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Moto3

アルボリーノ選手が今季初優勝。小椋選手は8位に入る

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予選では、D・ビンダー選手が初のポール・ポジションをつかんだ。
「今まで予選であまりいいポジションを取れなかったのが欠点だったが、今日はうまくいった。初のポール・ポジションを取れて本当にうれしい」とビンダー選手。
鳥羽海渡選手(KTM)が2位、R・フェルナンデス選手(KTM)が3位に続く。
「予選前に雨がぱらついて、コンディションは難しかったが、後半はよくなっていった。とにかくプッシュして、フロント・ローをつかむことができた。レースへの準備はできています」と鳥羽選手。
首位のA・アレナス選手(KTM)は6位、3点差で2位につける小椋藍選手(HONDA)は7位につける。
「予選では、すぐにタイムを出すことができたが、最後のアタックでミスして、タイムを更新できなかった。それでも7番グリッドを獲得できてよかった。不安定なコンディションだったが、すべてのセッションでタイムをまとめることができた」と小椋選手。

また、鈴木竜生選手(HONDA)は8位、國井雄輝選手(HONDA)12位、山中琉聖選手(HONDA)20位、佐々木歩夢選手(KTM)26位となる。

決勝レースがスタートすると、鳥羽選手がホール・ショット。ビンダー選手、フェルナンデス選手、アレナス選手などが続く。
1周目にフェルナンデス選手がトップに立ち、すぐ様引き離しにかかる。後続との差はすぐに約1・5秒に広がる。
一方、2周目に鳥羽選手が転倒し、鈴木選手は巻き込まれる形で転倒してしまう。
2位以下はアルボリーノ選手、ビンダー選手、アレナス選手、S・ガルシア選手(HONDA)など続く。小椋選手は9番手につけていく。
レース中盤、トップのフェルナンデス選手は約1・5秒前後の差をキープ。
2位争いは、アルボリーノ選手、ガルシア選手、アレナス選手、ビンダー選手、D・オンチュー選手(KTM)の5台。小椋選手は7位につける。
レース終盤になるとフェルナンデス選手にアルボリーノ選手、ガルシア選手が追いついて3台がトップ争いを開始する。
アルボリーノ選手は残り2周目で先頭に出るとラスト・スパート。後続を離して今季初優勝を決める。
ガルシア選手が2位、フェルナンデス選手は3位となった。
また、アレナス選手は4位、小椋選手は最後にA・ミーノ選手(KTM)に抜かれて8位でゴール。
この結果、首位アレナス選手と小椋選手の差は8点となった。
また、山中選手は15位、國井選手は18位、佐々木選手19位に入っている。

コメント

優勝 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「今日の目標は優勝することだった。とにかく前に他のライダーいたら、何が何でも優勝するというのが、昨夜頭に思い浮かんだことだった。今日の勝利は本当にすばらしい。チームと一緒に精一杯働いてきたことが結果につながった。今日の優勝を誇りに思う。これからも前進していきたい」

2位 S・ガルシア選手(HONDA)
「ウォーム・アップでいい状態に仕上がっていることが分かったので、優勝争いができると思っていた。レースではそのことは考えずにトップ・グループに追いつくまで他のライダーをパスしていった。アルボリーノ選手に追いついてからは、そのポジションをキープしてチャンスを待った。そして今回も表彰台を獲得できた」

3位 R・フェルナンデス選手 (KTM)
「表彰台に上がれてうれしいが、スタートからトップを走っていたから、少し悔しさもある。今日のレースからしっかり学びたい。ラスト・ラップはアタックされると分かっていたが、抜かれてしまった。それでも速さがあるところを見せられたとは思う」

8位 小椋藍選手(HONDA)
「今日は風が強く、それがライディングに大きく影響した。特に旋回性に影響があり、何度もコースから出そうになり、思うようにペースを上げることができなかった。厳しいレースだったが、それでも8位でゴールできてよかった。終盤、7位争いの集団のトップに出たが、ストレートで抜かれたのがちょっと残念だった。来週は3連戦最後のレース。最終戦なので優勝を目指し全力を尽くします」

15位 山中琉聖選手(HONDA)
「スタートは悪くなかったが、オープニング・ラップで他車と接触があり難しかった。それで少し順位を落とした。それから追い上げていったが、簡単ではなかった。上位陣には届かなかったが、ポイントを取れたことはよかった」

18位 國井勇輝選手(HONDA)
「スタートはよかったが、ペースを上げられずポジションを落としてしまった。昨日までとは全く違うフィーリングになったことが走りに影響した。どうして変わってしまったのかよく分からない。この数戦、自分としてはいい走りになってきていると思っているが、決勝になるとなかなか結果につながらない。最終戦ではしっかり結果につなげたい」

19位 佐々木歩夢選手(KTM)
「予選までリズムをつかめずに難しかった。それで予選26番手となってしまった。決勝朝のウォーム・アップでペースをつかんで、1番手のタイムを出していた。スタートは悪くなかったが、大集団の中での走行になり、自分のペースを守ることができなかった。その上、コースを少し外れてしまって、ロング・ラップのペナルティを受けてしまった。最終戦では、予選順位をよくして、いいレースをしたい」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「他車の転倒に巻き込まれてしまって、残念な結果に終わってしまった。最近、こういうレースが続いていて、辛いです。最終戦は前向きな気持ちでがんばります」

リタイア 鳥羽海渡選手(KTM)
「いいスタートを切って、フェルナンデス選手の後ろについていたが、5コーナーでミスして転倒してしまった。とても残念です。最終戦でこの悔しさを晴らしたい」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 T.Arbolino Rivacold Snipers Team HONDA '38.17.462 Dunlop ユーザー
2 S.Garcia Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.18.604 Dunlop ユーザー
3 R.Fernandez Red Bull KTM Ajo KTM '38.18.759 Dunlop ユーザー
8 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '38.27.314 Dunlop ユーザー
15 山中琉聖 Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.41.759 Dunlop ユーザー
18 國井雄輝 Honda Team Asia HONDA '38.42.152 Dunlop ユーザー
19 佐々木歩夢 Red Bull KTM Tech3 KTM '38.44.946 Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 Red Bull KTM Ajo KTM '1.46. 777 -22 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '1.47.045 -22 lap Dunlop ユーザー

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Moto2

マルティン選手がラスト・ラップで逆転、今季2勝目

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第14戦も、前回と同じバレンシアで行なわれた。
初日から悪天候に悩まされたが、予選はほぼドライ・コンディションで行われた。
S・マンジィ選手(MV Agusta)が初のポール・ポジションをゲット。
MV Agustaにとっては、1976年フランスGP350ccのG・アゴスティーニ以来のポールとなった。
「セッション序盤はあまり速くなかったが、後半にとてもいいラップを刻むことができた。完ぺきなラップでした。ポール・ポジションを獲得できてうれしいです」とマンジィ選手。
H・ガルゾ選手(KALEX)が2位、M・ベゼッキ選手(KALEX)が3位に続く。
首位のE・バスティアニーニ選手(KALEX)は12位、ランキング2位のS・ロウズ選手(KALEX)は初日に転倒があり、手を負傷したため18番手に留まる。
長島哲太選手(KALEX)は、23位につける。
「タフな予選だったが、フィーリングは悪くない。新しいことを試している。明日に向けて、状態はよくなると思う」と長島選手。

決勝当日は晴天に恵まれた。
決勝レースが始まると、5位2列目スタートのJ・マルティン選手(KALEX)が好ダッシュ。後ろからマンジィ選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(SPEED UP)、ベゼッキ選手などが続く。
レース序盤は、マルティン選手、ベゼッキ選手、ディ・ジャンナントニオ選手、マンジィ選手の4台がトップ争いを展開していく。
中盤になると、ベゼッキ選手を先頭にディ・ジャンナントニオ選手、ガルゾ選手がトップ集団を形成。マルティン選手は一旦遅れをとり、マンジィ選手は10周目に転倒してしまう。
終盤に向けて、トップ争いはベゼッキ選手とディ・ジャンナントニオ選手が展開。
3位争いはマルティン選手、ガルゾ選手などが競り合いを演じていく。
残り2周になると、ディ・ジャンナントニオ選手がトップに浮上するもクラッシュ・ダウン。
最後はベゼッキ選手、ガルゾ選手、マルティン選手の3台が三つ巴のバトルを展開。
マルティン選手が競り勝ち今季2勝目。
ガルゾ選手が2位、ベゼッキ選手は3位となった。
また、バスティアニーニ選手は6位、ロウズ選手は14位。この結果、首位のバスティアニーニ選手と2位ロウズ選手の差は14点となった。
長島選手は粘り強く追い上げると12位でゴールしている。

コメント

優勝 J・マルティン選手(KALEX)
「今日はすばらしいスタートを切ることができて、5番手から追い上げて優勝することができた。フィーリングはあまりよくなかったし、ライバルたちは速かった。彼らについて行き、レース終盤は彼らより僕の方が少しだけ速かった。12コーナーで賭けをして、優勝することができた。何カ月か難しい時期があったが、今回優勝することができてとてもうれしい」

2位 H・ガルゾ選手(KALEX)
「今大会はいいリズムで走れていた。それをウォーム・アップで改めて確認し、決勝に向けてセット・アップも決まっていた。しかし、あまりいいスタートではなくて、トップ・グループに追いつくまでにちょっと時間がかかった。最終ラップは全力でプッシュした。最後の瞬間まで勝利することを考えていた。優勝することはできなかったが、初表彰台を獲得できたのでとても満足です」

3位 M・ベゼッキ選手(KALEX)
「先週の日曜日と比べると、風があってとても苦戦した。マシンはとてもナーバスで、最終ラップの戦いはリスクがあった。レース中盤では、転倒したジャンナントニオ選手に対してアドバンテージが少しあったので、かなりアグレッシブなオーバーテイクをしていた。そのため、最後は速いペースを維持することが厳しくなってしまった」

12位 長島哲太選手(KALEX)
「今日のレース・ペースは悪くなかった。上位陣と同じくらいのタイムで走れた。それでも結果には満足できない。予選をもっとよくしたい。最終戦では、いいパフォーマンスを見せて今年を締めくくりたい」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J.Martin Red Bull KTM Ajo KALEX '40.02.225 Dunlop ユーザー
2 H.Garzo Flexbox HP 40 KALEX '40.02.297 Dunlop ユーザー
3 M.Bezzecchi SKY Racing Team VR46 KALEX '40.02.429 Dunlop ユーザー
12 長島哲太 Red Bull KTM Ajo KALEX '40.15.266 Dunlop ユーザー