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Moto2
長島選手が開幕戦で念願の初優勝!
中東カタール・ドーハで、オープニング・ラウンドを迎えた。ダンロップは、2010年からMoto2クラスのオフィシャル・サプライヤーとして、全チームにタイヤを供給している。
今年は、コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、MotoGPクラスはキャンセルとなり、Moto2、Moto3クラスが行われた。
ドライ・コンディションで行われた予選では、アメリカンライダーのJ・ロバーツ選手(KALEX)が、初のポール・ポジションを獲得した。
「予選ではすばらしいラップを刻むことができた。J・ホプキンス(コーチ、元MotoGPライダー)からアドバイスも受けていることも役に立っています」とロバーツ選手。
2位にL・マリーニ選手(KALEX)、3位にE・バスティアニーに選手(KALEX)が付ける。
今年から名門のRed Bull KTM Ajoへ移籍した長島哲太選手(KALEX)は、14位5列目となる。
「最後にミスしてしまって、順位がよくなくて残念です。でも状態は悪くないので、レースでは追い上げていきたいです」と長島選手。
決勝レースがスタートすると、マリーニ選手がホール・ショット。後ろからバスティアニーニ選手、ロバーツ選手、J・マルティン選手(KALEX)などが後ろから続く。長島選手は14位につける。
レース序盤は、マリーニ選手、マルティン選手、バスティアニーニ選手、ロバーツ選手を中心にトップ争いは展開される。
中盤に入ってもマリーニ選手がトップをキープしていくが、ロバーツ選手、マルティン選手など8台がトップ集団を形成。長島選手もこの集団に加わり着実に順位を上げていく。
後半に入ると、マリーニ選手が逃げ切りを図り、一旦単独トップに立つが、残り5周になるとペースダウン。順位を落としてしまう。
逆に、残り5周で6位につけていた長島選手は目覚ましい勢いで順位アップ。残り3周でトップに立ち、後続を引き離しにかかった。
後方には、ロバーツ選手、L・バルダッサリ選手(KALEX)、バスティアニーに選手が続く。
長島選手は残り2周で約1秒の差をつけると、トップを快走。そのままトップでチェッカーを受けた。
10年前に親友だった故富沢祥也選手が初優勝を果たしたカタールで、長島選手は記念すべきファーストウィンを達成した。
続いて、バルダッサリ選手2位、バスティアニーに選手3位となった。
コメント
優勝 長島哲太選手(KALEX)
「夢のような気分です。富沢選手とは兄弟のような仲だったので、彼が優勝したカタールで初優勝できて、信じられない気持ちです。昨日の予選で小さなミスをしてしまったので、僕のグリッド・ポジションはよくなかった。スタートから一生懸命プッシュして順位を上げていった。その後、集中して、ひたすらプッシュしていった。僕とチームにとってすばらしい結果になった。昨年は表彰台にあと一歩のレースが多かったので、本当にうれしいです」
2位 L・バルダッサリ選手(KALEX)
「いろいろ考えるのをやめて、とにかくマシンに乗ってレースを楽しんだ。初日は転倒して、プラクティスでは苦戦したので、すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。自分のリズムに自信があった。とてもいいレースをすることができた。でも最後は長島選手が速かった」
3位 E・バスティアニーに選手(KALEX)
「レースは接近戦だったが、フロント・ローからスタートしたので楽でした。そして表彰台でフィニッシュすることができまた。最後の3、4周は一生懸命プッシュしたが、長島選手がとても速く、彼についていくことは不可能でした。バルダッサリ選手とすばらしいバトルができて、この表彰台獲得はとてもうれしい」
Moto2Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 長島哲太 | Red Bull KTM Ajo | KALEX | '40.00.192 | |
2 | L.Baldassarri | Flexbox HP40 | KALEX | '40.01.539 | |
3 | E.Bastianini | Italtrans Racing Team | KALEX | '40.01.620 |