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Moto2

マリーニ選手が今季3勝目を決める

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第9戦スペインは、カタルニアで無観客で行われた。
ドライ・コンディションで行われた予選では、首位のL・マリーニ選手(KALEX)が2戦連続今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「マシンのフィーリングはとてもいいです。明日はとても長く、難しいレースになると思う。ロウズ選手など強いライダーがたくさんいるので、ペース配分を考えたい」とマリーニ選手。
続いて2番手にJ・ナバーロ選手(SPEED UP)、S・ロウズ選手(KALEX)が3番手。
長島哲太選手(KALEX)は、18番手となった。
「難しい予選だった。それでも少しずつ感触はよくなっている。データを分析して、レースに備えたい」と長島選手。

決勝レースがスタートすると、マリーニ選手がホール・ショット。後ろからF・ディ・ジャンナントニオ選手(SPEED UP)、ナバーロ選手、M・ベゼッキ選手(KALEX)などが続く。
トップのマリーニ選手は徐々にリードを広げ、ディ・ジャンナントニオ選手、ロウズ選手が2位争いを展開する。
レース中盤になると、ロウズ選手がディ・ジャンナントニオ選手を離して、マリーニ選手に接近。マリーニ選手とロウズ選手がトップ争いを展開する。
16周目ロウズ選手がマリーニ選手を捕らえてトップに浮上。マリーニ選手はぴたりと後ろから付いていく。ディ・ジャンナントニオは単独3位につけていく。
マリーニ選手は残り2周でトップを奪い返すとラスト・スパート。そのまま後続を抑えて今季3勝を決めた。2位はロウズ選手、3位にディ・ジャンナントニオ選手が入った。
長島選手は後方から追い上げると12位でチェッカーを受けた。

コメント

優勝 L・マリーニ選手(KALEX)
「すばらしいレースになった。細かいところまで取り組むことができた。いいスタートを切って、自分のペースをつかんでいった。ロウズ選手が僕をオーバー・テイクしたときはとても苦戦したが、彼も限界の走りをしていることに気付き、最後に逆転することができた」

2位 S・ロウズ選手(KALEX)
「もう少しで優勝できるところだった。残り2周までレースをリードしていたので、2位でフィニッシュしたのは、ほろ苦い気分です。トップに出たとき、一生懸命プッシュして、自分のペースをつかんでいった。そして、残り2周で小さなミスをしてしまい、優勝を逃した。でも、連続で表彰台に上がることができてうれしい。カタルニアで表彰台に上がったのは初めてだった」

3位 D・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)
「難しい時期を経て、表彰台に戻ってくることができた。最終ラップでは泣きそうになった。速くなれるように一生懸命取り組んできた。速いライダーがたくさんいたので、レースでは一生懸命プッシュしていった。今回のように引き続きプッシュします」

12位 長島哲太選手(KALEX)
「タフなレース・ウィークだった。初日は強風で、2日目はトラブルが出た。レースでは序盤に少しミスして、その後追い上げていった。ペースは悪くなかった。ルマンでは、上位陣に加わりたい」


Moto2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 L.Marini SKY Racing Team VR46 KALEX '38.11.103 Dunlop ユーザー
2 S.Lowes EG 0,0 Marc VDS KALEX '38.12.084 Dunlop ユーザー
3 F.DI Giannantonio HDR Heidrun Speed Up SPEED UP '38.15.502 Dunlop ユーザー
12 長島哲太 Red Bull KTM Ajo KALEX '38.30.013 Dunlop ユーザー

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Moto3

ビンダー選手が初優勝。小椋選手が首位に浮上する

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予選では、T・アルボリーノ選手(HONDA)が、最速タイム記録を更新する速さを見せて、今季初のポール・ポジションをつかんだ。
「最初のアタックが終わってからピットに戻り、データを見たときに、もっとうまく走れると思った。レースでは、多くのポイントを稼ぎたい」とアルボリーノ選手。
2番手はR・フェルナンデス選手(KTM)、3番手にG・ロドリゴ選手(HONDA)が続く。

首位のA・アレナス選手(KTM)は4位。日本勢では、鳥羽海渡選手(KTM)が8位で最上位につける。
「ここまでいい感じで進んでいる。レースに向けて感触はいいです。いい結果を残したい」と鳥羽選手。
佐々木歩夢(KTM)18位、小椋藍選手(HONDA)24位、山中琉聖(HONDA)26位、國井雄輝選手(HONDA)29位となっている。

レースがスタートするとアルボリーノ選手が好ダッシュ。ロドリゴ選手、アレナス選手、予選9位のD・ビンダー選手(KTM)などが続く。
レース中盤に向けて、アレナス選手、アルボリーノ選手、ロドリゴ選手、J・マクフィー選手(HONDA)などがトップ争いを展開。ところが6周目、マクフィー選手の転倒に巻き込まれて、アレナス選手が転倒してしまう。
後半に入ると、フォッジア選手、ロドリゴ選手、ビンダー選手、アルボリーノ選手を中心にトップ争いは繰り広げられる。
ラスト・ラップへ、フォッジア選手、ビンダー選手、アルボリーノ選手のオーダーで突入。ビンダー選手はフォッジア選手を抜き去ると、そのまま後続を抑えきり初優勝を達成。
フォッジア選手はアルボリーノ選手にもパスされて順位ダウン。アルボリーノ選手が2位、フォッジア選手が3位となった。
小椋選手は苦戦しながらも粘り強く追い上げると、11位でゴール。
アレナス選手は無得点に終わったため、この結果、小椋選手が3点差でポイント・リーダーに浮上した。
また、山中選手15位、佐々木選手は17位、鳥羽選手18位、國井選手21位となった。

コメント

優勝 D・ビンダー選手(KTM)
「バルセロナは特別なところになった。南アフリカから出てきて2016年に初めてポイントをとったところでもあるから。ここで優勝できたなんて、本当に信じられない。今日は最後までうまくいった。兄(B・ビンダー選手)も喜んでくれた。これまでサポートしてくれた家族やすべての人に感謝したい」

2位 T・アルボリーノ選手(HONDA)
「今日はとてもいいフィーリングがあった。思っていたような結果を100%出すことはできなかったが、満足している。唯一の問題は最終ラップのサインを自分のピット・ボードで見ていなかったこと。そのためとても難しいレースになった。大事なことは表彰台を獲得したこと。昨日はポール・ポジションを獲得し、今日は表彰台を獲得した」

3位 D・フォッジア選手(HONDA)
「とてもうれしいです。最終ラップに、他のライダーに抜かれてしまった。再びトップに立つことができず残念だけど、3位を獲得して表彰台に上がることができた。チームにとても感謝しています」

11位 小椋藍選手(HONDA)
「今大会はいろいろ問題を抱えたまま解決することができず、難しいレースとなった。しかし、レースでは自分のすべてを出し切れたので、パフォーマンス的にはよかったと思う。ペースがあと0.5秒速ければ、違う展開だったと思う。11位でレースを終えたがポイント・リーダーになった。ポイント・リーダーになれたことはうれしいが、幸運なレースだった。次戦以降、ベストなリザルトを取れるようにがんばります。Moto3は目まぐるしく状況が変わるので、もっとがんばらなければならない」

15位 山中琉聖選手(HONDA)
「とても楽しかった。最後までベストを尽くした。スタートがうまくいかず、すべてが難しくなった。今日はセカンド・グループで走ることになった。トップ・グループに追いつこうとがんばったが、追いつけなかった。ポイントを獲得できたことはよかった」

17位 佐々木歩夢選手(KTM)
「今週はずっと苦しい状態だった。レースでは、朝のウォーム・アップよりはよく走れた。それでも、上位陣で走るには足りなかった。今日のコース・コンディションはとても難しかった」

18位 鳥羽海渡選手(KTM)
「タフなレースだった。予選のときと感触が変わってしまった。ポジションを守ろうとしたが、最後にコースを少し外れて、ロング・ラップ・ペナルティを受けてしまった。今回はいい流れで決勝までいったが、いい結果を出せなかった。次のレースではもっといい成績を残せるようにがんばりたい」

21位 國井勇輝選手(HONDA)
「スタートを失敗して1コーナーで最後尾になった。集団から離れて、厳しいレースにしてしまった。ペースはよくなかったが、前を走るミーノ選手に追いついてからは、可能な限りプッシュして走ることができた。フリー走行のペース、予選中の位置取り、レースにおける最初の数ラップなどたくさん学ぶことができた」


Moto3Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D.Binder CIP Green Power KTM '38.32.507 Dunlop ユーザー
2 T.Arbolino Rivacold Snipers Team HONDA '38.32.610 Dunlop ユーザー
3 D.Foggia Leopard Racing HONDA '38.32.664 Dunlop ユーザー
11 小椋藍 Honda Team Asia HONDA '38.34.519 Dunlop ユーザー
15 山中琉聖 Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.37.549 Dunlop ユーザー
17 佐々木歩夢 Red Bull KTM Tech3 KTM '38.39.236 Dunlop ユーザー
18 鳥羽海渡 Red Bull KTM Ajo KTM '38.46.063 Dunlop ユーザー
21 國井雄輝 Honda Team Asia HONDA '38.55.709 Dunlop ユーザー