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Moto3
フェルナンデス選手が初優勝。小椋選手が3位表彰台
ウエット・コンディションで予選は行われ、J・マクフィー選手(HONDA)が今季初のポール・ポジションをゲットした。
「途中で雨が強くなって難しかった。でも、セッション終盤へ向けてタイムを更新できた。明日の天気がどうなるか分からないが、いいベースのセッティングがあるので、どのような天気になっても速く走れると思う」とマクフィー選手。
続いて、R・フェルナンデス選手(KTM)2位、C・ヴィエッティ選手(KTM)3位に続く。
首位のA・アレナス選手(KTM)は4番手に続く。
また、小椋藍選手(HONDA)は8番手。
「どのコンディションでも、トップ・グループで走ることができた。今日のパフォーマンスに満足している。明日のレースに向けてフィーリングはとてもいいです」と小椋選手。
鳥羽海渡選手(KTM)10番手、國井雄輝選手(HONDA)18番手、鈴木竜生選手(HONDA)19番手、佐々木歩夢選手(KTM)26番手、山中琉聖選手(HONDA)30番手につける。
決勝レースが始まると、ヴィエッティ選手がホール・ショット。後ろからA・ロペス選手(HUSQVARNA)、アレナス選手、フェルナンデス選手などが続く。
ところが、2周目にヴィエッティ選手とロペス選手が接触して転倒。アレナス選手も接触するとマシンがダメージを受けてピットに戻る。
このアクシデントを尻目に、フェルナンデス選手がトップを快走。2位以下はT・アルボリーノ選手(HONDA)、D・ビンダー選手(KTM)、小椋選手などが続く。
また、ポール・シッターのマクフィー選手も転倒してしまう。
レース中盤、トップのフェルナンデス選手が約2.5秒の差をつける。
2位争いは、アルボリーノ選手、S・ガルシア選手(HONDA)、小椋選手、ビンダー選手の4台が競り合っていく。徐々にビンダーが遅れ始め、アルボリーノ選手、ガルシア選手、小椋選手の3台になっていく。
レース終盤、トップのフェルナンデス選手がトップを独走していく。
2位争いは依然としてアルボリーノ選手、小椋選手、ガルシア選手が競り合いを続ける。
フェルナンデス選手は、そのまま独走を続けると初優勝を達成する。
2位争いはガルシア選手が最終ラップに前に出て2位でチェッカー。小椋選手は3位に入った。
アレナス選手がノー・ポイントに終わったために、ランキング2位の小椋選手との差は3点となった。
また、佐々木選手は10位、山中選手16位、國井選手17位。鳥羽選手はマシン・トラブルのためにピット・イン・リタイア。鈴木選手は転倒リタイアとなった。
コメント
優勝 R・フェルナンデス選手 (KTM)
「初優勝できたなんで、信じられない気分です。今回はマシンのことよりも、僕をサポートしてくれた人に感謝の気持ちを伝えたい。特に、アキ・アヨ氏にはいろんなことを教えてもらい、優勝することができた。今後は一緒にタイトルを目指していきたい」
2位 S・ガルシア選手(HONDA)
「スタートから一生懸命プッシュしたが、2位争いのグループは厳しい戦いとなり、ポジションをなかなか上げられなかった。でもプッシュし続けて2位でゴールすることができた。表彰台に立てて最高の気分です。とても厳しいシーズンでした。この結果はチームの努力の結果です。無観客での表彰台なので、昨年とは違う雰囲気だったが、いいレースができてよかった」
3位 小椋藍選手(HONDA)
「今日は表彰台に立てて本当によかった。最終ラップ、1コーナーに入ったときは4番手だったので、表彰台に立ててうれしい。過去4戦、なかなか表彰台争いに加われず厳しいレースが続いていたから、自分にとっても、チームにとっても重要な表彰台になった。今回はウエット、ハーフ・ウエット、ドライとすべてのコンディションでいい走りができた。来週のバレンシアGPもこの調子をキープしたい」
10位 佐々木歩夢選手(KTM)
「スタートはよかった。路面コンディションは難しかったが、いい走りができた。ラスト・ラップにミスして少し順位を落としたのが悔しいです。それでもトップ10フィニッシュできたことはよかった。次のバレンシア戦ではさらに戦闘力を高めていきたい」
16位 山中琉聖選手(HONDA)
「30番グリッドから、いいスタートを切ることができ、いくつかポジションを上げることができた。その後、ペースがあまりよくなくて、追い上げることができなかった。しかし、終盤はレース・ペースがよくなり、前の集団に追いつくことができた。ポイント獲得はできなかったが、今回の仕事には満足しています」
17位 國井勇輝選手(HONDA)
「今日はスタートはよかったが、2コーナーのブレーキングで止まりきれないライダーと接触し、大きくポジションを落とした。それでほとんど最後尾になってしまった。それから追い上げて7位争いの大きなグループに加わるのが精いっぱいだった。今大会は18番グリッドから決勝に挑めて、今年1番のレースができた」
リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「今回は予選から厳しい状態だった。最近、転倒が多かったのでリスクを負って攻めることはできなかった。中団で走っていたら、他車に当てられて転んでしまい残念なレースになってしまった」
リタイア 鳥羽海渡選手(KTM)
「序盤はいい走りができたが、徐々にマシンがおかしいことに気付いた。なんとか走りたかったが、問題は大きくなっていったのでピットに戻るしかなかった。切り替えて、次のレースに集中したい」
Moto3Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | R.Fernandez | Red Bull KTM Ajo | KTM | '38.29.140 | |
2 | S.Garcia | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '38.29.843 | |
3 | 小椋藍 | Honda Team Asia | HONDA | '38.30.145 | |
10 | 佐々木歩夢 | Red Bull KTM Tech3 | KTM | '38.46.228 | |
16 | 山中琉聖 | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '38.47.581 | |
17 | 國井雄輝 | Honda Team Asia | HONDA | '38.48.268 | |
リタイア | 鳥羽海渡 | Red Bull KTM Ajo | KTM | '27.13.583 -7 laps | |
リタイア | 鈴木竜生 | SIC58 Squadra Corse | HONDA | '21.56.821 -10 lap |