- 天気:晴れ
- 気温:21度
Moto3
アルボリーノ選手が今季初優勝。小椋選手は8位に入る
予選では、D・ビンダー選手が初のポール・ポジションをつかんだ。
「今まで予選であまりいいポジションを取れなかったのが欠点だったが、今日はうまくいった。初のポール・ポジションを取れて本当にうれしい」とビンダー選手。
鳥羽海渡選手(KTM)が2位、R・フェルナンデス選手(KTM)が3位に続く。
「予選前に雨がぱらついて、コンディションは難しかったが、後半はよくなっていった。とにかくプッシュして、フロント・ローをつかむことができた。レースへの準備はできています」と鳥羽選手。
首位のA・アレナス選手(KTM)は6位、3点差で2位につける小椋藍選手(HONDA)は7位につける。
「予選では、すぐにタイムを出すことができたが、最後のアタックでミスして、タイムを更新できなかった。それでも7番グリッドを獲得できてよかった。不安定なコンディションだったが、すべてのセッションでタイムをまとめることができた」と小椋選手。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は8位、國井雄輝選手(HONDA)12位、山中琉聖選手(HONDA)20位、佐々木歩夢選手(KTM)26位となる。
決勝レースがスタートすると、鳥羽選手がホール・ショット。ビンダー選手、フェルナンデス選手、アレナス選手などが続く。
1周目にフェルナンデス選手がトップに立ち、すぐ様引き離しにかかる。後続との差はすぐに約1・5秒に広がる。
一方、2周目に鳥羽選手が転倒し、鈴木選手は巻き込まれる形で転倒してしまう。
2位以下はアルボリーノ選手、ビンダー選手、アレナス選手、S・ガルシア選手(HONDA)など続く。小椋選手は9番手につけていく。
レース中盤、トップのフェルナンデス選手は約1・5秒前後の差をキープ。
2位争いは、アルボリーノ選手、ガルシア選手、アレナス選手、ビンダー選手、D・オンチュー選手(KTM)の5台。小椋選手は7位につける。
レース終盤になるとフェルナンデス選手にアルボリーノ選手、ガルシア選手が追いついて3台がトップ争いを開始する。
アルボリーノ選手は残り2周目で先頭に出るとラスト・スパート。後続を離して今季初優勝を決める。
ガルシア選手が2位、フェルナンデス選手は3位となった。
また、アレナス選手は4位、小椋選手は最後にA・ミーノ選手(KTM)に抜かれて8位でゴール。
この結果、首位アレナス選手と小椋選手の差は8点となった。
また、山中選手は15位、國井選手は18位、佐々木選手19位に入っている。
コメント
優勝 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「今日の目標は優勝することだった。とにかく前に他のライダーいたら、何が何でも優勝するというのが、昨夜頭に思い浮かんだことだった。今日の勝利は本当にすばらしい。チームと一緒に精一杯働いてきたことが結果につながった。今日の優勝を誇りに思う。これからも前進していきたい」
2位 S・ガルシア選手(HONDA)
「ウォーム・アップでいい状態に仕上がっていることが分かったので、優勝争いができると思っていた。レースではそのことは考えずにトップ・グループに追いつくまで他のライダーをパスしていった。アルボリーノ選手に追いついてからは、そのポジションをキープしてチャンスを待った。そして今回も表彰台を獲得できた」
3位 R・フェルナンデス選手 (KTM)
「表彰台に上がれてうれしいが、スタートからトップを走っていたから、少し悔しさもある。今日のレースからしっかり学びたい。ラスト・ラップはアタックされると分かっていたが、抜かれてしまった。それでも速さがあるところを見せられたとは思う」
8位 小椋藍選手(HONDA)
「今日は風が強く、それがライディングに大きく影響した。特に旋回性に影響があり、何度もコースから出そうになり、思うようにペースを上げることができなかった。厳しいレースだったが、それでも8位でゴールできてよかった。終盤、7位争いの集団のトップに出たが、ストレートで抜かれたのがちょっと残念だった。来週は3連戦最後のレース。最終戦なので優勝を目指し全力を尽くします」
15位 山中琉聖選手(HONDA)
「スタートは悪くなかったが、オープニング・ラップで他車と接触があり難しかった。それで少し順位を落とした。それから追い上げていったが、簡単ではなかった。上位陣には届かなかったが、ポイントを取れたことはよかった」
18位 國井勇輝選手(HONDA)
「スタートはよかったが、ペースを上げられずポジションを落としてしまった。昨日までとは全く違うフィーリングになったことが走りに影響した。どうして変わってしまったのかよく分からない。この数戦、自分としてはいい走りになってきていると思っているが、決勝になるとなかなか結果につながらない。最終戦ではしっかり結果につなげたい」
19位 佐々木歩夢選手(KTM)
「予選までリズムをつかめずに難しかった。それで予選26番手となってしまった。決勝朝のウォーム・アップでペースをつかんで、1番手のタイムを出していた。スタートは悪くなかったが、大集団の中での走行になり、自分のペースを守ることができなかった。その上、コースを少し外れてしまって、ロング・ラップのペナルティを受けてしまった。最終戦では、予選順位をよくして、いいレースをしたい」
リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「他車の転倒に巻き込まれてしまって、残念な結果に終わってしまった。最近、こういうレースが続いていて、辛いです。最終戦は前向きな気持ちでがんばります」
リタイア 鳥羽海渡選手(KTM)
「いいスタートを切って、フェルナンデス選手の後ろについていたが、5コーナーでミスして転倒してしまった。とても残念です。最終戦でこの悔しさを晴らしたい」
Moto3Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | T.Arbolino | Rivacold Snipers Team | HONDA | '38.17.462 | |
2 | S.Garcia | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '38.18.604 | |
3 | R.Fernandez | Red Bull KTM Ajo | KTM | '38.18.759 | |
8 | 小椋藍 | Honda Team Asia | HONDA | '38.27.314 | |
15 | 山中琉聖 | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '38.41.759 | |
18 | 國井雄輝 | Honda Team Asia | HONDA | '38.42.152 | |
19 | 佐々木歩夢 | Red Bull KTM Tech3 | KTM | '38.44.946 | |
リタイア | 鳥羽海渡 | Red Bull KTM Ajo | KTM | '1.46. 777 -22 laps | |
リタイア | 鈴木竜生 | SIC58 Squadra Corse | HONDA | '1.47.045 -22 lap |