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Moto3

大波乱のレースでゲバラ選手が初優勝

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予選では、J・マシア選手(KTM)が、今季2度目のポール・ポジションをゲットした。
「ポールをとれて本当にうれしい。明日もいい走りをしていい結果を残したい」とマシア選手。
以下、前戦のウィナー、D・フォッジア選手(HONDA)、J・アルコバ選手(HONDA)と続く。
首位のP・アコスタ選手(KTM)は15位となった。
また、鈴木竜生選手(HONDA)は6位。「最初は厳しかったが、セッティングを変えたらよくなった。決勝はポジティブな気持ちで走れます」と鈴木選手。
佐々木歩夢選手(KTM)14位、山中琉聖選手(KTM)23位、國井勇輝選手(HONDA)24位、鳥羽海渡選手(KTM)26位となっている。
 
Moto3クラスは、異例の展開となった。
決勝レースのスタートが切られると、マシア選手が好ダッシュを決める。後ろからX・アルティガス選手(HONDA)、I・ゲバラ選手(GASGAS)、アルコバ選手などが続く。
アルティガス選手は1周目にトップに立つが、ジャンプ・スタートのペナルティを受けて、後退する。
代わってゲバラ選手がトップに立ち、マシア選手、アルコバ選手、フォッジア選手、J・マクフィー選手(HONDA)などが続く。
ところが、6周目に中段で走っていたF・サラッチ選手(KTM)が転倒すると、その後、赤旗が出される。
7周目終了時の順位でグリッドにつき、レースはやり直しとなる。
しかし、2周目にオンチュー選手、アルコバ選手、アコスタ選手、ミーノ選手が接触して多重クラッシュ。再び赤旗となり、レースは大混乱となった。
結局、最初の赤旗になるまでの7周終了時点の順位が、最終結果となった。
ゲバラ選手が初優勝。フォッジア選手は5戦連続表彰台の2位、マクフィー選手は今季初の表彰台3位となった。
首位のアコスタ選手は、8位に終わる。この結果、首位のアコスタ選手と2位フォッジア選手の点差は30点となった。
また、鈴木選手は9位、佐々木選手13位、山中選手22位、鳥羽選手23位、國井選手25位となった。

コメント

優勝 I・ゲバラ選手(KTM)
 「クレイジーなレースだった。このような結果になってラッキーだと思う。スタートからうまく走れていたので、赤旗を見たときは残念な気持ちだった。最初のレースが結果になってよかったです」

2位 D・フォッジア選手(HONDA)
 「難しいレースだったのでこの表彰台は大きな意味がある。レース・ウイーク中はいいフィーリングがあり、目標はできる限りポイントを獲得することでした。チームと家族、そしてスポンサーにとても感謝している。次戦ミサノでも引き続きがんばります」

3位 J・マクフィー選手(HONDA)
 「クレイジーなレースだった。僕は、レースでは思ったより力強い走りができた。マシンはとてもうまく機能していたのでチームに本当に感謝している。深いブレーキングが可能で、コーナリングもよく、自分の走りができた。赤旗中断になったとき、トップ3にいたので、再スタートの時に最大限このポジションを活かそうと思った。今シーズン初めての表彰台がシーズン終盤戦になってしまったが、とてもうれしいです。これからも表彰台を獲得していきます」

9位 鈴木竜生選手(HONDA) 
 「結果がどうこうよりも、無事にレースを終えることができてよかった。時速200キロで戦っている中で転倒が起きて、目の前でアクシデントを見てしまってショックです。ライダーみんなが無事でよかったと思います。こういうアクシデントをなくすように、みんなで考えていきたい」

13位 佐々木歩夢選手(KTM)
 「今週、ペースは悪くなかった。トップ・グループについていけた。11位に上がったときに、赤旗がでてしまった。今、Moto3クラスは危ないクラスになっている。ライダーひとりひとりがリスペクトし合って走るべきだと思う。みんなで直していけたらと思う」

22位 山中琉聖選手(KTM)
 「バンピーな路面に苦しんでいた。ブレーキングのミスでオーバーランしてしまった。2回目は順位を上げていたが赤旗になってしまった。残念でした」

23位 鳥羽海渡選手(KTM) 
 「今週はずっと厳しい状況でした。赤旗が多くて、何事もなくてよかったです。次のミサノに向けて、準備したい」

25位 國井勇輝選手(HONDA)
 「残念な結果に終わり、チームには申し訳ない気持ちです。今週は思うように走ることができず、後方グリッドからのレースになった。スタートでエンジンが止まり、ピット・レーンからのスタートとなってしまった。そのため単独での走行となった。次のミサノに向けて気持ちを切り替えます」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 I・ゲバラ Solunion GASGAS Aspar Team GASGAS '15.57.747 Dunlop ユーザー
2位 D・フォッジア Leopard Racing HONDA '15.58.132 Dunlop ユーザー
3位 J・マクフィー Petronas Sprinta Racing HONDA '15.58.246 Dunlop ユーザー
9位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '15.59.567 Dunlop ユーザー
13位 佐々木歩夢 Red Bull KTM Tech 3 HONDA '16.01.239 Dunlop ユーザー
22位 山中琉聖 CarXpert PruestelGP KTM '16.11.975 Dunlop ユーザー
23位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '16.12.384 Dunlop ユーザー
25位 國井勇輝 HONDA Team Asia HONDA '16.12.715 Dunlop ユーザー

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Moto2

R・フェルナンデス選手が3連勝で、今季7勝目

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第15戦はアメリカGP。昨年は開催されなかったために2年振りとなった。
ドライ・コンディションで行われた予選では、R・フェルナンデス選手(KALEX)が前戦に続いて今季6度目のポール・ポジションを獲得。
「予選から、ガードナー選手との戦いだった。明日も僕ら2人の戦いのなると思う。とても楽しみだよ」とフェルナンデス選手。
2番手に首位のR・ガードナー選手(KALEX)、3番手F・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)と続く。
小椋藍選手(KALEX)は8番手3列目からのスタートとなる。
「FP3では自分が期待した以上のタイムを出すことができ、4番手と大きく前進することができた。予選では、タイム・アタックの戦略もクリアだったが、思ったような結果を得ることができなかった。予選8番手という順位には満足していないが、明日のレースに向けての気持ちはとてもポジティブです」と小椋選手。
また、負傷したライダーの代役で、長島哲太(KALEX)が参戦し、21位となった。
「久々のMoto2ですが、楽しんでいる。まだマシンに合わせきれない部分もあるたが、走るたびによくなっている。決勝も楽しみたいです」と長島選手。
 
決勝当日は、朝から晴天に恵まれた。
スタートが切られると、R・フェルナンデス選手が好ダッシュ。後ろからガードナー選手、ディ・ジャンナントニオ選手、地元アメリカのC・バービアー選手(KALEX)などが続く。
R・フェルナンデス選手はすぐさま後続を引き離していく。ガードナー選手は3位以下を離して単独2位となっていた6周目に、転倒リタイアしてしまう。
これで、トップのR・フェルナンデス選手は2秒以上のリードを奪う。
後方では、ディ・ジャンナントニオ選手、M・ベゼッキ選手(KALEX)、バービアー選手などが競り合っていたが、ディ・ジャンナントニオ選手が抜け出して単独2位となっていく。
R・フェルナンデス選手は、終盤に入ってもトップを快走。そのまま3連勝、今季7勝目を飾った。
首位のガードナー選手がノーポイントに終わったため、ランキング2位のR・フェルナンデス選手との差は9点と詰まった。
続いて、ディ・ジャンナントニオ選手が2位。終盤、3位争いから抜け出したベゼッキ選手が表彰台最後の一角3位をつかんだ。
小椋選手は7位。久々のレースに臨んだ長島選手は、惜しくもポイント圏内を逃し16位となった。

コメント

優勝  R・フェルナンデス選手(KALEX)
 「最高の週末になった。すべてのセッションでトップに立ち、レースもスタートから飛び出して勝つことができた。ファステスト・ラップも記録した。今回も、チームと共にがんばって結果につながった。これからも集中して戦っていきたい」

2位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(KALEX)  
 「いいセッティングをみつけたので、いいフィーリングで走れるようになった。今日も自信を持って走ることができた。よい結果を出すことができてよかった。この調子で次のレースも戦いたい」

3位 M・ベゼッキ選手(KALEX)
 「左膝に問題があって、体力的にきつかった。痛みがあって、トレーニングが十分にできていない。暑くて、バンピーな路面だったので、大変だった。とにかくミスして転倒しないように走った」

7位 小椋藍選手(KALEX)
 「今回は、もう少しいい結果を期待していたが、レース序盤にミスしてしまい、その結果、順位を落としてしまった。満足のいく結果とはならなかったが、レース・ウイークを通してみればよかった部分もあり、それについては満足している。次のミサノも引き続きがんばります」

16位 長島哲太選手(KALEX)
 「今回久々にしてみて、スタート1周目は厳しかった。それから巻き返すことはできたが、後半は走りが難しかった。今後、代役としてでるときは、その辺をよくしたい。これで1回日本に帰るので、リフレッシュしてまたがんばりたいです」 



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 R・フェルナンデス RedBull KTM Ajo KALEX '39.10.521 Dunlop ユーザー
2位 F・ディ・ジャンナントニオ Federal Oil Gresini Moto2 KALEX '39.12.255 Dunlop ユーザー
3位 M・ベゼッキ SKY Racing Team VR46 KALEX '39.13.621 Dunlop ユーザー
7位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.21.608 Dunlop ユーザー
16位 長島哲太 Italtrans Racing Team KALEX '39.37.527 Dunlop ユーザー