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Moto2

フェルナンデス選手が2連勝。小椋選手は見事な追い上げで2位に入る

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ドイツ戦の翌週、オランダ・ラウンドを迎えた。この後、約1カ月のサマー・ブレイクに入る。
初日は雨となったが、予選はドライ・コンディションで行われた。
J・ディクソン選手(KALEX)が、今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「ポールを取れるとは思っていなかったので、とてもうれしいです。チームがいい準備をしてくれたおかげだと思う。いい結果を残して、次の地元イギリス戦に向かいたい」とディクソン選手。
 
アレナス選手(KALEX)2位、S・ロウズ選手(KALEX)選手3位に続く。
小椋藍選手(KALEX)は4位2列目。首位のC・ヴィエッティ選手は予選序盤に転倒し、11位4列目となった。
小椋選手は「トップに近いタイムが出ている。まだよくしたいポイントはあるが、フィーリングは悪くない。明日は集中して走りたいです」と語った。
 
決勝当日もドライ・コンディションに恵まれた。
決勝レースは、ディクソン選手のホール・ショットで始まる。後ろからA・ロペス選手(BOSCOSCURO)、アレナス選手、小椋選手などが続く。
1周目にロペス選手がトップに上がり、引き離しにかかる。後ろからディクソン選手、アレナス選手、M・シュロッター選手(KALEX)が続く。
小椋選手は、2周目にハイサイド気味になり、16位に後退してしまう。
8周目にシュロッター選手が先頭に立ち、ロペス選手、アレナス選手、A・フェルナンデス選手(KALEX)、ディクソン選手など8台がトップ集団となる。
中盤12周目、トップのシュロッター選手は転倒してしまう。
代わってアレナス選手がトップに上がり、フェルナンデス選手、ロペス選手、ディクソン選手と続く。小椋選手は着実に挽回して9位につけ、ヴィエッティ選手と共に先頭集団に加わっていく。
 
レース後半になると、フェルナンデス選手がトップに上がり、2位以下に、アレナス選手、ディクソン選手、小椋選手、ヴィエッティ選手などが僅差で続く。
 
終盤、小椋選手は見事な追い上げを見せると、2位に浮上。トップのフェルナンデス選手を追いかける。3位以下は、ディクソン選手、アレナス選手、ヴィエッティ選手と続く。アレナス選手は残り2周で転倒してしまう。
 
トップのフェルナンデス選手はそのまま逃げ切って2連勝で今季3勝目を決めた。
小椋選手は、ディクソン選手に追われるが2位を死守。ディクソン選手3位、ヴィエッティ選手4位となった。
この結果、ヴィエッティ選手とフェルナンデス選手と同点でランキング・トップとなり、1点差で小椋選手が3位につけている。

コメント

優勝 A・フェルナンデス選手(KALEX)
 「混戦だったから、大変なレースだった。トップ集団はみんな同じようなペースだったから、難しかった。中盤まで待って前に出た。それからはミスしないように集中して走って、最後は少し差を付けることができた」

2位 小掠藍選手(KALEX) 
 「今回のレースはちょっと不思議な感じでした。序盤はミスして、ポジションもタイムもかなり落としてしまった。タフなレースだったけど、最後には速く走る方法を見つけ、ポジションを回復することができた。このことには満足しているが、反対に最初の数周は満足のいくものではなく、がっかりでした。しかし、サマー・ブレイク前に表彰台に上がれたことはとてもうれしいです」

3位 J・ディクソン選手(KALEX)
 「序盤は妙な感じだった。終盤の方が、路面のグリップがよかったように思う。僕は、終盤に向けて、プッシュしていった。チームは勝てるバイクを用意してくれたけど、状況が今日は許さなかった。それでも、表彰台に上がれた。今週は大変だったけど、表彰台に上がったし、優勝まで少しずつ近づいていると思う」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A・フェルナンデス Red Bull KTM Ajo KALEX '39.07.133 Dunlop ユーザー
2位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.07.793 Dunlop ユーザー
3位 J・ディクソン Inde GASGAS Aspar Team KALEX '39.07.858 Dunlop ユーザー

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Moto3

佐々木選手が混戦を制して初優勝を決める

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予選で、佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「いい感じで走れている。予選の最後のラップで思った以上にいいタイムが出てびっくりした。今年の前半は不運もあったが、優勝で前半戦を終えたいです」と佐々木選手。
2位に鈴木竜生選手(HONDA)、ランキング2位のI・ゲバラ選手(GASGAS)が3位につける。
鈴木選手は「ベストタイムを更新できたし、フィーリングはいい。予選では攻めていて転倒した。明日はしっかり走っていい結果を残したい」と語った。
首位のS・ガルシア選手(GASGAS)は18位6列目に留まる。
また、山中琉聖選手(KTM)13位、鳥羽海渡選手(KTM)20位、古里太陽選手(HONDA)26位となる。
 
決勝レースがスタートすると、鈴木選手がホール・ショット。佐々木選手、D・ムニョス選手(KTM)、D・フォッジア選手(HONDA)、ゲバラ選手などが続く。
序盤から、ゲバラ選手、鈴木選手、ムニョス選手、佐々木選手、J・マシア選手(KTM)を中心にトップ争いを展開していく。
中盤になると、ゲバラ選手、鈴木選手、佐々木選手、ムニョス選手、マシア選手の5台に絞られるが、ゲバラ選手がトップを守っていく。
後半に入ると、フォッジア選手、ガルシア選手、J・マクフィー選手(HUSQVARNA)など4台も追いつき、9台の先頭集団となる。その中から、17周目にフォッジア選手は転倒してしまう。
レース終盤、残り2周でトップに出たのは佐々木選手、後ろから鈴木選手、ゲバラ選手などが続く。
ラスト・ラップ、トップ集団に加わっていたマシア選手、ムニョス選手が接触して転倒、すぐ後ろにいたマクフィー選手もクラッシュしてしまう。
佐々木選手は後続車の混乱を尻目に、そのままトップを守り切り初優勝を決めた。
2位はゲバラ選手、ガルシア選手、鈴木選手の戦いとなり、ゲバラ選手、ガルシア選手が2、3位。鈴木選手は惜しくも4位となった。
この結果、首位のガルシア選手と、ランキング2位のゲバラ選手の差は3点に詰まった。
山中選手は8位、鳥羽選手10位、古里選手は21位でゴールした。

コメント

優勝 佐々木歩夢選手(HUAQVARNA)
 「ゲバラ選手の後ろについて、体力も温存できた。最後の3周は自分のペースもよかった。ゲバラ選手をすぐに抜きたい気持ちもあったが、最後に前に出て優勝することができました。ここまで時間がかかって、辛い部分もありましたが、やっと優勝できて本当にうれしいです」

2位 I・ゲバラ選手(GASGAS)
 「最高のレースができたと思う。ずっとプッシュしていたし、いい走りができたと思う。6戦連続の表彰台に上がって、チャンピオンシップにとっても大きかった。サマー・ブレークの前にいい結果が出てよかった」

3位 S・ガルシア選手(GASGAS)
 「難しいレースだった。ペースは速かったので、上位陣に遅れまいと、必死で走った。いい結果が出てよかった。なんとか首位でサマー・ブレークに入れてうれしいよ」

4位 鈴木竜生選手(HONDA)
 「スタートしていいペースで走っていた。中盤少し順位を下げたが、最後はトップ争いできた。勝てると思ったのに、少しミスしてしまった。少なくともポイントを獲得することはできた。チームスタッフがよくサポートしてくれて本当に感謝しています」

8位 山中琉聖選手(KTM)
 「スタートしたあとの1コーナーで、オーバーランしてしまった。その時に、縁石にホイルがひっかかってしまって、ホイルがゆがんでしまった。フロントのフィーリングに不安があって攻めきれず、悔しいレースになってしまった。ギアのセッティングもミスしてしまって、前のライダーを抜くのに苦労してしまった。いい経験になった。サマー・ブレークでトレーニングして、また強くなってイギリスに臨みたい」

10位 鳥羽海渡選手(KTM)
 「今回の走り出しを考えると、今回のレース内容は悪くないと思う。スターティング・グリッドは後ろの方だったが、追い上げることができた。トップ10でフィニッシュして、サマー・ブレークに入れるのはうれしい。後半戦はもっといい結果を残したい」 

21位 古里太陽選手(HONDA)
 「今シーズンの中で、最も難しいレースでした。ハードにプッシュする自信がなかった。レースでは、この週末のベスト・ラップを出すことができたが、タイムを持続することができなかった。僕は自分のライディング・スタイルを変更しなければならないと考えている。そのためには、サマー・ブレイクの間に、トレーニングしたい。シルバーストーンのレースが楽しみです」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 佐々木歩夢 Sterilgarda Husqvarna Max HUSQVARNA '37.28.371 Dunlop ユーザー
2位 I・ゲバラ GASGAS Aspar Team GASGAS '37.28.685 Dunlop ユーザー
3位 I・ガルシア GASGAS Aspar Team GASGAS '37.28.763 Dunlop ユーザー
4位 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '37.28.770 Dunlop ユーザー
8位 山中琉聖 MT Helmets-MSI KTM '37.40.596 Dunlop ユーザー
10位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '37.40.739 Dunlop ユーザー
21位 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '38.12.737 Dunlop ユーザー