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Moto2
小椋選手が今季2勝目。ランキング・トップに浮上する
第13戦の舞台はオーストリアのレッドブルリンク。同サーキットには、シケインが新設されている。ドライ・コンディションで行われた予選では、小椋藍選手(KALEX)が今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「ポール・ポジションからのスタートは間違いなくアドバンテージになるけど、3周後にはすべてが変わっているかもしれません。周りのライダーたちの動きに注意しながらも、冷静に対応したい。フェルナンデス選手は強敵になりそうですが、彼だけではなく、このカテゴリーを走る多くのライダーたちがライバルです」と小椋選手。
小椋選手は首位のA・フェルナンデス選手(KALEX)を13点差のランキング2位につけている。
2番手にA・ロペス選手(BOSCOSCURO)、3番手に首位のフェルナンデス選手(KALEX)が続く。
また、負傷したライダーの代役で参戦した羽田大河選手(KALEX)は30番手につけた。
決勝レースは、小椋選手のホール・ショットで始まる。後ろからロペス選手、チャントラ選手、予選4位スタートのJ・ディクソン選手(KALEX)などが続く。
序盤から、小椋選手がレースをリード。2位以下は、S・チャントラ選手(KALEX)、ロペス選手、C・ヴィエッティ選手(KALEX)などが続く。フェルナンデス選手は7位につける。
中盤になると、小椋選手とチャントラ選手が1、2体制となり、3位以下にヴィエッティ選手、ロペス選手、P・アコスタ選手(KALEX)などが続く。フェルナンデス選手は依然として7位につけていく。
後半に入っても、小椋選手がトップをキープ。2位争いはチャントラ選手とヴィエッティ選手が展開していくが、17周目にヴィエッティ選手は転倒してしまう。
これでトップは小椋選手、2位チャントラ選手。上位2台は、3位以下とは5秒以上離れている。
小椋選手とチャントラ選手は、接近したまま終盤へ。ラスト・ラップにチャントラ選手がオーバーテイクを試みるが、小椋選手は競り勝ちチェッカー。今季2勝目を達成した。Moto3クラス優勝の佐々木歩夢選手に続く日本人ライダー優勝となり、2001年ブラジルGP以来の日本人ライダー2クラス制覇となった。
続いて、ラスト・ラップの最終コーナーでディクソン選手がアコスタ選手を逆転して3位をつかんだ。フェルナンデス選手は5位でゴールしている。
この結果、小椋選手が逆転してランキング・トップに上がり、1点差で2位フェルナンデス選手となっている。
また、羽田選手は22位でゴールしている。
コメント
優勝 小掠藍選手(KALEX)
「今日は完ぺきな1日だった。とてもうれしいです。今日はペースもよく、ほとんどの周回でトップを走りました。しかし、チャントラ選手がすぐ後ろにいて、僕をプッシュしてきた。彼は最終ラップに仕掛けてきましたが、うまくかわし1位でゴールできました。CEV時代からずっと一緒に走ってきているので、彼が仕掛けてくることは分かっていました。今日のレースは、僕にとってはポイント・リーダーになることよりも、勝利することのほうが重要でした」
2位 S・チャントラ選手(KALEX)
「今日を尽くしました。そして2位になることができて本当にうれしいです。すばらしいレースができたのは、完ぺきなマシンを用意してくれたチームのサポートのおかげです。チームのみんなに感謝の言葉を述べたいです。周回を重ねながら、前にいる小椋選手を捉えようと試みました。あともう少しというところでミスをしてしまい、また追い上げなければなりませんでした。最終ラップには、かなり接近することができたので、オーバーテイクを試みましたがワイドに膨らんでしまい、小椋選手にオーバーテイクされてしまった。2台揃って表彰台に立てたのですばらしいです。アルゼンチンで2人そろって表彰台に上がっていますが、ワンツーは、また格別です」
3位 J・ディクソン選手(KALEX)
「クレージーなレースだった。序盤は調子よかったけど、後半はペースを守るのが大変だった。なんとか表彰台に上がろうと思ったけど、1度目のアタックはうまくいかなくて、最後の最後でアタックしてうまくいった。ここは僕の得意なコースとはいえないけど、表彰台に上がれてよかったです」
22位 羽田大河選手(KALEX)
「スタートは良かったのですが、2周目に後ろから追突されてしまい、最後尾に落ちてしまった。そこからは一人旅となってしまった。それでも、いろいろトライしながら走れたので、次のミサノでは少しでも前にいけるようにトライしたいと思います」
Moto2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 小椋藍 | IDEMITSU Honda Team Asia | KALEX | '39.30.070 | |
2位 | S・チャントラ | IDEMITSU Honda Team Asia | KALEX | '39.30.243 | |
3位 | J・ディクソン | Zinia GASGAS Aspar Team | KALEX | '39.30.924 | |
22位 | 羽田大河 | Pertamina Mandalika SAG Team | KALEX | '40.29.274 |