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Moto2

小椋が最終ラップで転倒!フェルナンデス選手が首位を奪還

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2022年シーズンは残り2戦となった。ランキング・トップの小椋藍選手(KALEX)は、A・フェルナンデス選手(KALEX)に3.5点差。タイトルに王手をかけている。
初日は、東南アジア特有のスコールに見舞われたが、予選はドライ・コンディションで行われた。
小椋選手は、好調なライディングを見せると今季3度目のポール・ポジションを獲得した。
「今回はブレーキングに課題を抱えていたが、チームが完ぺきに解決してくれた。今日は気温が上がったが、暑さの中でも、一歩前進することができた。フィーリングはよくなっています。Q2でもいい感触があった。いいレースができるように全力を尽くします」と小椋選手。  
続いて、T・アルボリーノ選手(KALEX)が2位、A・カネット選手(KALEX)が3位に続く。フェルナンデス選手は、予選で転倒があり、6位2列目となる。
また、羽田大河選手(KALEX)は22位につけた。
決勝レースが始まると、アルボリーノ選手がホール・ショット。小椋選手、J・ディクソン選手(GASGAS)、S・チャントラ選手(KALEX)が続くが。チャントラ選手は他車と接触して転倒してしまう。
アルボリーノ選手がそのままレースをリード。小椋選手が2位、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)が3位。フェルナンデス選手は6位に続いている。
後半に入ってもアルボリーノ選手がトップをキープ。小椋選手は2位につけ、終盤に向けて徐々にトップとの差を詰めていく。
13周目に小椋選手は先頭に出るが、コーナーではらむとアルボリーノ選手が再びトップに。
後方では、ロペス選手、M・ゴンザレス選手(KALEX)、ディクソン選手、フェルナンデス選手が3位争いを展開していく。
ラスト・ラップに入ると、アルボリーノ選手と小椋選手の一騎打ちとなり、小椋選手はアルボリーノ選手の後ろにぴたりとつけていく。ところが、9コーナーでしかけた小椋選手は転倒してしまう。
アルボリーノ選手が優勝をさらい、後方の戦いを制したロペス選手2位、ディクソン選手が3位となった。フェルナンデス選手はゴンザレス選手を抜いて4位でゴールした。
この結果、フェルナンデス選手が再びランキング・トップに浮上。小椋選手との差は9.5点となり、タイトル争いは最終戦へ持ち越された。
また、羽田選手は15位でゴールした。

コメント

優勝 T・アルボリーノ選手(KALEX)
 「信じられないようなレースだった。1周目からプッシュしていった。ずっとハイ・ペースを続けていくのは難しかった。最後は小椋選手と接戦になった。小椋選手が転倒したことは残念に思う。今日は、全力で戦って勝てたので本当にうれしい。これもチームのおかげだと思う」

2位 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
 「今日のレースは、オーストラリア戦よりも、難しかった。セッティングや、走り方も大変だった。何度も転倒しそうになったよ。2位に入れて本当にうれしいよ」

3位 J・ディクソン選手(KALEX)
 「クレージーなレースだった。スタートは悪くなかった。序盤少し遅れをとって、その後は追い上げていった。小椋選手が最終ラップで転倒しことは残念だったが、そのおかげで表彰台に上がることができた。とにかく今回も全力で戦ったよ」

15位 羽田大河選手(KALEX)
 「とても難しいレースでした。12位争いの中にいたが、後半は腕上がりの症状が出てしまった。その中でも、ポイント圏内でゴールできたことはよかったと思う。最終戦では、自己ベストの結果を残せるようにがんばります」

リタイア 小掠藍選手(KALEX)
 「僕はレースに勝利するため戦った。しかし、今回は残念ながら転倒してしまった。2位でゴールすることは、バレンシアに向けてチャンピオンシップでアドバンテージを築くには十分では無いと考えたので、勝つ必要がありました。最後に転倒してしまったが、それもレースです。予期せぬことも起こってしまいます。今は、バレンシアで勝つことに集中したい。チャンピオンシップはまだ終わっていません。今日起きたことはもう過去のことです。未来に焦点を合わせ、ベストを尽くすのみです」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 T・アルボリーノ Elf Marc VDS Racing Team KALEX '38.25.233 Dunlop ユーザー
2位 A・ロペス Beta Tools Speed Up BOSCOSCURO '38.36.644 Dunlop ユーザー
3位 J・ディクソン Inde GASGAS Aspar Team KALEX '38.37.035 Dunlop ユーザー
15位 羽田大河 Pertamina Mandalika SAG Team KALEX '39.08.990 Dunlop ユーザー
リタイア 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '36.15.929 -1lap Dunlop ユーザー

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Moto3

マクフィー選手が今季初優勝。佐々木選手が2位表彰台を獲得

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予選では、D・フォッジア選手(HONDA)が今季4度目のポール・ポジションをつかんだ。
「フロントローからスタートするのは重要だけど、一番大事なのはレースです。ここまではとても満足している。明日はもっとがんばります」とフォッジア選手。
前戦でタイトルを獲得したI・ゲバラ選手(GASGAS)2位、S・ガルシア選手(GASGAS)3位に続く。
また、佐々木歩夢選手(HUAQVARNA)は7位。「いいペースで走れている。序盤からしっかり走って、表彰台に戻れるようにしたい」と佐々木選手。
鈴木竜生選手(HONDA)8位、山中琉聖選手(KTM)13位、鳥羽海渡選手(KTM)17位、古里太陽選手(HONDA)18位につけた。
 
決勝レースがスタートすると、ゲバラ選手がホール・ショット。フォッジア選手、ガルシア選手、鈴木選手などが後ろから続く。
序盤は、フォッジア選手、ガルシア選手、D・モレイラ選手(KTM)、J・マシア選手(KTM)などを中心に混戦が展開されていく。佐々木選手も上位8台の先頭集団の中に加わっていく。
後半に入ると、フォッジア選手、ゲバラ選手、マシア選手、佐々木選手、ガルシア選手、J・マクフィー選手(HUSQVARNA)など上位10台が激戦を展開。
ところが残り4周となったストレートで、ゲバラ選手が前にいた佐々木選手に追突してコースを外れ、後退してしまう。
この後、ガルシア選手、マシア選手、フォッジア選手、佐々木選手、マクフィー選手、モレイラ選手の6台の戦いとなる。
ラスト・ラップになると、ドッグ・ファイトが展開される。予選22スタートのマクフィー選手は最後の大激戦を制して、今季初優勝を達成した。惜しくも佐々木選手が2位、ガルシア選手は3位となった。チャンピオンのゲバラ選手12位でゴールした。
また、山中選手は8位、鳥羽選手17位。古里選手、鈴木選手は転倒リタイアとなった。

コメント

優勝  J・マクフィー選手(HUSQVARNA) 
 「最後までプッシュし続けられてよかった。今シーズンは、苦戦が続いていたけど、ようやく結果が出た。ずっとサポートしてくれたスタッフに感謝したい」

2位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
 「今日も全力で戦った。レッドブルの創設者、マテシッツさんが亡くなったので、彼にこの結果を捧げたい。僕が苦戦しているときも、ずっとサポートしてくれました。今日は、最後にチーム・メイトのマクフィー選手に抜かれてしまった。最後に抜き返したかったけどできなかった。それでも2位になれてうれしいです」 

3位 S・ガルシア選手(GASGAS)
 「クレージーなレースだった。いいスタートを切って、上位陣で走っていった。残り6周というところで、佐々木選手にぶつかりそうになって、転倒しそうだった。転ばずに表彰台に上がれてよかった」

8位 山中琉聖選手(KTM) 
 「序盤に前で転倒したライダーにひっかかって、18位くらいにまで落ちてしまった。そこからいいペースで追い上げることができた。トップ10でゴールできたことはよかった。アクシデントがあったので、悔しい面もあります。次はもっといいレースをしたいです」

17位 鳥羽海渡選手(KTM)
 「マレーシアでは、長いストレートと暑さでいつも苦戦している。今回は、フリープラクティスからセッティングを順調に詰めていった。レースでは、13位につけて混戦を楽しんでいた。ところが、終盤、転倒しそうになってしまい遅れをとってしまった。最終戦に向けてがんばっていきたいと思います」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)  
 「ここ4レース流れが良くない状態で、とても残念です。今回は、順位を上げようと走っていたときに転んでしまった。いいレースができると思っていたので、とても残念です。バレンシアでは、いい形で今シーズンを終えたいです」

リタイア 古里太陽選手(HONDA)
 「レース序盤はフィーリングがよくなかったが、周回を重ねるごとによくなって、ライバルを追い抜くことができるようになった。残り2周になって、ストレートで他のライダーにぶつけられ、ブレーキが効かなくなった。そのためバイクから飛び降りた。壁にぶつかったが、ケガをしなかったのは幸運でした。リタイアしましたが、今日はいい走りができたと思います」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J・マクフィー Sterilgarda Husqvarna Max HUAQVARNA '38.04.589 Dunlop ユーザー
2位 佐々木歩夢 Sterilgarda Husqvarna Max HUAQVARNA '38.04.637 Dunlop ユーザー
3位 S・ガルシア Gaviota ASGAS Aspar Team GASGAS '38.04.735 Dunlop ユーザー
8位 山中琉聖 MT Helmets-MSI KTM '38.10.623 Dunlop ユーザー
17位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '38.19.579 Dunlop ユーザー
リタイア 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '33.48.267 -2 laps Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '10.06.422 -13 laps Dunlop ユーザー