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Moto3
フェルナンデス選手が2勝目。アレナス選手がチャンピオンに輝く
予選では、R・フェルナンデス選手(KTM)が今季6度目のポール・ポジションを獲得した。
「6回目のポールなんて、信じられない。明日は優勝を狙っていきたい。いい形でシーズンを終えたいです」とフェルナンデス選手。
続いて、J・アルコバ選手(HONDA)、佐々木歩夢選手(KTM)と続く。
さらに、鈴木竜生選手(HONDA)4番手、ランキング2位につける小椋藍選手(HONDA)は5番手に続く。
「マシンのフィーリングはとてもよいのですが、まだいくつかのポイントで改善する必要がある。シーズン最後のレースに向けて、明日のウォーム・アップで最後の調整をしたい」と小椋選手。
小椋選手に8点差で首位に立つA・アレナス選手(KTM)は6番手となる。
また、國井雄輝選手(HONDA)15番手、鳥羽海渡選手(KTM)17番手、山中琉聖選手(HONDA)31番手となる。
決勝レースが始まると、フェルナンデス選手が好ダッシュ。後ろから鈴木選手、小椋選手、アレナス選手、佐々木選手などが続く。
トップのフェルナンデス選手はすぐに引き離しにかかり、5周目には約1・5秒の差をつける。
2位以下には、アレナス選手、J・アルコバ選手(HONDA)、小椋選手などが続く。
レース中盤、トップのフェルナンデス選手は独走態勢を築く。
2位争いは、アルコバ選手、アレナス選手、S・ガルシア選手(HONDA)、小椋選手、佐々木選手、鈴木選手、D・オンチュー選手(KTM)の7台が競り合いを演じていく。小椋選手は8番手につけていく。
レース終盤、トップのフェルナンデス選手の9秒以上後方では、激しい2位争いが展開される。J・マシア選手(HONDA)、D・フォッジア選手(HONDA)も追いついて、ドッグ・ファイトを展開。マシア選手は残り4周で転倒してしまう。
最後は、フォッジア選手、アルコバ選手、ガルシア選手の3台の競り合いとなる。
その後方では、タイトルを争う、アレナス選手、小椋選手、後方から追い上げてきたT・アルボリーノ選手(HONDA)の3人も行き詰るような接戦を演じていく。
フェルナンデス選手が、独走で今季2勝目を達成。2位にはフォッジア選手、3位アルコバ選手となる。
アレナス選手は最後にミスして後退するが、12位でチェッカー。アルボリーノ選手5位、小椋選手8位となる。
この結果、アレナス選手がチャンピオン。アルボリーノ選手と小椋選手は同点となったが、1勝しているアルボリーノ選手が2位、小椋選手は3位となった。
また、佐々木選手は13位、鳥羽選手15位、山中選手17位、國井選手22位。
鈴木選手は終盤、転倒してしまった。
コメント
チャンピオン A・アレナス選手(KTM)
「まだ実感がわかないけど、タイトルを獲得した瞬間を楽しみたい。タイトルが近づいていることは分かっていたが、今年はいろんなことがあって本当に大変だった。
レースでは、スタートは悪くなくて、とにかくレースを楽しんで、プッシュしようと思っていた。後半までフィーリングはよかったが、徐々に問題がでてきた。それでナーバスになったが、すぐにペースを取り戻した。最終ラップは、どうしようもなかった。アルボリーノ選手に抜かれた。それからはいつものMoto3レースで、接触しながらの激しいバトルとなった。他の人は捨て身の走りだった。僕はなんとかがんばって、ゴールしたときはほっとした。でも、チーム・スタッフの姿を見るまでは信じられなかった」
優勝 R・フェルナンデス選手 (KTM)
「優勝でシーズンを終えることになって本当にうれしい。後2レースあったら、タイトルに加われたと思う。シーズン終盤は、最速だったことは見せられたと思う。来年はMoto2クラスなので、新しいチャレンジが楽しみです」
2位 D・フォジア選手(HONDA)
「今日は表彰台に上がれるとは思っていなかった。2回もペナルティでロング・ラップがあったので、簡単ではなかった。ベストを尽くし、ようやく2位でフィニッシュできた。チームに本当に感謝したい。今シーズンはすばらしい仕事をしてくれた」
3位 J・アルコバ選手(HONDA)
「シーズンが始まったときの目標は、初めての表彰台獲得だった。その目標をやっと達成できた。今週末は常に上位に入っていたので、この表彰台は努力の結果だと思う。他のレースでも表彰台を獲得するチャンスがあったが、今回はペースがとてもよかった。落ち着いて走れた」
8位 小椋藍選手(HONDA)
「最後までタイトル争いができてよかった。2020シーズンは、開幕前のへレス、カタールテストでいい走りができた。初戦のカタールで表彰台に登れたことで、タイトル争いを考えるようになった。可能性も感じた。この1年、チャンピオンシップを戦えたことはもちろんだが、もっとも重要なのは最後までベストを尽くせたことです。完ぺきなシーズンとは言えないが、いいシーズンだった。チームと自分を支えてくれたすべての人に感謝します。Moto3で最後のレースでした。Moto2での新しい挑戦が楽しみです」
13位 佐々木歩夢選手(KTM)
「今週いい感じで走れていた。予選はよかった。レースではチャンスがあると思っていた。今日、コース・コンディションが変わってしまって、うまく走れなかった。今年はいろんな学ぶことができた。来シーズンは、チャンピオン争いできるようにがんばりたい」
15位 鳥羽海渡選手(KTM)
「今シーズン苦しい状況が続いた。表彰台に上がったこともあったが、なかなか安定して走れなかった。今シーズン学んだことを来年に活かしいていきたい」
17位 山中琉聖選手(HONDA)
「最後尾からのスタートだったが、スタートはよかった。前の集団に追いついてから、自分のペースを保つのが難しかった。最後は混戦の中でうまく順位を上げられなかった。今年の経験を来年に活かしたい」
22位 國井勇輝選手(HONDA)
「スタートはよくて序盤は12番手くらいだった。トップ・グループにいて、他のライダーたちと一緒に走りを楽しむことができた。しかし、ロング・ラップ・ペナルティーでグループから離れた後、グループに追いつくことができなかった。今年はシーズンを通じて、いろいろな壁にぶつかった。すべてが初めて経験することばかりだった。いい結果を残せず、チームには謝りたい。この経験は、来年に向けて大いに役立つと思っている」
リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「フェルナンデス選手について行こうと思ったが、彼のペースはよかった。第2集団でレースしていた。中盤からアルコバ選手と競り合っていて、いいレースができていた。終盤ミスしてしまったリタイアになって残念です。来年はもっといいレースをしたいです」
Moto3Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | R.Fernandez | Red Bull KTM Ajo | KTM | '38.06.272 | |
2 | D.Foggia | Leopard Racing | HONDA | '38.12.082 | |
3 | J.Alcoba | Kommerling Gresini Moto3 | HONDA | '38.12.138 | |
8 | 小椋藍 | Honda Team Asia | HONDA | '38.20.201 | |
13 | 佐々木歩夢 | Red Bull KTM Tech3 | KTM | '38.25.557 | |
15 | 鳥羽海渡 | Red Bull KTM Ajo | KTM | '38.30.505 | |
17 | 山中琉聖 | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '38.30.593 | |
22 | 國井雄輝 | Honda Team Asia | HONDA | '38.40.762 | |
リタイア | 鈴木竜生 | SIC58 Squadra Corse | HONDA | '34.34.129 -2 laps |