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Moto2

ロウズ選手が開幕ウィン

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昨年はコロナ禍で開幕が遅れたが、2021シーズンは、予定通り中東カタール・ドーハで、オープニング・ラウンドを迎えた。ダンロップは、2010年からMoto2クラスのオフィシャル・サプライヤーとなっており、今年も全チームにタイヤを供給している。
 
ドライ・コンディションで行われた予選では、S・ロウズ選手(KALEX)が、ポール・ポジションを獲得した。
「とても状態はいい。明日は風が強くなったら混戦になるかもしれないが、コンディションが良ければ抜け出せると思う。開幕戦なので集中して走りたい」とロウズ選手。
2番手にR・フェルナンデス選手(KALEX)、3番手にB・ベンズナイダー選手(KALEX)と続く。
また、Moto3クラスからステップ・アップした小掠藍選手(KALEX)は19番手につける。
「初のMoto2クラス予選でした。この結果には満足できないが、走りは悪くなかったと思う。決勝もしっかり走りたい」と小掠選手。
 
決勝レースはM・ベゼッキ選手(KALEX)の好ダッシュでスタート。後ろからロウズ選手、ベンズナイダー選手、フェルナンデス選手などが続く。
3周目にロウズ選手がトップに上がると、フェルナンデス選手、ベゼッキ選手、ガードナー選手が後方に続く。
中盤に入ると、ロウズ選手がトップをキープし、フェルナンデス選手、ガードナー選手、ベゼッキ選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)などが2位争いを展開していく。
終盤に向けて、ロウズ選手が後続を離してトップを快走。
2位争いから抜け出したガードナー選手が単独2位。ディ・ジャンナントニオ選手とベゼッキ選手が最後まで激戦を展開し、僅差でディ・ジャンナントニオ選手が3位をつかんだ。
また、小掠選手はMoto2クラス初戦を17位でゴールしている。

コメント

優勝 S・ロウズ選手(KALEX)
「開幕戦で、ポール・ポジションを獲得して、優勝できたなんて、格別な気分だね。朝のウォーム・アップで転倒していたし、風が強くて大変だった。オフの間にがんばってトレーニングしてきたし、いい事前テストができたからだと思う。この調子で次もがんばるよ」

2位 R・ガードナー選手選手(KALEX)
「厳しいレースだったが、ペースはよかった。強風のためにマシンが動いてしまい、パスするのは簡単ではなかった。フェルナンデス選手をパスして2番手に上がってからは、レース・リーダーに追いつくようにベストを尽くした。でもロウズ選手のペースは速く、最後に少し近づいたが、残り6周でリスクを負ってすべてを失いたくなかった。今シーズンの最初のレースで表彰台に上がれてよかったです」

3位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)
「ラスト・ラップはずっと叫んでいたよ。オフは本当に大変だったから、今の気持ちを言葉で表わすことはできない。亡くなったチーム・オーナーのグレシーニさんは、僕と一緒にレースしてくれていると思っています。これまでカタールでこんなに速く走れたことはなかったから、本当にうれしいです」

17位 小掠藍選手(HONDA)
「Moto2での初レースでした。最初の数周で、順位をいくつか上げることができて序盤は順調だったが、いくつかの部分で、上手くバイクを操ることができなかった。レース中盤から終盤にかけて、フィーリングも良くなり、前を走るライダー達を捉えることができたが、ちょっと遅すぎた。改善しなくてはいけないことが明白になったので気持ちはポジティブです。やるべきことは分かっているので、それを解決できるよう作業を進めていきます」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 S・ロウズ Elf Marc VDS Racing Team  KALEX  '40.03.123 Dunlop ユーザー
2位 R・ガードナー Red Bull KTM Ajo KALEX '40.05.383 Dunlop ユーザー
3位 F・ディ・ジャンアントニオ Federal Oil Gresini Moto2 KALEX '40.08.351  Dunlop ユーザー
17位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '40.22.266 Dunlop ユーザー

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Moto3

マシア選手が混戦を制して開幕優勝を決める

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ダンロップは、2012年よりMoto3クラスのオフィシャル・サプライヤーとして全チームにタイヤを供給している。
開幕戦のポール・ポジションをゲットしたのはD・ビンダー選手(HONDA)。
「新しいチームに変わったけど、すぐに慣れることができた。集中してタイム・アタックしてポールを獲得することができた」とビンダー選手。
ルーキーのI・ゲバラ選手(GASGAS)が2番手、J・マクフィー選手(HONDA)が3番手となる。
また、鳥羽海渡選手(KTM)は6番手、佐々木歩夢選手(KTM)は15位、國井雄輝選手(HONDA)20位、山中琉聖(KTM)21位、開幕直前に新型コロナ・ウィルスに感染した鈴木竜生選手(HONDA)28位となった。
 
決勝が始まると、ビンダー選手がホール・ショット。G・ロドリゴ選手(HONDA)、ゲバラ選手、N・アントネッリ選手(KTM)などが続く。
序盤からビンダー選手、ゲバラ選手、ロドリゴ選手などが何度もトップを入れ替える大混戦。一方、予選3位のマクフィー選手は3周目に転倒リタイアした。
中盤になると、鳥羽選手もトップ上がり、佐々木選手もトップ集団で競り合いを演じていく。
レース終盤に入っても、ビンダー選手、マシア選手、P・アコスタ選手(KTM)、ロドリゴ選手、佐々木選手、鳥羽選手などが大集団となり、混戦を繰り広げていく。佐々木選手は集団の上位につけていたが、ラスト・ラップでクラッシュ・ダウン。
最後は、マシア選手、アコスタ選手、ビンダー選手の激戦となり、僅かの差でマシア選手が開幕優勝を飾った。
一方、鈴木選手は最後尾から追い上げて8位。鳥羽選手は9位、山中選手14位、國井選手16位となっている。

コメント

優勝 J・マシア選手(KTM)
 「風が強くて、大変なレースだった。大集団の戦いは、熾烈だった。とにかく冷静に走って、終盤の戦いに臨んだ。優勝できて本当にうれしい。それにチームメイトが2位なので、チームにとってもよかったと思う」

2位 P・アコスタ選手(KTM)
 「いいレースができたと思う。冷静にスタートして、走りに集中していった。最後のところで少しミスしてしまったが、デビュー・レースで表彰台に上がれたから最高です」

3位 D・ビンダー選手(HONDA)
 「思っていたより風が強く難しいレースだった。前に出るたびに、誰かパスしてくれないかと考えていた。レースをリードしているときのメイン・ストレートはクレイジーだったから。2番手か3番手なら、最終コーナーでとてもいい流れをつかめたと思う。僕は最終コーナーでバランスを崩し、風を受けてかなり遅くなった。それでも開幕戦で表彰台に上がれてよかった。チームにとても感謝しています」

8位 鈴木竜生選手(HONDA)
 「トップ10内で終わってよかったです。厳しい週末でした。コロナ・ウイルスに感染し、プレシーズン・テストを逃してしまいました。息をするのが少しつらいので、この結果で満足しなければなりません。来週末はもっと強くなれると思うので楽しみです」

9位 鳥羽海渡選手(KTM)
 「ペースはよくて、フィーリングもよかった。ただ大集団になったので、難しいレースだった。表彰台を狙っていたのでとても悔しいです。次は表彰台に上がれるようにがんばります」

14位 山中琉聖選手(KTM)
 「21位からスタートして、数周で前の集団に追いつくことができた。いろんなライダーとバトルすることができて、楽しかったです。いい経験ができました。最後は少しミスをして、順位を落としてしまった。でも、上位グループで走れることを見せられたと思う。次週はさらにがんばります」

16位 國井勇輝選手(HONDA)
 「多くの転倒が起こり、自分のペースに乗りきれない難しいコースだった。最初のラップで、先頭グループに接近できなくて、近づけるようにトライしましたが、僕のペースでは難しかった。レースの最後までベストを尽くして戦ったが、残念ながらポイントを獲得することはできませんでした」

リタイア 佐々木歩夢選手(KTM)
 「今日はペースもよく、上位グループでトップ争いをすることができた。でも、ラスト・ラップにミスをして、転倒してしまった。表彰台ではなく、優勝を狙っていました。転倒に終わって、チームには本当に申し訳ない気持ちです。次週はミスしないようにがんばります」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Masia Red Bull KTM Ajo KTM '38.29.620 Dunlop ユーザー
2位 P.Acosta Red Bull KTM Ajo KTM '38.29.662 Dunlop ユーザー
3位 D.Binder Petronas Spinta Racing HONDA '38.29.714 Dunlop ユーザー
8位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '38.31.834
9位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '38.31.570 Dunlop ユーザー
14位 山中琉聖 CarXpert PruestelGP KTM '38.32.054 Dunlop ユーザー
16位 國井雄輝 Honda Team Asia KTM '38.44.454 Dunlop ユーザー
リタイア 佐々木歩夢 Red Bull KTM Tech3 KTM '36.22.354 -1 lap  Dunlop ユーザー