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Moto2

波乱のレースで、フェルナンデス選手が初優勝

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第8戦は、1949年の第1回大会から開催しているオランダのアッセンで開催された。
晴天に恵まれた予選では、往年のチャンピオン、ワイン・ガードナーの息子、R・ガードナー選手(KALEX)が初のポール・ポジションを獲得した。
「初めてポールを獲得できて、本当にうれしい。いいペースで走れている。でも、明日は冷静に、そして集中してレースに臨みたい」とガードナー選手。
続いて、B・ビンダー選手(KTM)が2位、X・ヴィアージ選手(KALEX)が3位に続く。首位のA・マルケス選手(KALEX)は4位につける。
また、長島哲太選手(KALEX)は15位5列目となる。
「予選ではいいフィーリングで走れていた。でも、アタックする時にタイヤを交換するべきだった。タイヤを替えていたらもう少しタイムが上がったと思う」と長島選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。
レースがスタートすると、ビンダー選手がホール・ショット。後ろからヴィアージ選手、ガードナー選手、マルケス選手、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
ビンダー選手がレースをリード。僅差で、S・ロウズ選手(KALEX)、ヴィアージ選手、ルティ選手、マルケス選手などが続く。ガードナー選手は他車と接触しそうになり7位に後退する。
レース中盤、ビンダー選手はトップをキープ。すぐ後ろからヴィアージ選手、予選13位から追い上げてきたA・フェルナンデス選手(KALEX)など8台が僅差で続く。
一方、ガードナー選手、ロウズ選手は10周目に転倒してしまう。
後半に入ると、トップのビンダー選手が逃げ切りを図る。2位以下のマルケス選手、ヴィアージ選手なども離されずに猛追する。しかし20周目、ヴィアージ選手は転倒してしまう。
20周目、マルケス選手がビンダー選手を捕らえてトップに浮上。L・バルダッサリ選手(KALEX)、フェルナンデス選手も続き、ビンダー選手は4位に後退する。

終盤になると、マルケス選手とバルダッサリ選手がトップを争っていくが、残り2周となった23周目に2台は接触してクラッシュ・ダウン。
これでフェルナンデス選手がトップに上がり、ビンダー選手が2位、L・マリーニ選手(KALEX)が3位に上がる。
ファルナンデス選手はそのまま初優勝を達成。ビンダー選手2位、マリーニ選手が3位でチェッカーを受けた。
また、ルティ選手が4位となり、ランキング・トップに躍り出た。
長島選手は自己最高の5位でゴールしている。

コメント

優勝 A・フェルナンデス選手(KALEX)
「スタートはあまりよくなかったが、トップ・グループに混じり、とてもいい走りができた。レース終盤は優勝の可能性をかけてポジションをキープしようとがんばった。マルケス選手とバルダッサリ選手の転倒があって、優勝することができました。チーム・メイトのバルダッサリ選手の転倒は残念だったが、やっと初優勝できたのでうれしいです」

2位 B・ビンダー選手(KTM)
「今日は大きく進歩したことを見せられたので、とてもうれしいです。レース中盤まではとてもいい感じで走っていて、全力でプッシュできた。終盤は少し難しくなり、自分のポジションをキープするために全力を尽くした。今日のレースでモチベーションが上がりました。今後のレースが楽しみです」

3位 L・マリーニ選手(KALEX)
「思いがけず表彰台を獲得できた。というのは、昨日転倒していたこと、今日はギア・ボックスに問題を抱えていたからです。簡単なレースではなかったが、チームのすばらしい仕事のおかげでウォーム・アップで前進することができた。そして、運も味方して表彰台に上がることができた。今日はたくさんのオーバー・テイクがあった。アグレッシブに走るのは得意ではないが、アグレッシブに走れるように取り組みたい」

5位 長島哲太選手(KALEX)
「自己最高の5位を獲得できてとてもうれしいです。チームがすごくがんばってくれたおかげです。いいリズムで走れていたから、表彰台争いできるかと思っていたが、それは難しかった。毎戦少しずつ良くなっている。次のザクセンもがんばります」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 A.Fernandez FLEXBOX HP 40 KALEX '39.24.779 Dunlop ユーザー
2位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '39.25.391 Dunlop ユーザー
3位 L.Marini SKY Racing Team VR46 KALEX '39.28.465 Dunlop ユーザー
5位 長島哲太 ONEXOX TKKR SAG Team KALEX 39'30.170 Dunlop ユーザー

Moto3

アルボリーノ選手が今季2勝目を飾る

予選では、N・アントネッリ選手(HONDA)が今季2度目のポール・ポジションを獲得する。
「全力でプッシュしてポールを獲得できてうれしい。明日は表彰台に上がれるように、最終ラップに入ったときにトップ6か7に入っているようにしたい」とアントネッリ選手。
鳥羽海渡選手(HONDA)が2番手、T・アルボリーノ選手(HONDA)が3番手に並ぶ。
鳥羽選手は「初めてのポールポジションを取り損ねてしまいまし残念だったけど、大丈夫です。明日は表彰台で終われるようにがんばります」とコメントした。
首位のA・カネット選手(KTM)は9番手となる。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は4位、小椋藍選手(HONDA)は6位で2列目となる。
佐々木歩夢選手(HONDA)は10位、真崎一輝選手(KTM)は14位となる。

決勝が始まると、アントネッリ選手が好スタート。後ろから鈴木選手、アルボリーノ選手、鳥羽選手などが続く。
アントネッリ選手がレースをリードしていくが、3周目に鳥羽選手がトップに浮上。後ろからアルボリーノ選手、アントネッリ選手、鈴木選手、R・フェナティ選手(HONDA)などが続く。
8周目、フェナーティ選手が先頭に立つが、アルボリーノ選手、鳥羽選手、L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)、鈴木選手なども僅差で続く。
10周目、再び鳥羽選手がトップに上がり、レースをリード。大集団の戦いはなおも続く。
14周目、鳥羽選手はダラ・ポルタ選手に抜かれ、さらにマシンが降られると9位に後退。
ダラ・ポルタ選手が先行し、アルボリーノ選手、J・コーンフェイル選手(KTM)、鈴木選手、フェナーティ選手などが続く。鈴木選手はコーナーではらんでしまい遅れてしまう。
そして17周目、鈴木選手、鳥羽選手は他の2台と接触して転倒してしまう
残り4周で前に出たのはコーンフェイル選手だったが、ロングラップ・ペナルティを受け、3位に後退する。
代わってダラ・ポルタ選手がトップに上がり、アルボリーノ選手、コーンフェイル選手と続く。
終盤は、ダラ・ポルタ選手とアルボリーノ選手の戦いとなり、コース終盤で前に出たアルボリーノ選手が優勝をさらった。
ダラ・ポルタ選手が2位、コーンフェイル選手は3位。カネット選手は12位に入り、ポイント・リーダーの座を守っている。
また、小椋選手は6位、真崎選手は13位、佐々木選手は17位となった。

コメント

優勝 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「優勝できて、とてもうれしい。トップ・グループから離れないように戦った。他のライダーと接触したあと、トップと離れたときは、これで終わったと思った。でも全力でダラ・ポルタ選手を追いかけた。最終ラップは、どこで彼をオーバーテイクすればいいのか完ぺきに分かっていた。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」

2位  L・ダラ・ポルタ選手(HONDA)
「最も重要なことは、レースで安定した結果を残すことです。今回は優勝できませんでしたが、また優勝できることを願っています。今日は風が強かったので、難しいレースだったが、すばらしいレースができたし、表彰台にまた立つことができてうれしい。引き続きこの調子をキープしたいです。近いうちに優勝できると思う」

3位 J・コーンフェイル選手(KTM)
「すごくいいペースで走ることができて、トップ集団で走っていた。大混戦で、接触があったり大変だった。それで、僕はトップを走っているときにペナルティを取られてしまった。ついていなかったけど、その後も表彰台を獲得するためにがんばった。3位に入れて本当にうれしいです。次はチームの地元GP,その後は僕のホームGPです。とても楽しみです」

6位 小椋藍選手(HONDA)
「今週末の結果に満足している。アッセンは今年のレースの中でも最も難しいサーキットだと思ったので、目標は10位以内でゴールすることだった。FP1でトップ・タイムをマークすることができたので、目標を表彰台獲得に変更した。表彰台を獲得できなかったのは残念だけど、6位というのはいい結果だと思う。連戦となるドイツは昨年ワイルド・カードでいい走りができているので、楽しみです」

17位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「今日はいいスタートを切れたが、うまくペースを上げられなかった。最後までベストを尽くした。このコースは右コーナーが多く、難しかった。今日のレース・ペースはそれほど速くなかったので、トップ・グループで戦えず残念だった。次のドイツで前半戦を終えるので、しっかり結果を残したい」

リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)
「残念なレースでした。序盤は、トップ・グループを引っ張り、ペースを上げて小さなグループにしたかったができなかった。その後、シケインでビンダー選手と接触しそうになり、そのまま直進してしまい、順位を大きく落としてしまった。順位を戻そうと追い上げたが、ブレーキング・ミスをして転倒してしまった。次戦のドイツではライディングに集中し、今日の悔しさを結果につなげたい」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「今日もついていないレースだった。前戦カタルニアはオープニング・ラップにぶつけられ転倒してしまい、そこから再スタートというレースだった。今日はしっかりトップ・グループの前の方にいて、プラン通りの走りができていたが、転倒に巻き込まれてしまった。今日も集団から抜け出すのは難しい状況だったが、みんなが激しく抜き合うので、ペースを落とすことになり、結果的に大集団のレースになってしまう。なんとかこういう状況を打破して、優勝を目指したい」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
優勝 T.Arbolino VNE Snipers HONDA '38.03.113 Dunlop ユーザー
2位 L.Dalla Porta Leopard Racing HONDA '38.03.158 Dunlop ユーザー
3位 J.Kornfeil Redox PruestelGP KTM '38.04.675 Dunlop ユーザー
6位 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '38.05.377 Dunlop ユーザー
13位 真崎一輝 BOE Skull Rider Mugen Race KTM '38.06.380 Dunlop ユーザー
17位 佐々木歩夢 Petronas Sprinta Racing HONDA '38.15.913 Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 Honda Team Asia HONDA '31.00.886 -5 lap Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '27.44.488-7 laps Dunlop ユーザー