- 天気:晴れ
- 気温:26度
- 観客:105,000人
Moto2
波乱のレースで、フェルナンデス選手が初優勝
第8戦は、1949年の第1回大会から開催しているオランダのアッセンで開催された。
晴天に恵まれた予選では、往年のチャンピオン、ワイン・ガードナーの息子、R・ガードナー選手(KALEX)が初のポール・ポジションを獲得した。
「初めてポールを獲得できて、本当にうれしい。いいペースで走れている。でも、明日は冷静に、そして集中してレースに臨みたい」とガードナー選手。
続いて、B・ビンダー選手(KTM)が2位、X・ヴィアージ選手(KALEX)が3位に続く。首位のA・マルケス選手(KALEX)は4位につける。
また、長島哲太選手(KALEX)は15位5列目となる。
「予選ではいいフィーリングで走れていた。でも、アタックする時にタイヤを交換するべきだった。タイヤを替えていたらもう少しタイムが上がったと思う」と長島選手。
決勝当日も晴天に恵まれた。
レースがスタートすると、ビンダー選手がホール・ショット。後ろからヴィアージ選手、ガードナー選手、マルケス選手、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
ビンダー選手がレースをリード。僅差で、S・ロウズ選手(KALEX)、ヴィアージ選手、ルティ選手、マルケス選手などが続く。ガードナー選手は他車と接触しそうになり7位に後退する。
レース中盤、ビンダー選手はトップをキープ。すぐ後ろからヴィアージ選手、予選13位から追い上げてきたA・フェルナンデス選手(KALEX)など8台が僅差で続く。
一方、ガードナー選手、ロウズ選手は10周目に転倒してしまう。
後半に入ると、トップのビンダー選手が逃げ切りを図る。2位以下のマルケス選手、ヴィアージ選手なども離されずに猛追する。しかし20周目、ヴィアージ選手は転倒してしまう。
20周目、マルケス選手がビンダー選手を捕らえてトップに浮上。L・バルダッサリ選手(KALEX)、フェルナンデス選手も続き、ビンダー選手は4位に後退する。
終盤になると、マルケス選手とバルダッサリ選手がトップを争っていくが、残り2周となった23周目に2台は接触してクラッシュ・ダウン。
これでフェルナンデス選手がトップに上がり、ビンダー選手が2位、L・マリーニ選手(KALEX)が3位に上がる。
ファルナンデス選手はそのまま初優勝を達成。ビンダー選手2位、マリーニ選手が3位でチェッカーを受けた。
また、ルティ選手が4位となり、ランキング・トップに躍り出た。
長島選手は自己最高の5位でゴールしている。
コメント
優勝 A・フェルナンデス選手(KALEX)
「スタートはあまりよくなかったが、トップ・グループに混じり、とてもいい走りができた。レース終盤は優勝の可能性をかけてポジションをキープしようとがんばった。マルケス選手とバルダッサリ選手の転倒があって、優勝することができました。チーム・メイトのバルダッサリ選手の転倒は残念だったが、やっと初優勝できたのでうれしいです」
2位 B・ビンダー選手(KTM)
「今日は大きく進歩したことを見せられたので、とてもうれしいです。レース中盤まではとてもいい感じで走っていて、全力でプッシュできた。終盤は少し難しくなり、自分のポジションをキープするために全力を尽くした。今日のレースでモチベーションが上がりました。今後のレースが楽しみです」
3位 L・マリーニ選手(KALEX)
「思いがけず表彰台を獲得できた。というのは、昨日転倒していたこと、今日はギア・ボックスに問題を抱えていたからです。簡単なレースではなかったが、チームのすばらしい仕事のおかげでウォーム・アップで前進することができた。そして、運も味方して表彰台に上がることができた。今日はたくさんのオーバー・テイクがあった。アグレッシブに走るのは得意ではないが、アグレッシブに走れるように取り組みたい」
5位 長島哲太選手(KALEX)
「自己最高の5位を獲得できてとてもうれしいです。チームがすごくがんばってくれたおかげです。いいリズムで走れていたから、表彰台争いできるかと思っていたが、それは難しかった。毎戦少しずつ良くなっている。次のザクセンもがんばります」
Moto2Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
優勝 | A.Fernandez | FLEXBOX HP 40 | KALEX | '39.24.779 | |
2位 | B.Binder | Red Bull KTM Ajo | KTM | '39.25.391 | |
3位 | L.Marini | SKY Racing Team VR46 | KALEX | '39.28.465 | |
5位 | 長島哲太 | ONEXOX TKKR SAG Team | KALEX | 39'30.170 |