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Moto2

ロペス選手が2勝目。小椋選手が首位に浮上する

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3年ぶりに迎えたオーストラリア・ラウンド。ドライ・コンディションながら17度という気温の中で予選は行われた。
ポール・ポジションを獲得したのは、F・アルデガー選手(BOSCOSCURO)。今季2度目のポールとなった。続いて2位に首位のA・フェルナンデス選手(KALEX)、3位にA・ロペス選手(BOSCOSCURO)と続いた。
首位の1.5点差でランキング2位につける小椋藍選手(KALEX)は13位5列目となる。
「今日は昨日よりもずっといいフィーリングでした。Q2では期待したようなグリッドを獲得することはできなかったが、単独走行でのパフォーマンスは悪くないです。セッションごとに改善され、いい状態になっています。明日はひとつでもポジションを上げるために、全力を尽くします」と小椋選手。
羽田大河選手(KALEX)は29位につけた。
 
決勝当日の朝、雨が降ったものの、ドライ・コンディションで決勝を迎えた。
レースが始まるとロペス選手が飛び出し、すぐさま後続を引き離していく。ロペス選手は予選で受けたロング・ラップ・ペナルティを終えてもトップを守る。
2位以下は、アルデガー選手、T・アルボリーノ選手(KALEX)、フェルナンデス選手、P・アコスタ選手(KALEX)と続く。小椋選手は13位につける。
7周目、2位につけていたアルボリーノ選手がクラッシュ・ダウン。2位争いはアコスタ選手とフェルナンデス選手が展開していく。
ところが、15周目に3位につけていた首位のフェルナンデス選手が転倒してしまう。これでアコスタ選手が単独2位となる。
代わってJ・ディクソン選手(KALEX)とC・バービアー選手(KALEX)が3位争いとなる。小椋選手は12位につけている。
トップのロペス選手はハイ・ペースでトップをキープ。アコスタ選手は2位。ディクソン選手がバービアー選手を離して単独3位となっていく。
 
ロペス選手はそのままトップを快走して今季2勝目。アコスタ選手が2位、ディクソン選手が3位でチェッカー。
小椋選手は11位でゴール。首位のフェルナンデス選手が無得点に終わったため、小椋選手3.5点差でポイント・リーダーとなった。
また、羽田選手は15位に入った。

コメント

優勝 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
 「勝てる速さはあると思っていたけど、本当に勝てるとは思わなかった。序盤からいいペースで走れて、リードをとることができた。タイムを確認しながら走っていた。少し差が開いていたから、気持ちは楽だったよ」 

2位 P・アコスタ選手(KALEX)
 「寒くて風が強かったから、僕のレースキャリアの中でもハードな1戦のひとつだった。表彰台に上がれてよかった。ガードナー選手はいい友人で彼の地元GPだから、彼のためにもがんばった。彼がいなくなったら寂しくなるだろうね」

3位 J・ディクソン選手(KALEX)
 「難しいレースだった。風も強かったし。金曜日からセッティングを変えたりして大変だった。表彰台に上がれてうれしいよ。この調子で次も戦いたいね」

11位 小掠藍選手(KALEX)
 「25周の間ただひたすらバイクに乗り続けることだけに専念したので、特にコメントすることはないです。レースが始まり、数周した時点で今日はトップ争いができないと感じた。そこで頭を切り替え、ベストを尽くして必ずレースを完走すると自分に言い聞かせた。11位でフィニッシュ・ラインを通過したが、それは僕の前を走る多くのライダーが転倒したからです。今回はラッキーな結果だった。チャンピオンシップを戦っているときは、運も味方につけることが必要です。次戦のセパンはフィリップ・アイランドよりも僕のライディング・スタイルに合っているサーキットです」 

15位 羽田大河選手(KALEX)
 「今日は、後方からのスタートだったが、ポイントを獲得できたのでとてもうれしいです。この調子で次のマレーシアにも臨みたい。次はFP1から速く走りたい。」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 A・ロペス Beta Tools Speed Up BOSCOSCURO '39.14.947 Dunlop ユーザー
2位 P・アコスタ Red Bull KTM Ajo KALEX '39.18.503 Dunlop ユーザー
3位 J・ディクソン Inde GASGAS Aspar Team KALEX '39.24.530 Dunlop ユーザー
11位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.47.928 Dunlop ユーザー
15位 羽田大河 Pertamina Mandalika SAG Team KALEX '40.08.774 Dunlop ユーザー

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Moto3

ゲバラ選手が初タイトルを獲得。佐々木選手は惜しくも4位

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予選では、佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)が今季2度目のポール・ポジションを獲得。「ポールをとれてうれしい。単独でもいいペースで走れている。優勝をめざしてがんばります」と佐々木選手。
S・ガルシア選手(GASGAS)2位、I・オルトラ選手(KTM)が初のフロント・ロー3位に続く。
初タイトルに王手をかけているI・ゲバラ選手(GASGAS)は7位3列目につけた。
また、古里太陽選手(HONDA)は自己最高の10位4列目。鳥羽海渡選手(KTM)17位、鈴木竜生選手(HONDA)18位、山中琉聖選手(KTM)20位につけた。
 
少し塗れた路面が残るものの、ほぼドライ・コンディションでレースはスタートした。ホール・ショットを決めたのはガルシア選手で、後ろからD・モレイラ選手(KTM)、オルトラ選手、佐々木選手などが続く。
3周目に佐々木選手がトップに上がり、ガルシア選手、モレイラ選手、ゲバラ選手などが僅差で続く。佐々木選手、ガルシア選手、ゲバラ選手、D・オンチュー選手(KTM)などが、混戦を続けていく。
中盤になると、ゲバラ選手、佐々木選手、ガルシア選手、オンチュー選手の4台がトップ集団を形成。競り合いながら、終盤へと向かう。
タイトルを争うゲバラ選手とガルシア選手と、佐々木選手、オンチュー選手の戦いは終盤へ向けて激化していく。
ラスト・ラップでトップに立ったゲバラ選手がラスト・スパートをかけると、今季6勝目を決めて、初タイトルをつかんだ。
オンチュー選手2位、ガルシア選手は3位となった。
また、鳥羽選手は17位。古里選手、鈴木選手、山中選手は転倒リタイアとなった。

コメント

優勝  I・ゲバラ選手(GASGAS) 
 「世界チャンピオンなんて、信じられない気持ちです。最後まで全力でプッシュしていった。チーム、家族、僕を支えてくれた人たちに感謝したい。4台の先頭集団になってよかった。10~12台だったら大変だからね。最後までプッシュしていって、勝つことができた。タイトルのことはあまり考えず、完走することを考えて走った」

2位 D・オンチュー選手(KTM)
 「いいレースができたと思う。4台の先頭集団の中で戦っていった。最後にアタックしたが、勝つことはできなかった。それでも2位になれてうれしいよ」

3位 S・ガルシア選手(GASGAS)
 「いいレースができたと思う。ベストを尽くしたよ。ハード・ブレーキングをしてがんばった。だから表彰台に上がれてハッピーです。ゲバラ選手のタイトル獲得におめでとうといいたいです。今は、次のマレーシアを楽しみにしています」

4位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
 「いいペースで走れたが、思ったほどはペースが上がらなかった。最終ラップの最後のストレートで、スリップ・ストリームを使って前に出られるかと思ったが、うまくいかなかった。悔しい4位となってしまった。この悔しさを残り2戦にぶつけたいです」

17位 鳥羽海渡選手(KTM)
 「フィーリングは悪くなかったが、序盤に塗れている路面を気にしすぎて、情けないレースをしてしまった。残り2戦、いいレースをしたいです」

リタイア 山中琉聖選手(KTM)
 「1周目に順位を上げることができて、いいフィーリングで走っていた。最後に9位争いをしていたが、4コーナーで転倒してしまった。すぐに再スタートしたが、ブレーキ・レバーが曲がっていたのでコース・アウトしてまた転倒してしまった。残り2戦、いい成績を残せるようにがんばります」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)  
 「思うような結果が出せずに残念です。朝のウォーム・アップはトラブルで走れなかったので難しかった。レースでは、追い上げようとしていたが、うまくいかず転倒してしまった。とても難しいレース・ウィークだった。次のマレーシアでやり返したいです」

リタイア 古里太陽選手(HONDA)
 「今日のレースでは良いスタートができて、先頭集団にうまくついていくことができた。2周目にオルガド選手が目の前で転倒し、彼のマシンが僕のマシンに接触した。僕はコントロールを失い、そのまま転倒してしまった。今日はポイントを獲得する自信があっただけに残念です。僕は次のセパンは知っているコースなので、ポイントを獲得できる走りを見せることができると思う」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 I・ゲバラ Gaviota ASGAS Aspar Team GASGAS '37.38.762 Dunlop ユーザー
2位 D・オンチュー Red Bull KTM Tech3 KTM '37.39.107 Dunlop ユーザー
3位 S・ガルシア Gaviota ASGAS Aspar Team GASGAS '37.39.222 Dunlop ユーザー
4位 佐々木歩夢 Sterilgarda Husqvarna Max HUSQVARNA '37.39.322 Dunlop ユーザー
17位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '38.20.561 Dunlop ユーザー
リタイア 山中琉聖 MT Helmets-MSI KTM '36.17.727 -1 lap Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '29.38.652 -5 laps Dunlop ユーザー
リタイア 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '3.26.876 -21 laps Dunlop ユーザー