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Moto2

マルケス選手が3連勝を達成

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高速コース、バルセロナで第6戦を迎えた。
ドライ・コンディションで迎えた予選。22歳のスペイン人、A・フェルナンデス選手(KALEX)が初のポール・ポジションを獲得した。
「今回は一発のタイムを出すのに苦労した。気温が上がった予選では、いいタイムを出すことができた。レースは予選とは違うが、最後までいいペースで走りたい」とフェルナンデス選手。
T・ルティ選手(KALEX)が2位、S・ロウズ選手(KALEX)が3位と続く。
首位のL・バルダッサリ選手(KALEX)は7位。
また、長島哲太選手(KALEX)は16位となっている。
「セッティングを変えて走って、少しずつ感触はよくなっているが、まだいいセッティングが見つかっていない。明日は、チームのホームGPなので、いい結果を残したい」と長島選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。レースがスタートすると、ルティ選手がホール・ショット。フェルナンデス選手、ロウズ選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)などが続く。
まずは、ルティ選手とフェルナンデス選手がトップ争いを展開。
その後、マルケス選手とディ・ジャンナントニオ選手が追いついて、4台の戦いとなる。
レース中盤、ルティ選手とマルケス選手がトップを争う。フェルナンデス選手とディ・ジャンナントニオ選手の3位争いとなるが、ディ・ジャンナントニオ選手は転倒してしまう。この後フェルナンデス選手とナバーロ選手が3位争いを繰り広げる。

14周目にマルケス選手がトップに上がり、ルティ選手は単独2位になっていく。
後方では、ナバーロ選手とフェルナンデス選手が3位争いを繰り広げ、ナバーロ選手が先行する。
マルケス選手はそのまま逃げ切って、3連勝を達成。バルダッサリ選手が転倒ノー・ポイントに終わり、マルケス選手がランキング・トップに躍り出た。
2位にルティ選手。ナバーロ選手が3位でチェッカーを受けた。
また、長島選手は10位でチェッカーを受けた。

コメント

優勝 A・マルケス選手(KALEX)
「今季3回目の優勝を達成し、ポイント・リーダーになることができて、とてもうれしい。2列目からのスタートは簡単ではなかった。1コーナーでは他のライダーと接触があり、少しタイムを落とした。今回はミスなく安定した走りをするように集中した。今日は、ルティ選手の後ろにいたとき、僕の方が少し力があると思った。チャンピオンシップをリードすることができた」

2位 T・ルティ選手(KALEX)
「レース序盤からペースを上げて、最後までリードする作戦だった。後半はマルケス選手の方がペースがよかった。彼に抜かれた後、プッシュしたが離されてしまった。特にコーナー進入のブレーキングでがんばったが、危うくフロントから転倒しそうになった。優勝を狙っていたが、チャンピオン争いを考えれば今日の2位は重要です。今日はトップ・グループで戦えたが、優勝するには十分な強さがなかった。しかし、次戦のアッセンに向けて自信はあるので、今大会の雪辱に挑みます」

3位 J・ナバーロ選手(SPEED UP)
「とてもいいレースができたが、フル・タンクのときは、他のライダーを抜くのに苦戦した。全体的には、レースをリードしていたライダーたちと同じようなペースがあったが、序盤でタイムを落としたことが優勝争いから遅れた理由だった。しかし、再び表彰台を獲得し、いい結果を残すことができた」

14位 長島哲太選手(KALEX)
「スタートはあまりよくなかったけど、なんとかポイントは取れたからよかった。でも、チームのために、もう少しいい結果を残したかった。火曜日にここでテストをするので、いいセッティングをみつけたいです」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Marquez EG 0,0 Marc VDS KALEX '38.25.678 Dunlop ユーザー
2位 T.Luthi Dynavolt Intact GP KALEX '38.27.667 Dunlop ユーザー
3位 J.Navarro HDR Heidrun Speed Up SPEED UP '38.28.210 Dunlop ユーザー
10位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 38'43.625 Dunlop ユーザー

Moto3

鳥羽選手がトップを走りながら転倒。ラミレス選手が初優勝

予選では、G・ロドリゴ選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションを獲得する。
「レース・ウィークを通していい仕事ができた。今日は運もよかった。明日は大集団の戦いになると思うが、がんばります」とロドリゴ選手。
続いて、ケガから復帰した小椋藍選手(HONDA)が2位。
「ケガからの復帰戦としては最高です。リズムよく走ることができた。また手術をした左手の状態が完璧ではないので、難しいレースになると思うが、ベストを尽くします」と小椋選手。T・アルボリーノ選手(HONDA)が3位、鈴木竜生選手(HONDA)は4位2列目につける。
また、山中琉聖選手(HONDA)17番手、佐々木歩夢選手(HONDA)19番手、鳥羽海渡選手(HONDA)24番手、真崎一輝選手(KTM)28番手からスタートする。

レースがスタートすると、アルボリーノ選手が好ダッシュ。A・カネット選手(KTM)、鈴木選手、L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)などが続く。小椋選手は出遅れると13番手あたりにつける。一方、鈴木選手は1周目に転倒。ダラ・ポルタ選手はトラブルのためにリタイアとなる。
序盤から、A・ロペス選手(HONDA)、M・ラミレス選手(HONDA)、カネット選手、J・マクフィー選手(HONDA)、ロドリゴ選手など大集団がトップ争いを展開。
レース中盤になってもロペス選手、マクフィー選手、ロドリゴ選手などが激しい順位争いを展開していく。小椋選手、佐々木選手、鳥羽選手もこの戦いに加わっている。

レース終盤、トップ争いはさらに激化。残り2周で前に出たのは鳥羽選手。そのままトップを守っていき、カネット選手、ロペス選手、ラミレス選手、C・ヴィエッティ選手(KTM)などがすぐ後ろから続く。
しかし、鳥羽選手は先頭を走りながら、最終ラップのコース終盤でクラッシュ・ダウン。ラミレス選手が僅かに前に出て初優勝を達成。カネット選手が2位。レース終盤、うまく順位を上げたヴィエッティ選手が3位表彰台をつかんだ。
この結果、首位のカネット選手がポイント・リードを23点に広げた。
また、小椋選手6位、佐々木選手8位、山中選手9位。真崎選手は転倒したが、再スタートして16位。鈴木選手も転倒した後、再スタートして19位でゴールした。

コメント

優勝 M・ラミレス選手(HONDA)
「この日のために一生懸命がんばってきた。シーズン序盤はとても大変だったが、この結果を本当に待っていました。自分自身を常に信じて最後の最後までプッシュしていけば、夢は叶うと思っていた。僕のシーズンはここからスタートです。これからもこうした結果を出していきたい」

2位  A・カネット選手(KTM)
「スタートよく走っていたが、転倒車が多く、大混戦だったからタフなレースになった。最後のコーナでは前のラミレス選手を抜くチャンスだったけど、25点を取るために転倒のリスクを負うのか、それとも20点を取るのかと考えて、2位を選んだ。次は大好きなアッセンなので、楽しみです」

3位 C・ヴィエッティ選手(KTM)
「予選21位からのスタートだったから大変だった。序盤はあまりいいフィーリングはなかったが、徐々にペースをつかんだ。転倒しないように気を付けていったよ。最終ラップはプッシュした。表彰台に上がれて本当にうれしい」

6位 小椋藍選手(HONDA)
「スタートがうまくいかず、フランス戦の失敗があったので、序盤を慎重に走り過ぎた。それからポジションを回復したが、終盤は腕に力がなく、ポジションをキープするのがやっとの状態だった。ケガからの復帰戦としては、予選2番手、決勝6位は期待した以上だった。今大会は、予選の順位がとても重要だということを学んだ。次戦オランダは、手の状態もさらによくなっていると思うので、とても楽しみです」

8位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「レース途中からフロントにチャタリングが出始め、コーナーで切れ込むようになって、なかなかペースを上げられなかった。それまではトップ・グループの中で自分の走りができたと思う。8位という結果以上に成果のあるレースだった。予選グリッドの悪さが決勝に影響しているので、次戦からはこの課題を解消できるようにしたい」

9位 山中琉聖選手(HONDA)
「グランプリのトップ・グループのバトルに加われて、とても勉強になった。スペインのCEVとは違い、世界レベルの競り合いはすごく刺激的で、その中で最後まで走ってポイントを獲得できたことはとてもうれしい。序盤はペースが速くてついていくのが大変だったが、中盤からはリズムがよくなり、ついていくことができた。終盤、トップ・グループがプッシュしたときに離されたことがこれからの課題です。全体的にはいいレースができたと思う。この経験をCEVで活かしたい」

19位 鈴木竜生選手(HONDA)
「いつも通りいいスタートを切った。そして、1周目で3番手につけていたが、10コーナーで追突されて転んでしまった。ついていないレースでした。再スタートしてからのペースは、クラッチ・レバーが破損している状況にもかかわらず、単独でもトップ・グループより速かったので、自分の走りは悪くなかったと思う。勝てるペースがあることは分かっているので、次戦オランダでこの悔しさをぶつけたい」

リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)
「優勝する大きなチャンスを逃したので、悔しいです。チャンピオンシップのポイントも取ることができなかった。8列目からのスタートだったので、上位集団に追いつくのは簡単ではないことは分かっていた。でも、可能な限りプッシュした。先頭に立ったとき、後ろを引き離そうとしたができなかった。勝利が見えたとき、神経質になってしまい、ミスを犯してしまった。このような状況になったとき、自分の気持ちをコントロールしなくていけないことを学んだ。同時に、自分は毎レース先頭を走れることを見せられたと思う」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 M.Ramirez Leopard Racing HONDA '38.36.156 Dunlop ユーザー
2位 A.Canet Sterilgarda Max Racing Team KTM '38.36.275 Dunlop ユーザー
3位 C.Vietti SKY Racing Team VR46 KTM '38.36.302 Dunlop ユーザー
6位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '38.37.164 Dunlop ユーザー
8位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '38.37.514 Dunlop ユーザー
9位 山中琉聖 Honda Team Asia HONDA '38.38.140 Dunlop ユーザー
16位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '38.58.001 Dunlop ユーザー
19位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '39.36.882 Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '36.45.613 -1 lap Dunlop ユーザー