な結果だったが、今年になって初めて楽しいレースができた。ファステスト・ラップでも2番目だったし、転んでいなければトップ・グループまで上がっていけたのではないかなと思う。今回はバトルしていて楽しかった。その部分では大きな自信になった。課題は、今回もフリーと予選でしっかりタイムを出せなかったことです。次戦カタルニアは、しっかりタイムを出していきたい」
リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)
「今季2回目のノー・ポイントのレースとなった。最悪の結果となった。チャンピオン争いでもポジションを落としてしまった。今日は、序盤の混戦の中で、自分のベストの走行ラインを走ることができずポジションを落とした。レース中盤にはなんとかトップ・グループに追いついたが、他者に押し出される形で転倒してしまった。次戦はカタルニアでのレースになりますが、今回の転倒をばん回できるようにがんばります」
Moto3Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
優勝 | T.Arboino | VNE Snipers | HONDA | '39.29.874 | ![]() |
2位 | L.Dalla Porta | Leopard Racing | HONDA | '39.29.903 | ![]() |
3位 | J.Masia | Bester Capital Dubai | KTM | '39.29.952 | ![]() |
8位 | 鈴木竜生 | SIC58 Squadra Corse | HONDA | '39.30.469 | ![]() |
17位 | 山中琉聖 | Honda Team Asia | HONDA | '39.56.651 | ![]() |
リタイア | 佐々木歩夢 | Petronas Sprinta Racing | HONDA | '31.35.748 -4 laps | ![]() |
リタイア | 鳥羽海渡 | Honda Team Asia | HONDA | '31.35.755 -4 laps | ![]() |
リタイア | 真崎一輝 | BOE Skull Rider Mugen Race | KTM | '5.15.058 -18 laps | ![]() |