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Moto2

豪雨で短縮されたレースで、アルボリーノ選手が今季2勝目

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日本GPの翌週、東南アジア、タイで第17戦を迎えた。
ドライ・コンディションで行われた予選では、地元のS・チャントラ選手(KALEX)が、タイ人ライダーとしてGP史上初のポール・ポジションを獲得した。
「ホーム・グランプリで初めてのポール・ポジションを獲得できて、最高の気分です。応援してくれているファンに感謝したい。レースでもベストを尽くします」とチャントラ選手。
2番手T・アルボリーノ選手(KALEX)に続いて、小椋藍選手(KALEX)が3番手。
「予選の結果には満足している。いいペースがあります。優勝を狙えるだけの強さがあると思います」と小椋選手。
また、首位のA・フェルナンデス選手(KALEX)は8位3列目。羽田大河選手(KALEX)は29位につけた。
 
決勝当日、スタート直前に雨が降り出した。ウェット・レースが宣言され、16周に短縮された。
レイン・コンディションで決勝レースはスタート。チャントラ選手の好ダッシュ、後ろからA・ロペス選手(BOSCOSCURO)、小椋選手、F・サラッチ選手(KALEX)などが続く。
ところが、トップのチャントラ選手は2周目に転倒してしまう。
替わってサラッチ選手とA・カネット選手(KALEX)がトップを争っていき、5周目にサラッチ選手がトップに浮上。後ろからカネット選手、J・ディクソン選手(KALEX)、ロペス選手、アルボリーノ選手などが続く。小椋選手は6番手につける。
中盤になるとサラッチ選手とアルボリーノ選手がトップ争いを始める。8周目にアルボリーノ選手が先頭に立ったが、雨が強まったため、9周目に入ったところで赤旗中断となる。
8周目終了時点の順位で並び、残り5周のレースを戦うことになる。
その後、少し雨が弱まり2回目のスタート進行を進めていった。しかし、再び強い雨が降り出して走行はキャンセルとなる。
8周目終了時点の順位が最終結果となり、ハーフポイントが与えられることになった。
アルボリーノ選手が優勝、サラッチ選手が2位、カネット選手が3位となった。
小椋選手は6位、フェルナンデス選手は7位。
羽田選手は13位で初ポイントを獲得した。
この結果、首位のフェルナンデス選手と2位小椋選手の点差は1.5点となった。

コメント

優勝 T・アルボリーノ選手(KALEX)
 「すばらしい結果になった。レースが中断しなくても、勝てたと思う。難しいコンディションだったが、冷静に集中して走ることができた。雨の中で勝てたのは初めてです。チームのおかげで勝てました」

2位 F・サラッチ選手(KALEX)
 「今回のレースでは、最高の結果だと思う。厳しいコンディションだったが、スタート前にチームがいいバイクを作ってくれた。最後の最終コーナーではちょっと慌ててしまい、ミスしてしまった。それでも2位になれてうれしいです」

3位 A・カネット選手(KALEX)
 「ウェットで大変なレースだった。5周目くらいからペースをキープするのが難しかった。こんな状況でも表彰台に上がれてうれしいよ」

小掠藍選手(KALEX)
 「ドライ・コンディションでのレースを期待してたが、残念ながらスタート直前になって雨が降り始めてしまった。雨はあっという間に激しくなり、バイクに乗るだけで精一杯という状況だった。2度目のスタートはできずに残念でした。今日のような状況で完走してポイントを獲得できたのはよかったと思います。今は次戦のフィリップアイランドについて考えるだけです」

17位 羽田大河選手(KALEX)
 「初ポイントをゲットできました。今回、雨でポイントを取れたんですが、ドライではまだまだなので、ドライでもポイントを取れるようにがんばります」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 T・アルボリーノ ELF Marc VDS Racing Team KALEX '15.10.854 Dunlop ユーザー
2位 F・サラッチ Gresini Racing Moto2 KALEX '15.11.105 Dunlop ユーザー
3位 A・カネット Flexbox HP40 KALEX '15.13.966 Dunlop ユーザー
6位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '15.16.569 Dunlop ユーザー
13位 羽田大河 Pertamina Mandalika SAG Team KALEX '13.35.299 Dunlop ユーザー

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Moto3

フォッジア選手が4勝目。佐々木選手は3戦連続表彰台を獲得

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予選では、D・フォッジア選手(HONDA)が今季3度目のポール・ポジションを獲得した。
「ポール・ポジションを獲得できてとてもうれしい。このサーキットは好きです。いいフィーリングがあった。明日もいいレースしたいです」とフォッジア選手。
2番手にJ・マシア選手(KTM)、3番手に佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)と続く。
「フィーリングはいい。フロントの感触に少し問題があるが、問題点は分かっている。明日の朝フリーで調整したい」と佐々木選手。
首位のI・ゲバラ選手(GASGAS)は、11位4列目に続く。
山中琉聖選手(KTM)は9位、古里太陽選手(HONDA)13位、鳥羽海渡選手(KTM)17位、鈴木竜生選手(HONDA)は予選で転倒してしまい18位となった。
 
決勝レースがスタートすると、フォッジア選手がホール・ショット。後ろからS・ネパ選手(KTM)、マシア選手、佐々木選手などが続く。
トップのフォッジア選手は逃げ切りを図る。後ろから佐々木選手、D・ムニョス選手(KTM)、R・ロッシ選手(HONDA)、マシア選手などが続く。
鈴木選手は7周目にマシントラブルが発生しスロー走行、戦列から離脱してしまう。
中盤、フォッジア選手に佐々木選手、ロッシ選手、ムニョス選手、D・モレイラ選手(KTM)、マシア選手がトップ集団を形成する。約2秒半後方で、ゲバラ選手は7位につける。
終盤に向けて、トップ争いはフォッジア選手、佐々木選手、ロッシ選手の3台に絞られる。
トップのフォッジア選手はラスト・スパートを書けると、終盤に向けて約1秒半のリードを奪う。佐々木選手とロッシ選手は2位争いを展開。
フォッジア選手はそのままトップでチェッカーを受け、今季4勝目を決める。
佐々木選手は2位、ロッシ選手は3位をつかんだ。佐々木選手は3戦連続の表彰台となった。
また、ゲバラ選手は5位。ランキング2位のS・ガルシア選手(GASGAS)は転倒した後、リタイアした。この結果、ポイント・テーブルでは、フォッジア選手がランキング2位に上がり、首位のゲバラ選手と49点差となった。
また、山中選手は10位、古里選手は25位。鳥羽選手は転倒リタイアした。

コメント

優勝  D・フォッジア選手(HONDA) 
 「また優勝することができて最高の気分です。厳しいレースでしたが、すばらしい仕事をすることができました。レース・ウィークを通して速さがありました。文句のつけようがありません。ポール・ポジションを獲得し、優勝することができました」

2位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
 「フィーリングよく走れていた。暑かったので、エンジンの温度がすごく上がってしまって厳しかった。今回はホンダのマシンのいいところがでたと思う。残りの3戦でなんとか優勝したいです」

3位 R・ロッシ選手(HONDA)
 「本当にうれしい。レースは肉体的にも精神的にもとても厳しかった。レース中はずっと限界の状態でした。今日は前を走るフォッジア選手について行こうとしたが、難しかった。最終ラップの最終コーナーで佐々木選手をパスしようとしたが抜けなかった。とにかく、今日の結果はとてもうれしいです」

10位 山中琉聖選手(KTM)
 「レース序盤は思ったようにペースを上げられなかった。後半は4位争いの集団でバトルができた。最後、少しミスがあって10位になってしまったが、内容としては悪くないと思う。今回は、気温も湿度も高くて体力的に厳しかった。次のフィリップアイランドは初めてのコースなので、しっかり戦いたい」

25位 古里太陽選手(HONDA)
 「昨日はベスト・グリッドを獲得することができてとてもうれしかった。レースでポイントを獲得する準備も整っていた。スタートはうまくいったが、最終コーナーに差し掛かった時に目の前でひとりのライダーがクラッシュして、僕の上に落ちてきた。ピットに戻りメカニックが懸命にマシンを修理して、僕を送り出してくれましたが、集中力が途切れてしまい、これ以上の結果を残すことはできませんでした」

リタイア 鳥羽海渡選手(KTM)
 「1周目の第1コーナーで他車の転倒の巻き添えとなって、最後尾になってしまった。そこから追い上げようと攻めていったら、転倒してしまった。次は気持ちを切り替えていきたい」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
 「追い上げのレースになった。しっかりスタートでいい位置につけて、アクシデントに巻き込まれないように気をつけていた。6番手くらいにまで順位を上げていた。電気系のトラブルがでてしまって、リタイアとなってしまった。落ち込まずに、次のレースに臨みたい



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 D・フォッジア Leopard Racing HONDA '37.52.331 Dunlop ユーザー
2位 佐々木歩夢 Sterilgarda Husqvarna Max HUSQVARNA '37.53.855 Dunlop ユーザー
3位 R・ロッシ SIC58 Squadra Corse HONDA '37.55.135 Dunlop ユーザー
10位 山中琉聖 MT Helmets-MSI KTM '38.02.419 Dunlop ユーザー
25位 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '39.15.754  Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '12.03.654 -15 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '1.50.041 -21 laps Dunlop ユーザー