• 天気:晴れ
  • 気温:23度

Moto3

フォッジア選手が地元で今季初優勝

  • 天気:晴れ
  • 気温:23度

Moto3クラスの予選は、ドライ・コンディションで行われた。
鈴木竜生選手(HONDA)がスペインGP以来2度目のポール・ポジションを獲得。
「今回は初日から調子がよくて、一発のタイムも連続ラップもいいペースで走れた。予選では、サーキット・ベスト・タイムを更新できてとてもうれしい。今年は開幕前に、新型コロナに感染して開幕戦にぶっつけ本番になりました。その後、調子は上がってきたのですが、ヨーロッパ・ラウンドに入ってからは3レース連続転倒リタイア。今回はしっかり最後まで走って結果を残したいです」と鈴木選手。
首位のP・アコスタ選手(KTM)が2位、G・ロドリゴ選手(HONDA)が3番手に続く。
佐々木歩夢選手(KTM)は予選終盤、転倒したが10位。幸いケガはなかった。鳥羽海渡選手(KTM)は12位。
山中琉聖選手(KTM)は25位、負傷した國井雄輝選手の代わりに参戦した松山拓磨選手(HONDA)は30位につける。
ところが、予選終盤、山中選手のチーム・メイト、J・デュパスキエ選手(KTM)がクラッシュし、亡くなるという痛ましい事故が起きてしまう。このため、山中選手のチームは今大会を欠場した。
 
決勝レースが始まるとアコスタ選手が、ホール・ショット。ロドリゴ選手、鈴木選手、R・フェナーティ選手(HUSQVARNA)などが後ろから続く。
すぐに、予選4位2列目スタートのD・フォッジア選手(HONDA)がトップに立ち、レースをリード。後ろからアコスタ選手、D・ビンダー選手(HONDA)、ロドリゴ選手、フェナーティ選手、鈴木選手などが続く。
メイン・ストレートで激しく順位を入れ替える激戦が続き、フォッジア選手、鈴木選手、フェナーティ選手などがトップを入れ替えていく。
終盤になると、フォッジア選手、フェナーティ選手、J・マシア選手(KTM)、ロドリゴ選手、佐々木選手などの戦いは、激しさを増していく。
そして、残り2周で再びトップに立ったフォッジア選手が、今季初優勝を達成した。
マシア選手が2位、ロドリゴ選手が3位となった。
首位のアコスタ選手は8位。マシア選手がランキング2位に上がり、首位と52点差となっている。
佐々木選手は僅差の4位となった。
また、鈴木選手は10位、鳥羽選手12位、松山選手は22位となった。

コメント

優勝 D・フォッジア選手(HONDA)
 「とても勝ちたかったので、今日は最高のレースになりました。このサーキットはとても好きです。楽しかったです。チームにとても感謝しています。デュパスキエ選手の家族にお悔やみを申し上げます 」

2位 J・マシア選手(KTM)
 「この表彰台は、デュパスキエ選手に捧げたい。レースの結果には満足している。チームに感謝したいと思います。チームのおかげでいい結果を残せました」

3位 G・ロドリゴ選手(HONDA)
 「デュパスキエ選手が亡くなり、とても悲しい日に初めて表彰台に上がり、複雑な気持ちです。この表彰台はデュパスキエ選手とグレシーニさん、サーキットに来ていたグレシーニさんの家族、そして2年前に亡くなった弟に捧げます。この2年間は難しいシーズンでした。僕がこれまでたくさんミスをしてきたにもかかわらず、常にサポートしてくれたチームのための表彰台でもあります」

4位 佐々木歩夢選手(KTM)
 「昨日、転倒で若いライダーがなくなり、自分も巻き込まれていた。昨日はとてもつらかったが、今日はなんとか、レースできた。昨日今日のことは忘れずに、今後もレースをやっていきたい」

10位 鈴木竜生選手(HONDA)
 「悲しいことが起きて、レースのことを話すのが難しいです。同じクラスを走っている若いライダーに、大きなことが起きてしまった。レースに関して言うことはないです」

12位 鳥羽海渡選手(KTM)
 「トップ・グループで走れていたが、順位を上げていくことはできなかった。このところポントを取れていなかったので、ポイントを獲得できたことはよかったと思う」

22位 松山拓磨選手(HONDA)
 「今日の結果には満足できません。期待していたパフォーマンスをみせることができませんでした。ポジティブなことは、将来に向けて経験を積み重ねることができたということです。次戦カタルニアは、ワイルドカードでの出場になりますが、次のレースに集中したいです」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 D・フォッジア Leopard Racing HONDA '39.37.497 Dunlop ユーザー
2位 J・マシア Red Bull KTM Ajo KTM '39.37.533 Dunlop ユーザー
3位 G・ロドリゴ Indonesian Racing Gresini Moto3 HONDA '39.37.642 Dunlop ユーザー
4位 佐々木歩夢 Red Bull KTM Tech3 KTM '39.37.737 Dunlop ユーザー
10位 鈴木竜生 SIC58 Squadra Corse HONDA '39.38.460 Dunlop ユーザー
12位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '39.38.848 Dunlop ユーザー
22位 松山拓磨 Honda Team Asia HONDA '40.17.532 Dunlop ユーザー

  • 天気:晴れ
  • 気温:23度

Moto2

ガードナー選手が今季初優勝

  • 天気:晴れ
  • 気温:23度

第6戦イタリアは、高速コースで知られるムジェロで開催された。
時折雨がぱらつく、難しいコンディションの中、R・フェルナンデス選手(KALEX)予選の最速記録を塗り替える速さを記録して、2戦連続ポール・ポジションを獲得した。
「今日はとてもうまくいって、ポール・ポジションを獲得することができた。明日も全力を尽くしたい」とフェルナンデス選手。
続いて、S・ロウズ選手(KALEX)が2位、J・ナバーロ選手(BOSCOSCURO)が3番手に続く。フェルナンデス選手に1点差で首位に立つR・ガードナー選手(KALEX)は4番手。
小掠藍選手(KALEX)は初のムジェロに挑み、12番手につけた。
「マシンも自分も大きく前進することができました。ラップ・タイムもよく、思った以上でした。予選では雨が降り始めて、最初の2ラップは思いきり走ることができなかった。難しい状況になったことで、それまでの勢いを取り戻すことができず、セッションを終えてしまった。しかし、全体的にはいい一日だったと思う」と小掠選手。
 
決勝レースがスタートすると、フェルナンデス選手が好ダッシュ。後ろからガードナー選手、T・アルボリーノ選手(KALEX)、S・ロウズ選手(KALEX)などが続く。
レース序盤、フェルナンデス選手とガードナー選手がトップ争いを展開。3番手にロウズ選手が続く。
中盤になると、フェルナンデス選手がガードナー選手を離して2秒近いリードを奪う。2位争いは、ロウズ選手とガードナー選手が展開していく。
後半の15周目にロウズ選手がクラッシュ。ガードナー選手が単独2位となり、トップのフェルナンデス選手との差を詰めていった。
レース終盤は、フェルナンデス選手とガードナー選手の戦いとなり、ラスト・ラップでアタックしたガードナー選手が、今季初優勝を決めた。
3位争いは、ベゼッキ選手とJ・ロバーツ選手(KALEX)が競り合い、ロバーツ選手が先にチェッカー。ところが、ロバーツ選手はコースをはみ出したとしてペナルティを受けて、1位降格。ベゼッキ選手が3位となった。
この結果、首位のガードナー選手は、2位フェルナンデス選手との差を6点と広げた。
また、小掠選手は粘り強く追い上げると、6位でゴールしている。

コメント

優勝 R・ガードナー選手(KALEX)
 「レース序盤はフェルナンデス選手と同じペースで走れなかった。終盤まで無理なく走って、最後に勝負にでた。最後に彼を抜いて勝つことができた。でも、デュパスキエ選手のことを思うと、喜ぶ気持ちにはなれない。僕の思いは、彼の家族や友人、チームと共にある」

2位 R・フェルナンデス選手(KALEX)
 「後半はハイ・ペースを維持するのが難しかった。それで、優勝することができなかった。今日は本当に悲しい日です。いいライダーをなくしたことは、本当に悲しい。彼の家族や関係者にお悔やみ申し上げます」

3位 M・ベゼッキ選手(KALEX)
 「デュパスキエ選手の事故のことは、とても受け入れがたいことです。表彰台の上でも、彼への思いをジェスチャーで示した。今日は、上位陣について行けなかった。スタートがよくなかったけど、追い上げて、表彰台に上がれたことはよかった」

6位 小掠藍選手(KALEX)
 「トップ・グループとの差はまだまだ大きいですが、今日の結果には満足している。前を走る選手たちのペースは速く、その差を詰めるのは簡単ではなかった。デュパスキエ選手とは、以前一緒にレースしていました。本当に残念です。でも、これからもレースは続きます。次のカタルニアはよく知るサーキットなので、トップ・グループの選手たちについていけるようにがんばります」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 R・ガードナー Red Bull KTM Ajo KALEX '39.17.667 Dunlop ユーザー
2位 R・フェルナンデス Red Bull KTM Ajo KALEX '39.17.681 Dunlop ユーザー
3位 M・ベゼッキ SKY Racing Team VR46 KALEX '39.25.688 Dunlop ユーザー
6位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.40.837 Dunlop ユーザー