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Moto2
ロウズ選手が今季初優勝
第10戦は、フランスのルマンで開催された。悪天候が心配されていたが、予選はドライ・コンディションで行われた。
ポール・ポジションを獲得したのはJ・ロバーツ選手(KALEX)で、今季3度目。
「今回はポールを狙えるペースがあるとわかっていた。明日は初優勝できるかもしれない」とロバーツ選手。
2番手にS・ロウズ選手(KALEX)、3番手にR・ガードナー選手(KALEX)と続く。
また、首位のL・マリーニ選手(KALEX)は予選初日に転倒し、タイム出しに難航すると6番手2列目となる。
長島哲太選手(KALEX)は22位につける。
「フロントの接地感に苦しんだ。データを見て原因をつきとめたい。明日は、冷静に追い上げていきたい」と長島選手。
決勝当日、Moto3クラスはドライ・コンディションで行われたが、その後雨が降り出した。
Moto2クラスの決勝が始まるころには雨は止んでいたが、路面はハーフ・ウェットという状況だった。
微妙なコンディションだったが、全ライダーがスリック・タイヤでレースに臨んだ。
スタートが切られると、ガードナー選手がホール・ショット。後ろからX・ヴィアージ選手(KALEX)、ロウズ選手、J・ディクソン選手(KALEX)選手、M・ベゼッキ選手(KALEX)などが続く。
また、ロバーツ選手はスタート直前にトラブルが発生。ピットに戻ったために、最後尾スタートとなった。
序盤から、ロウズ選手がトップに立ちレースをリードしていく。後ろからディクソン選手、ヴィアージ選手、ガードナー選手などが続く。5周目に、ヴィアージ選手はクラッシュしてしまう。
8周目、ロウズ選手がミスを犯して後退。ディクソン選手が先頭に立ち、ロウズ選手、ベゼッキ選手が後ろから続く。
レース中盤、ディクソン選手、ロウズ選手がトップ争い。ベゼッキ選手、ガードナー選手、A・フェルナンデス選手(KALEX)が3位を争っていく。
レース中盤に入ってもディクソン選手がトップをキープ。約1秒後ろにロウズ選手が続く。
ところが、残り5周でディクソン選手がクラッシュ・ダウン。これでロウズ選手がトップに浮上する。
ベゼッキ選手、ガードナー選手、フェルナンデス選手の3台が2位争いとなる。
ロウズ選手は、そのままトップを快走して今季初優勝を達成した。
2位争いは、最終ラップでガードナー選手が前に出てチェッカー。
ベゼッキ選手が3位。ランキング・トップのマリーニ選手は17位でノー・ポイントに終わったが、首位を守っている。
一方、ポール・シッターのロバーツ選手は見事な追い上げで6位に入っている。
また、長島選手は21位でゴールした。
コメント
優勝 S・ロウズ選手(KALEX)
「前回のレースは惜しかったが、今回は一歩前進した。数年ぶりに優勝できてとてもうれしい。自分自身を誇りに思う。次戦のアラゴンは大好きなサーキットで、前回優勝したサーキットなので楽しみです」
2位 R・ガードナー選手(KALEX)
「最初の数周は少し怖かったが、リズムをキープし、プッシュし続けた。最後に、ベゼッキ選手をパスして2位になれた。チームは今週末、最高の仕事をしてくれた。再び表彰台を獲得できて、とてもうれしい」
3位 M・ベゼッキ選手(KALEX)
「3位を獲得できてうれしい。でも、最後に抜かれたことは残念だった。今日はみんなにとって宝くじのようなレースだった。ウエットのレースになるとは思っていなかった。ミスをしないように気を付けた。そして頭を使い、できる限りいい結果を残せるようにがんばった」
21位 長島哲太選手(KALEX)
「今週はとても厳しい状況だった。応援してくれたファンはチームに申し訳ない気持ちです。カタールやへレスでのいい感触を取り戻して、次回こそ上位争いをしたいと思います」
Moto2Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | S.Lowes | EG 0,0 Marc VDS | KALEX | '41.27.648 | |
2 | R.Gardner | Onexox TKKR SAG Team | KALEX | '41.31.470 | |
3 | M.Bezzecchi | SKY Racing Team VR46 | KALEX | '41.31.832 | |
21 | 長島哲太 | Red Bull KTM Ajo | KALEX | '42.41.806 |